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#86 カイロ観光!🇪🇬カイロでまさかの鰻重?!

7/20旧市街散策(アタバ〜バブ=エル=シャリーア付近)
7/21 ナイル川中洲で鰻重を食う!
7/22 カイロ考古学博物館(ツタンカーメン黄金のマスク等)


朝6時前にカイロのバスターミナルに着いた。目の前には茶色のヒルトンホテルビルがある。ここから今日のホステルを目指す。少し歩いただけで、カイロの街は迷子になりやすい街だということがわかる。同じような建物が続き、道路は放射線状に伸びる広場が数多くあるから東西南北の感覚が微妙に狂う。

30分ほど歩き、Mohamed Naguib駅近くのKMTホステルに着いたが、チェックインは13時からということで、バックパックを預けてエントランスで仮眠させてもらった。
午後4時に街に繰り出す。今日はカイロ初日なのでひたすらウォーキングしてみる。アタバ駅周辺は地元民御用達の店や露天商で混雑している。そこを車と歩行者がごちゃ混ぜになって行き交うのである。日本人の自分から見れば、交通ルールは無いに等しいが、彼らの中では一定の秩序があるようで、それが何とも面白い。雨はしばらく降っていないらしく、皆が土埃と排気ガスと喧騒の中で必死に生きている。この熱気を体感するのはインド以来だなと思った。中学生くらいの子どもたちも働いている。

10ポンド(46円)
子どもも働いている
コーラン販売

物乞いも多い。彼らは座って自分を見ると、3本の指を口に持ってきてバクシーシ(喜捨)を求めて訴えて来る。ムスリムのスカーフを被ったおばあちゃんが多い印象だ。彼らのような貧困層がエジプトには何万人もいるのだろう。また、インドほどでは無いが、ゴミが道端に散乱しているのは残念である。

途中、パンに卵を挟んだパンとトマトの付け合わせを10ポンドで買って食べる。そのあとは東に進んでアズハルモスクのところまでやってきた。クルアーンの書籍を売っている。エジプトはイスラム教が多数派だが、キリスト教もそれなりにいるらしい。東洋人が珍しいのか、「写真を撮ってくれ」とお願いされることが多い。ファラフェルサンド屋で声をかけられたのでここで腹を満たす。水を7ポンドで補充し、ムハンマドアリーモスクによってからナイル川へと向かった。
初めて見たナイル川の水の豊富さに圧倒される。エジプト文明の発祥地。ヘロドトスの「エジプトはナイルのたまもの」とはよく言ったものだ。中洲にはカイロタワーが堂々と立っている。

夕食は「シンドバッド」というジュースが有名な店でピザ、サラダを頼んだ。お会計の時、
「エジプト人って面白いな」
と思ったのは、細かいことには頓着しない国民性だということを知った時である。お釣りがない場合は「端数は要らない」となったり、逆にお釣りを渡されなかったりするのだ。そして、悪いエジプト人もかなり多くいる。相手が外国人だと判ると、値段をふっかけてきたり、あからさまに量を少なくしたりする奴がいる。エジプトでは事前に下調べをして、ぼったくられたら文句をしっかり言って怒ることが大切だ。実際、エジプトのパンを買った時は3枚で5ポンドの筈なのに1枚しかくれなかったり、どう見ても25ポンド相当のサンドウィッチなのに100ポンド要求してきたりするなんてことが多くあった。ここら辺が国際的に信用を買われない所以だろうか。もちろん強く抗議した。
また、レストランに入ると、イングリッシュメニューを持ってきてくれることがあるが、ここに書かれている金額はエジプション(地元民)の価格と違うので、出来るのであれば現地人向けのメニューでオーダーすると安上がりだということが、数日間過ごすうちに分かってきた。


翌日、ダハブで出会った日本人の方とLINEで連絡をとって行動を共にすることとなった。彼と考古学博物館の前で待ち合わせをして、まずアタバ駅周辺を案内してくれた。彼は過去、カイロに数回来ているらしい。メトロパスの存在を教えてくれ、地下鉄に乗ってみた。車両はエアコン付きとそうでないものがあるらしく、ここら辺もまだまだ改良の余地があるなと思った。

区間にもよるが、一回5ポンド(23円)
女性専用車両があるので気をつけて

アタバでは道端で見たことがない果物を売っていたので2ポンド出して食べてみる。ほんのり甘いドラゴンフルーツみたいな感じだったが、結局名前が分からない。「何でか知らないけど、エジプト人はとにかくこの果物好きなんだよ」と教えてくれた。

一つ2ポンド(8円)

その後、彼が19歳の時にニューヨークで知り合った友達が現在、カイロに住んでいるらしく、彼はその家に滞在しているということで、お家にお邪魔した。友達は陽気なおじさんで、カイロでたこ焼き屋を営んでいるらしい。若い頃かなり旅をしていたらしく、スペイン語圏に入る前にはグアテマラでスペイン語講座を受けたことや、ペルーのイキトスから船で一週間ハンモック生活をしたのだとか、アフリカと南米に関する沢山の情報を教えてくれた。
そして3人でナイル川中洲のヒルトンホテル内にある日本食レストラン「牧野」に向かう。最初は信じられなかったが、本格的なうな重が食べられるそうで、メニュー表に600ポンド(2783円)という格安価格で載っていた。十数年ぶりの鰻は最高だった。ありがたいことに自分の分までお会計を持ってくれた。

本格日本食レストラン「牧野」
鰻重♡

午後はバブ・エル・シャリーヤ駅までやってきて、地元民が使う市場には海産物や野菜以外にも鶏、山羊、ウサギなども生きたまま売られていて、その横で仲間がバラされる光景を見ている彼らに少し同情してしまう。

魚。ハエがたかっていなければ新鮮
うさぎ🐇
果物野菜
ぶどう1キロ20ポンド

そして観光客が集まる石畳の通りを観光した。流石に観光地となると値段も高くなるが、雰囲気はかなりよかった。ぶどうが1キロ20ポンド(90円)で売られているので、カイロに滞在している期間ほぼ毎日買って帰った。

趣がある石畳
シーシャ
夜の方が雰囲気ある
お菓子売りつけてきた子たちに逆にぶどうあげたら取り合いが始まってしまった😅

そのまた翌日は、彼らの勧めで朝からカイロ考古学博物館へと赴いた。まず誰よりも早く向かったのは2階に展示されているツタンカーメンの黄金のマスクである。現在価格で200兆円ともいわれる。写真撮影は許可されていない。他の観光客が来る前にツタンカーメンの装飾品やミイラが入れられていた黄金を独り占めで見れたのは嬉しかった。黄金の玉座や内臓が入れられた壺箱、サンダル、ツタンカーメンの像などを存分に鑑賞した。
ツタンカーメン以外にもたくさんの見どころがあり、ミイラや彫刻、パピルス、宝飾品からエジプト文明の生き生きとした生活様式、死生観を現代に伝えている。とても3千年前に存在していたとは思えないほど技術の高い品々で、エジプトの栄華がよくわかる。この博物館は一見の価値ありだ。朝早くから来てよかった。

入場料300EGP(1391円)
ツタンカーメンエリアは撮影禁止
ツタンカーメン黄金の玉座
臓物入れ?
ツタンカーメン像

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