【220日目】因果の法則による縁
ご隠居からのメール:【 因果の法則による縁】
>>ほんとうに、色々な事柄が重なって自分の命や子どもたちの命につなが
>>っていることを実感する。「信谷家を分家しなかったら」「いしさんに
>>子どもができていたら」「伝蔵さんが出ていかなかったなら」「軍平さ
>>んと素さんが出会わなかったら、、」ファミリーヒストリーは、運命の
>>積重ねで紡がれている。
ーーその通り、われわれはふゆさん、いしさん、伝蔵さん、軍平さんからはDNAは受け継いでいないが、因果の法則による縁ではつながっている。それが運命の積み重ねであると認識することが、ご先祖のおかげと、感謝することにつながると思う。
>>それでも、ご先祖さまのチカラが働いている気がしてならない。そもそ
>>も自分の人生も、結婚生活を送る資格のないロクデナシが息子と娘の親
>>になっている時点で驚きだ。自分の場合ベンチャー企業に入っていなか
>>ったら、このような、人生になっていない。
ーー就職、結婚という人生の重大局面で、いい方に物事が進むときはご先祖さまのチカラ(単数ではなく、複数の集合的なチカラ)が働いていたと思う。
>>徹さんが言っていた「仏さまが一番いい時に死なせてくださる」とは、>>誰にとっていい時なんだろう。
ーーそれは、誰よりもまず徹さんにとって一番いい時だ。彼は世界を相手にして研究を続けた哲学者だが、この一言を残しただけでも人類に貢献していると思う。もちろん、それを聞いたオレも仏さまは「いちばんいい時に死なせてくださる」と思っている。幸か不幸か、いのちの停車駅、無人のターミナル駅へ到着する時はまだ来ていないが。
>>自分は大きな影響をうけて、書き紡いでいる。これも宿命というのであ>>れば、人生とは、すでに決まった道を歩んでいるのかもしれない。だっ>>たら、人生楽しんだもん勝ちのような気もするが、七難八苦があるか>>>ら、それを成し遂げたときにこそ楽しいこともあるのかもしれないね。
ーーそういえば、分家の菫子おばさんが、最晩年に、「先に死んだほうが勝ちだ」と言ったことを思い出した。その通り、菫子おばさんは亀三おじさんより先に死んだ。昼近くになっても起きてこないので、寝室へ見に行ったらすでに息をひきとっていたという。これも法律的には変死扱いだから、警官がやってきた。あのおばさんは賢い人だった。亀三おじさんは、それからまもなくガンで死んだ。享年八十三歳。
返信:【Re_因果の法則による縁】
緊急事態宣言が明けて、ベンチャー時代、ともに死に物狂いで働いたメンバーと久しぶりに飲みに行くことができた。このメンバーとは昔から定期的に飲みに行く間柄だ。
あれは、たしか、自分が事業部の責任者となって、一年後か二年後の年末だから、2003年か、2004年の頃だろうか。あるレストランが、大阪梅田に新規出店することになり、プロデュース業務を依頼された。
初の地方展開ということで、信頼していたメンバーに大阪異動してもらうことになったのだが、そのときのメンバーを送り出すために、サプライズで集まり、一日中遊んだというのがことのはじまりだと思う。
その後、毎年、年末に集まり、地獄のような一年間をねぎらい合うようになった。メンバーは、高野くん、綿貫くん、原さん、洲之内さん、稲川さん。稲川さん以外は、ホテルニューオオタニの同期生で昔から仲が良く、そのメンバーに入れてもらった感じだ。
結婚してからも、家族を連れて毎年会っていたが、昨年は、コロナ禍を理由に、まることができなかった。今年は緊急事態宣言が明けて、全員ではないが、久しぶりにみんなと会って、酒を酌み交わすことができたというわけだ。
一番苦しい時代を支えあってきた仲間たちと、近況の共有や昔話をすることが、どれだけ大切なことなのか、ということを改めて実感した。
今では、みんな、自分の居場所を探しながら日々過ごしている。あのときの七難八苦を成し遂げたから、このような楽しい時間を過ごすことができるのだろう。
ちなみに、洲之内さんのお祖父さんは、洲之内徹さんで、有名な美術家、小説家、エッセイストだったらしい。芥川賞の候補に二度もなってるスゴイ人だね。
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