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#97 スースへ移動し3泊!クスクスを食べる🇹🇳
8/14チュニス〜スース列車移動🚃
8/15スース滞在、日本人の青年に出会う。
昨日夕方に9:50発スース行きのチケットを買っておいた。2等車で値段は8.1D(382円)と社会主義国並みの低価格に笑ってしまった。
9時にチェックアウトをして、鉄道駅に向かう。ホステルからは5分もかからない距離である。早く着き過ぎてしまったのでATMによってお金を下ろしておいた。
すでにプラットフォームには電車を待っている多くの乗客がいた。チケットには座席番号らしきものが書かれているのだが、近くにいた乗客に尋ねたところ、
「座席は有って無いようなものだよ。(争奪戦だよ)」という。フランス語だったが、そんなニュアンスを聞き取った。確かに皆、まだ列車が到着していないにも関わらず、我先にという空気感が滲み出ていた。
電車がやってきたのは10時を過ぎてからだった。一斉に乗り込もうとするので逆に詰まってしまう。そんな中でも自分は大きなバックパックとサブバッグを手に持って乗り込んだ。どんなものかと心配していたが、この程度ならばインドの超満員電車を経験している自分にとっては余裕すぎる。
おばちゃん達が先に座っていた座席が運良く空いたので、荷台にバックパックを乗せてから座った。2等車なのでエアコンはないが、耐えられる暑さである。チュニジアに入国してから少々頭痛があり、喉が腫れて痛い。しかし何とか行動できるくらいの症状で良かった。
電車は走り出した。疲れから寝ていたらしく、次に気づいた時は出発から30分が経っていた。いつの間にか頭上の窓が開けられていた。窓枠が丁度自分の頭にぶつかる位置で、設計者を恨んだ。乗客のことなど全く考えて作られていないない。これなら一等車にしておけば良かったかもしれない。
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3時間かかって、スース駅に到着した。降りて3分も歩けば旧市街の入り口が迎えてくれる。
今日のホテルは「Hôtel Paris」というホテルだ。安くていい宿として人気がありそうだ。城壁沿いにある。受付の人が「清掃がもうすぐ終わるからちょっと待ってて。ごめんね」というのでソファーに座ろうとすると東洋系男性の先客がいた。
「どこから来ましたか?」と英語で話しかける。すると、「日本人です」と言うので「ミートゥー」と返した。
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スースに来て初めての日本人の方だった。「このホテルのレストランが有名らしいので一緒に食べませんか」と嬉しいお誘いを受けたので、バックパックを部屋に置いてから一緒に店に入る。かなり雰囲気のあるお店で、店内はほぼ満席に近く、数分待って席に座れた。
彼の名前はSさん。農水省の方で現在ヨーロッパに出向中とのことだった。チュニジアには友達の結婚式に参加するために来て、スースへはついでに訪れたらしい。結婚式でもらったというドーナツを分けてくれた。
二人揃ってメニューの一番前に載っていたクスクスという伝統料理を注文した。小麦やとうもろこし粉で作られている。まず、その量に驚いた。クスクスの上にチキンや人参、豆、ししとうが乗っている。底が深い皿に盛られたクスクス。料理が出てくる前にパンを齧りすぎたこともあって、自分はとうとう食べ切ることは出来なかったが、Sさんは農水省の意地で完食していた。食べながら、JICAとの仕事の違い、官公庁ならではのルール等、面白い話を聞かせてもらった。
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自分はまだ風邪気味だったので、ホテルに戻って養生した。
翌日、活気があるスース旧市街を散策した。メイン通りは地元民および観光客で賑わっていた。八百屋エリアで威勢の良い声が響く。地元民の生活を見るのが好きである。
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奥に進むと、観光客はぱったりと消えて、住宅エリアがある。ちょっとした迷路のようであるが、歩いていても東西南北は狂わない程度だ。白色基調の家々に猫がたくさんいて可愛い。狂犬病が怖いので触ったりなどはしないが、失礼して写真は撮らせてもらった。
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昨日Sさんに紹介されたカフェに行き当たったので入ってみる。チーズケーキがあったのでオーダーしたが、残念ながら売り切れだったので、代わりにクロワッサンとエスプレッソを注文した。内装はチュニジアの伝統を意識しているのか、かなり味わい深い店だった。
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商店街に戻る。昼食は旧市街の外で食べようとしてローカルな店を探した。良さそうな店を見つけて、客が食べていた煮込みスープを指差し、「あの人と同じものをください」とジェスチャーで伝えたのだが、彼が頼んでいたのは自分が嫌いな豚足スープだったようで、運ばれてきたと同時に後悔した。コラーゲンの塊を何とかほぼ完食し、お会計は10デナル(471円)。旧市街に戻って喉薬を買うために薬局に入った。
英語が出来る薬剤師さんがいたので症状を使えると、薬を持ってきてくれた。旧市街を再度ぶらついてからホテルに戻った。
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ホテルに戻るとSさんがベンチに座っていたので、夕食を共にすることにした。昼間に入ったローカルレストランのさらに奥にあるレストランに入り、彼は牛肉のレバー煮込み、自分はチキンを注文する。
チュニジアに来てチキンばかり食べている気がするが、これが一番美味いのだからしょうがない。ここでも彼と、仕事や旅などの多岐に渡る話をした。自分からは北マケドニアのオフリドに行くことを勧めておいた。彼は明日ローマに戻るという。
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二人で夜の旧市街を一周し、雰囲気を楽しんでからホステル内で彼と別れた。
次の日は静養も兼ねてグレープフルーツジュースを手にしながら、新市街地のビーチまで行ってみた。海岸線に沿ってチュニジア国旗がはためいている。このビーチも美しい。体調が万全であれば飛び込んでいるところだ。バンバローニ(シュガーパン)を売る少年がいたので、一つもらった。もちもちで美味い。そのあとはカフェに入り、ブログの記事を書いて時間を潰していた。風邪からだんだんと回復している気がした。
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明日はタタウィーンへ大移動する日である。夕方にガベスという街までの列車切符を買いに駅に向かった。17.8デナル(831円)。8:40発の列車なので、早めに就寝した。
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