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【221日目】棗の木の下

ご隠居からのメール:【 なつめの木の下】

緊急事態宣言が解除されて、久しぶりに集まった古なじみたちとの飲み会に、純文学小説『棗の木の下』の作者・洲之内徹のお孫さんも出席された由、縁は異なものだね。

『棗の木の下』という小説の題名は記憶に残っているが、小説の内容は忘れてしまった。今にして思えば、当時は、純文学の名作が発表されると、片っ端から読んでいた。なつかしい。「棗」<なつめ>という漢字を、ちゃんと読める読者は今、どれほどいるだろう。

浦安図書館に保存されていることがわかったので、読み直してみるよ。「棗」は<なつめ>と読む。田村泰次郎や青山二郎は純文学というよりアウトロー的な小説を書いていた。


返信:【Re_棗の木の下】

「棗の木の下」か、週末、図書館に行って探してみようかな。(ナツメ)なんて漢字、はじめて目にしたよ。洲之内さんは、ベンチャー時代、ほんとうに支えてくれた恩人のひとりだ。いまは、港区の一流ホテルでウェディングプランナーをしている。

昔から「お祖父さんは、工作員で美術の仕事をしていた」という話を聞いたことは、あったが、まじめに調べたことがなかったので、驚きだ。「洲之内コレクション」という、洲之内徹さんが収集した美術品が、仙台の美術館で展示されているそうだ。

また、岩手県の美術館館長さんは、洲之内徹さんの息子と称しているらしく、詳しく話を聞くと、腹違いの叔父さんらしい。唯一、お祖父さんの才能を引き継いだと言っていた。洲之内徹さんを調べる限り壮絶な人生を送ってるね。

洲之内さんのお父さんは、飲食店を営んでいて、ラーメン屋や定食屋を数店展開していたが、十数年前に亡くなった。そのとき、自分も葬式に行った記憶がある。いまのタイミングで、洲之内さんのお祖父さんのことを知るというのも、これまた、ひとつのご縁かな。


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