2016欧州+ブラジルバレー観戦の旅68~グダンスク対スクラ
電車に乗って数駅、
30分もすれば本日のお宿に到着。
2300円でバストイレ付の格安ホテル、
全く期待はしていませんでしたが、
レセプションのお姉さんは
アーリーチェックインにも
快くフレンドリー応じてくれ、
なかなかよい滞在になりそうな雰囲気です。
部屋で洗濯を済ませ、
ちょっと休んだら
14:45開始の試合を前に早めに外出。
まっすぐの一本道を歩いていくと
遠くに見えてくる本日の会場…
おー、これがERGO ARENA!!
目の前にどーんと登場です!
ここは世界選手権の会場にもなるくらい
大きな会場で、
試合以外もいろいろな
イベントが行われているよう。
チケット窓口もしっかり整っていて、
1枚欲しいというと、
今日のバレー?と聞かれました。
開場前には選手の写真付き車が数台展示。
会場内にはグッズ売り場もあり、
ガッツポーズのマネキンも(笑)。
子供たちが遊べるスペースがあったり、
イベント的な要素も豊富で、
楽しげな雰囲気が漂っています。
人気はジェシュフ、スクラが高いけど、
こういう設備が整っているのを見ると、
集客も期待できそう。
さすがグダンスク…お金あるな~
と思ってしまうのでした。
さて、そんなグダンスクの対戦相手は…
そう、もちろん私のお気に入り
スクラベウハトゥフ。
昨年2位と3位の対戦ですがら、
なかなかよいカードです。
これはきっと見応えある試合が
見られるに違いない!
しかも先週のポーランドカップで
スクラは優勝したばかり。
勢いに乗っていいところが
いっぱい見られるはず…
全くもって悪い想像はしておらず、
ただただ、ワクワクしながら
試合を楽しみにトルコ行を
変更して来たのでした。
きっと同じような気持ちで
スクラの応援に来たと思われるサポーターたち。
離れていても気持ちは彼らと一緒。
スクラの応援を誓いました。
ところが…
ふたを開けてみてびっくり。
スクラが…
スクラらしさが全く見られない…。
ヴラズウィやコンテ、マーシャル、
リシナツ、ヴロナ、スタメン陣が決められず
コート内ウィリアルテ監督は困惑。
ここまで頼れる存在がないのも珍しいのでは!?
と思いつつ、グダンスクの守備と攻撃が、
上手く行き過ぎる感が強く、
いつか崩れるだろうとその時を待っていました。
しかし、崩れなかった…
ミカやトロイの攻撃力はもちろんですが、
びっくりしたのは
シュワルツのパフォーマンスが
素晴らしくいい‼︎
まぁ、パドヴァやペルージャで見ていた
4、5年前の記憶が古すぎるのでしょうが…
当時に比べて攻撃の幅は格段に広がってるし、
小技も臨機応変に使ってくる、
身長を生かしてブロックも効いていて、
この成長ぶりに敵ながら
ちょっとときめきました(笑)。
イタリアセリエで目立った活躍はなく
伸び悩んでいたかに見えていたけど、
自分に合った場所が見つかれば
いくらでも伸び、
輝けるんだと感じた瞬間。
ポーランドリーグで
存在感を放っていたシュワルツ、
ドイツ代表好きとしては嬉しくなりました。
結局スタメンから選手を入れ替え、
また戻し、
さらに替えても落ち着かなかったスクラは
ストレート負け。
優勝カップを手にしたあのオーラを
感じたかったのに…。
でも!
This is volleyball‼︎
ここがバレーの面白い点。
優勝チーム相手だって、
戦術や調子次第で
ガラッと状況を変えられる。
その辺はグダンスクのアナスタージ監督の
腕なのかもしれません。
コッパイタリア優勝のモデナにしても、
先日テレビで見た真黄色頭の時は
トレントのリベンジにやられてしまったり、
トップでい続けるのは
非常に難しいことだと実感。
早々に交替したリシナツが
怒りでベンチを叩く姿を見ながら、
好きな選手が活躍し、
好きなチームが勝利する、
そんなシーンに立ち会えるのが
どんなに難しいことなんだろう…と
胸が苦しくなりました。
刻一刻と迫る、旅の終わり。
このまま帰国してしまうと
しばらくは見れなくなってしまう。
あぁ、嫌だ…。
試合内容に加えて、この先の寂しさ。
いろいろな感情が入り混じり、
自分でもなんでこんなに
モヤモヤしているのか分からず、
苦しいやら切ないやら…
あーっ、このままホテルに帰りたくない、
なんかパーっと飲みたい気分‼︎
(お酒好きじゃないけど…)
ということで、このまま
冒険に出ることにしました。
69へつづく…
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