TOUR 2022【25】~トレントからヴェローナへ
12月4日(日)
トレントを発つ日が来ました。8泊の滞在もこれにて終了…
10時のチェックアウト時間ピッタリにホストのお姉さんがやってきて、鍵を受け渡し、あっという間にお別れの時間に。アパートは入り組んだ場所にあったため最初は道に迷ったりもしましたが、道が分かればなんのその。近くのカフェも、銀行も、スーパーも、ピザ屋さんも…なんだか親しみが湧いて、離れるのが惜しい気持ちでした。いつか機会があればまたここへ…。そう願い、ホストのお姉さんに感謝と別れを告げアパートを出ました。
よりによって大荷物を持っての移動の日にこんな大雨とは…。
日ごろの行いの悪さか、時間潰しに立ち寄ろうとしたカフェも日曜日はお休みのようで、裏切られてしまいました。雨宿りする場所もなく、軒下でバス待ち。曇った空や大粒の雨が、離れる寂しさを強調するようで、ますます切なくなってしまいました。
時間通りにバスが来てトレント駅へ。駅横のカフェで朝食を食べながら最後のトレントを満喫します。ここにカフェがあったなんて知らなかったし、時間潰しにここはなかなか良い場所。新たな発見でまた、次に来るときの楽しみが増えました。
トレントからは列車で一本ヴェローナへ。
宿泊施設のチェックイン時間を逆算して列車に乗り、狙い通りのいい時間に到着しました。
今回の滞在先は駅からすぐのゲストハウス。チェックインもチェックアウトも全て無人で、建物の入り口や部屋の扉も全てスマホで開錠するという最新システム。これは便利だわ…と思っていましたが、最後の最後、自分の部屋の扉がどうにもこうにもスマホで反応せず、苦戦。15分ほどでしょうか…何度も何度も試して、最終的にはちょっと間を置いて再チャレンジし、なんとか開錠することができました。
20:30~の試合までは時間があるので、久しぶりにヴェローナ観光へと出かけます。
ヴェローナへは乗り継ぎで何度も通っていましたが、観光らしい観光をするのは恐らく10年ぶり…!?
それ故に新鮮な気持ちで街を散策。思い出と照らし合わせながらも、新たな景色に興奮し、楽しく歩くことができました。
クリスマス時期だからコロッセオ前にはマーケットが出ていたり、通りにはイルミネーションが施されていたり、クリスマスムード満載の12月のヴェローナ。
観光地は歩くだけでも気分が高まります。雨だけど、ちょっと寒いけど、でも心が温かくなる街。特に映画「ジュリエットへの手紙」でヴェローナの街を沢山見てきたので、映画の世界に入り込めた気分でワクワクするのでした。
というわけで…やっぱり訪れておきたいジュリエットの家。
確か、こんなところに!?という目立たないところにあったはずなんだけど…。10年前の記憶と勘を頼りに歩いてみると、人込みの中に列を発見。あぁ、ここに違いない…。周囲には多国籍な観光客が多く、中国人の団体さんも訪れていて、想像以上に込み合っていました。
これはジュリエットの像に近づくのも一苦労。ここは遠くから眺めて見納めることにします。
観光シーズンでもないし、雨模様の日暮れ時なのにこの混み具合…。ここはもう完全にアフターコロナの世界でした。
人込みから逃げるようにエルベ広場へ
ここもクリスマスマーケットが開催されており、賑わいをみせていました。
周囲には沢山のレストランが建ち並び、その中には幸せそうな観光客がいっぱい。
あぁ、たまにはこういうところで贅沢に美味しいものを食べたいけれど…
旅は節約していかなければ続けられません。でも、夕食はどこかで食べておかねば、試合までエネルギーが持たない…。
よって、どこでも見かける高くなさそうなチェーン店のサラダ屋さんで夕食をとることにしました。
野菜不足を考慮した上に、さらに栄養補給に気遣い、ローストビーフのサラダを注文。
でも、実際はサラダではなく、ローストビーフの下は山盛りの雑穀でした。
見た目はローストビーフ丼…ですが、雑穀はここまで量があると、さすがに飽きてしまうし、消化が心配…。
ローストビーフとアボカドは美味しくてどんどん進むのですが、雑穀が大きな障害となって最後は苦しみながら、我慢大会のような罰ゲームのような気分で完食しました。
でも、雑穀とビーフである程度栄養分を補えたはず!
満足させてゲストハウスへと戻ります。
いつの間にか日が暮れて、イルミネーションの映える美しい世界に。
もっとここへいたい気持ちもしましたが、体力不足のアラフィフ…夜の観戦に備えて休憩TIMEを取りました。
そして試合開始1時間前、19:30に本日の観戦会場へ。
ノリノリの音楽がかかっている会場前、露店のポテトが美味しそうで胃袋を持って行かれそうになりますが、ここは我慢。
それにしても、この雰囲気は新しい感じ♪ 踊りたくなるような音楽に美味しいものが食べられる飲食スペース。まるでお祭りのような雰囲気です。
…と、そんな楽し気な雰囲気で会場入りしますが…出るときには重い足取りに。ここからシエナファンにとっては苦しい観戦が始まるのでした。
【26】へつづく…
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