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#140 マドリード再び!家族と再会、そしてグラナダへ🇪🇸

11/10-11 LATAM航空でマドリードへ/夜観光
11/12 デモ行進/母&弟空港へお迎え
11/13 ソフィア王妃芸術センター/プラド美術館/グラナダにてフラメンコ鑑賞
💃

マドリードへ向かう機内では、メグ2やTENETの映画を観て過ごした。英語音声なのでよく理解できなかったが。客室乗務員の男性が乗客を笑わせるのが好きなようで、ジョークを言いまくる。とてもお茶目で面白かった。

LATAM航空
バラハス空港到着🛬

マドリードに着いたのは翌日の14時である。2ヶ月前に一度来ているので勝手知ったるメトロに乗り込み、マドリード市庁舎近くのホステルへと向かった。まだ明るい時間なのでアルカラ門の方へと歩を進め、エル・レティーロ公園を散策した。スペインも紅葉の時期で美しい季節の変わり目に立ち会えて光栄だ。その分ホテル代も2ヶ月前の2倍の値段するのはかなりの痛手だが。

レティーロ公園入り口
紅葉🍁
少し肌寒い
夕焼け
アルカラ門修復中

翌日は日曜日。時間ギリギリでチェックアウトしたあと、市庁舎近くを歩いていると、スペイン国旗を身にまとった民衆がプエルタ・デルソルへと向かっていた。何かの記念日だろうかと興味を持ち付いていくと、サンチェス首相の退陣要求デモであることがわかった。『ペドロ・サンチェスは売国奴』と書かれたプレートを子供が掲げている。何とも過激的な文言である。これほどの政治デモは日本ではまず見られない。ソル広場では身動きできないほどの群衆が集結し、「サンチェスは辞任しろ!」との辞任コールが半端なく展開されていた。
「日本人は投票に行かないのが騒がれるけど、政治に興味がないことは良いことだ。興味なくたって生きていけんだから。」
麻生太郎副総理の一理ある一言が脳裏をよぎった。

首相退陣要求
怒れる市民
カタルーニャ独立問題も孕んでいる
警察も出動

母と弟を空港まで迎えに行く前に、プラド美術館の前を歩いて今日の宿、「ホテル メディオディア」にチェックインをしておく。このホテルはアトーチャー駅の前に位置していて存在感がある。明日マドリードを敢行したあとすぐにグラナダへと向かうのでこの立地を弟が選択したのだ。荷物をホテルに置いてからrenfe(スペインの新幹線)の入り口を確認してから空港に向かった。空港で出迎えるのはこれまでカナダ留学の時に両親を迎えた時以来だが、なかなか新鮮だった。
20時過ぎ、アライバルゲートに二人が出てきた。8ヶ月ぶりだがこれまでLINE 等でやり取りしていたので久しぶりとは感じなかったが、やはり顔を見ると安心するものだ。今回、父は日本でお留守番。メトロでホテルへ戻り、日本から持ってきてもらったラーメンや味噌汁と、イスタンブールから今まで持ち歩いていたトルコ絨毯をはじめとするお土産を交換した。シャワーを浴びて、この日はすぐに就寝した。

マドリード街並み
代表ユニフォーム

翌日は8時前からマドリード市内を案内する。マドリードを観光できるのは6時間である。14時にはグラナダ行きrenfeの構内に居なければいけない。所々警察官によって通行止めにされていたが、まずソル広場に行き、そこからマヨール広場、マドリード王宮、アルムデナ大聖堂と回って行った。マドリードはコンパクトにまとまっているので、メトロを使わずに歩いて行ける。お財布にも優しい街でありがたい。9時半にホテル前に戻り、近くの店でチュロスとイベリコ豚のサンドイッチを肴にコーヒーで朝食とした。

まだ朝暗い中観光スタート!
王宮前
朝食

ソフィア王妃芸術センターは10時からの開館である。ここにはピカソの代表作、『ゲルニカ』をはじめとする作品が展示してある。「俺でも描けそうだ」と高校生の時世界史資料集を観ながら思ったものだが、「立体物を平面で幾何学的&抽象的表現している」キュビズム技法の奥深さを弟から教えてもらってからは、なるほど面白いなと思ったりした。その他、キュビズムに走る以前のピカソ作品や、サルバドール・ダリの作品を鑑賞することができる。

入場料12€
ゲルニカ
キュビズムの面白さ
ダリ。『記憶の固執』はNYのMoMAにある。
各種プロパガンダ

1時間半でソフィア王妃芸術センターを切り上げ、今度はプラド美術館に入場した。ここでのお目当てはベラスケス作の『ラス・メニーナス(女官たち)』だろう。フェリペ4世夫妻視点からの一場面である。ベラスケスのドレスを描く神技は驚嘆すべきものがある。近くで見るとタッチが荒いのに、遠目に見たらドレスの質感が繊細に描かれているところだ。
その他、ゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』『裸&着衣のマハ』、ルーベンス『三美神』等を鑑賞した。プラド美術館の誇りは、これら作品で掠奪したものが一つもないということだという。
さて、駆け足になってしまったが二つの美術館を巡ってちょうど良い時間になった。新幹線内で食べるパンをスーパーで買ってから駅に向かった。

プラド美術館
紅葉🍁
美術館前のベラスケス像

Renfeの入り口は2階だった。弟が事前に予約してくれたQRコードを読み込んで車両に乗り込んだ。時間通りに出発してくれた。車窓に流れるスペインの広大な平野を見て、土地が実に平坦であることを理解した。白い小さな町などいくつかの町を車窓に見ながら3時間半、終点のグラナダ駅に到着した。

Renfe
新幹線
車窓
グラナダ駅

18時を回り、すでに夕焼けである。宿までは1.5kmほどなのでバスを使わずに歩いて向かった。グラナダ大学前には多くの若者が煙草を吸い屯していた。大聖堂の裏手を通ってホテルへ到着した。
今夜中に観ておきたいのがスペイン伝統の「フラメンコ💃」である。チェックインをしてカウンターでフラメンコショーを申し込んだ。ひとり20€(3271円)。因みにユーロは前回の旅行からの現金の余りを使っているので最近の円安は影響しない。ホテル近くのレストランで弟はステーキ、母と自分はパエリアをシェアして伝統料理に舌鼓を打った後、劇場に向かった。小さな劇場だがお客さんでほぼ満員という感じだ。着席の際、母が段差につまずき、転倒しそうになったが、前の男性が支えてくれて大事には至らなかったので安心した。「彼女は酔ってる訳では無いんです(笑)」と周りの人に伝えると、「本当に?サングリアでも煽ってきたんじゃ無いの(笑)」と男性。「珈琲を一杯だけ(笑)」
ジョークで済んで良かった。
フラメンコというものを初めて鑑賞したが、評判どおりなかなか情熱的な踊りでタップダンスをする足元に見入ってしまった。ギター演奏者の音色がさすがプロだった。弟によると、これを楽しみにしていた母は旅の疲れと夜遅いのも相まってうとうとしていたらしい笑💃

パエリア🥘
フラメンコ💃
満席に近い
ギターの人まじプロ!

明日は待ちに待ったアルハンブラ宮殿に向かう。

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