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【100日目】昭和の妖怪

ご隠居からのメール:【昭和の妖怪】

>井上馨は渋沢栄一や三井財閥などにも関わっているので、
>近代日本資本主義の父が渋沢栄一なら、
>近代日本資本主義の祖父は井上馨だね。

近代日本資本主義の祖父なら一万円札になってもいいところだが、渋沢栄一が一万円札になっても井上馨がならないのはなぜだろう。

幕末に黒船で密航しようと試みて捕らわれの身となったのは吉田松陰、密航を実行して英国へ行って攘夷が不可能ということを認識して帰国し、藩論を開国に導いたのは松蔭の弟子だった伊藤博文と井上馨。この二人は日露戦争にも反対し、伊藤は日英同盟ではなく、日露同盟を企てたが、日英同盟を推進する林董らに押し切られた。

歴史にifはないが、もし日露同盟が実現していたらと想像すると、日露戦争はなく、ロシア革命もなく、もっと平和な日本になっていたかもしれない。フィンランドやポーランドのようにロシアの属国になって、今度は英露戦争の手先に使われたかもしれないがね。

日清戦争と日露戦争に勝ったことによって日本人が慢心したのが悲劇の原因。たしかに徳川幕府やアメリカ、連合国は賢く上手くやったともいえる。そのような見方をしたほうがよいと思う。「ビルマの竪琴」という感動的な映画があったが、ミャンマーの悲劇は続く。

『昭和の妖怪 岸信介』という本を読むと、「彼らの祖父にあたる佐藤信彦は、娘の茂代を非常な女傑と見て他家に嫁にやることはせず、分家をさせたと言われる。すなわち秀助は、分家の佐藤家に婿養子として入ったのだ。のちに信介は父秀助の実家、岸家の養子となり、栄作は本家の佐藤家を継いだ」とある。

與左衞門さんがふゆさんを分家をさせたのも、そんな思惑があったのかなという気がしてきた。

返信:【Re_昭和の妖怪】

著名図書を読む取り組み「坊っちゃん」を読み終えた。これも、ファミリーヒストリーの本だね。明治の情景と江戸っ子の粋の良さを描いた、通快ストーリー。本文のなかに、主人公が先祖を誇りに思うシーンもあり、やはりこの時代には日本人の誇り、文化として、ご先祖さまを大切にしてたんだな。

一万円札の件は、確かに不思議だ。渋沢栄一は他の財閥とは違い、会社をつくっては、売り、その利益でまた新しい会社をつくりと、500社くらいつくったと書いてあったから、日本を支える大会社をたくさんつくったからなんだろうね。

伊藤博文は「坂の上の雲」で単身ロシアに出向き、日露戦争回避のため動いてたシーンがあったよね。やはり、朝鮮の独立心を変に煽ったのが原因じゃないかね。朝鮮が清国だったら日本の介入はなく、清国から英国を追い出すために日露同盟が成立したかもしれない。まあ、もしもの話しだね。

ビルマの竪琴は、小さい頃、よくTVで放映してたよね。中井貴一の肩にオウムがのっている印象しかないけど、これでミャンマーは、また何十年も諸外国から遅れをとってしまったね。

ふゆ物語の話は、ありえるかもね。三女のふゆさんが、分家することに違和感あるし、長女と次女は、どこ行ったんだ?ということになる。養子の考え方は、やはり親族同士で、出入りするもんなんだろうか。すると、松田も井上も長谷部もみな近い血縁関係にあるんだな。


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