【281日】一族集合
ご隠居からのメール:【一族集合】
正月二日には恒例により、子どもたちや孫たちが年始に集まってくる。私はテレビで箱根駅伝を観戦するのを楽しみにしているのだが、選手たちが箱根の山登りにさしかかる頃、孫たちがやってくると、三密(密閉・密集・密接)どころではなくなるので、山登りのスペシャリストたちの走りをゆっくり観戦することができない。
正月二日に千葉県浦安市の我が家に集合するのが恒例行事になったのは平成になってからだ。
昭和天皇も我が父も存命中の頃には岡山県神郷高瀬の実家で正月を迎えていた。つまり、世紀をまたいで、正月の集合場所が変わったことになる。大きな違いは、神棚と仏壇の存在と不在だ。高瀬の実家には神棚と仏壇があり、天皇陛下皇后陛下のご真影や祖父母、総祖父母の写真も飾ってあって、神仏やご先祖さまとともに正月を迎えるという雰囲気があった。
今の正月には神も仏もない。孫たちは、「そんなことをしたら(神さまや仏さまの)バチがあたるぞ」と叱られることもなく、パワハラやいじめにあうこともなく、大人たちからお年玉をもらうだけだら、気楽なものだ。
昔も今も変わらないのは、雑煮と屠蘇。私は雑煮を食べ、屠蘇をチビリチビリ飲みながら箱根駅伝を観戦するのを楽しみにしている。
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