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■【より道‐20】あらたな資料

毎日のように父とのメールを続けていると、どうも実家に帰って話をしたくなってしまう。緊急事態宣言中ではあるが、高齢者の両親に会いに行くということを名目にして、浦安の実家に帰ることにした。

実家につくとすぐさま、ファミリーヒストリーについて話し合うのだが、その日は、父があらたに用意していた資料がいくつかあった。


資料①:井出ノ谷造林地

長谷部土地36町歩のうち父が一時的に相続したという井出ノ谷造林地の登記簿と山の写真をみせてもらった。岡山県が国有林として杉の木を植えているということだと思うが、この山々は鳥取県の日野につながっている。相続で分割してこなければ、昔は100町歩ほど、見渡す限りの山々が長谷部の土地といわれてきた。この事実だけ考えると、長谷部信連の代からこの土地を守ってきた可能性がある。

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資料②:戸籍謄本

長谷部輿左衛門さんから父につづくまでの戸籍謄本16枚のコピーを譲りうけた。そこには、ご先祖さまが生まれた日や亡くなった日。入籍した日などが記載されていた。この戸籍謄本をもとに、いつの時代にどのようなことが起きたのか、想像を膨らませることができるようになった。

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資料③:母からの手紙

父の生母、自分のお祖母ちゃんの貴美子さんは、昭和15年11月8日、父が1歳の頃、中国の張家口で亡くなっている。享年26歳。父は生まれてから今日まで母を想い続ける人生を送ってきたのだが、先日、貴美子さんの妹さんの喜久子さんが令和2年12月30日に102歳で亡くなった。

その喜久子さんが持っていた母と姉つまり、父からすると母と祖母がやり取りをしていた「手紙」を遺族の方々から送っていただいたのだ。父とファミリーヒストリーの調査をして、このような縁があるのは、本当に不思議な事象だが我が家にとってこれほど貴重な言葉はないと思っている。

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