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TOUR 2022【27】~ヴェローナからミラノへ

12月5日(月)
今日は観戦最後の日。ラストはミラノで締めくくりです。

一夜明けても昨日のシエナ惨敗の苦しみがまだ残っていますが、ゲストハウスを一歩出てヴェローナの街へと歩き出すと、頭上には雨上がりの青空。

明るい空を見ると、何かいいことがありそうな気がして無条件にウキウキします。昨日は昨日、今日は新しい日…。悲しい気持ちを引きずるのは旅では大損な気がするので、ここは無理にでも気持ちを切り替えることにしました。

ヴェローナ駅からは各駅列車でミラノまで。貧乏旅行なので常に各駅レッジョナーレです。

ミラノ中央駅へ着くと、そのまま地下鉄を乗り継いで予約していたホテルへとチェックイン。チェックイン時刻前でしたが、部屋に空きがあるので早めに入れてもらえました。お陰で身軽な装いでミラノの街へと繰り出すことができラッキー♪

今日のミラノホームの試合は、残念なことにAllianzではなく、Monzaの体育館で行われることになっています。でも、ホーム体育館やその周辺の状況を見て起きたくて、一応記念にと寄ってみました。

選手の看板で囲われた会場。どうやら何か催しが行われている様子…

何かの競技のようですが…はて…何だろう??
まぁ、バレーボールではないことは確実です。

周囲の状況を確かめたら近くのショッピングモールへ。

歩いても行けますが、せっかく地下鉄の1日券を購入したので、地下鉄で移動しました。最寄りの地下鉄駅には数年前のMilanoのバレーチームの映像が流れていたりとちょっと嬉しい演出もあり、なかなか粋な計らいの駅構内です。

ミラノはミラノでも中心部から少し離れたこのエリアは、観光客狙いのぼったくりもおらず穏やかで過ごしやすい場所。特にこのショッピングモールは地元の人が多く利用しているようで、とにかくフードコートが広い!それぞれのレストランにも飲食スペースがあるのですが、それ以外にフードコートのような自由なスペースが広く確保されています。でもフードコートというよりは、図書館という感じ…。本やノート、パソコンを持ち込んだ若者たちで埋まっています。こういう所でコーヒーや軽食を取りながら勉強って、いやぁ、なんともオシャレ。東京でも見かけそうな風景ですが、田舎者の私にとってはこんなミラネーゼの日常に心ときめくのでした。

ショッピングモールはそんなに大きくはないのですが、デパートCoinが入っていたり、斬新なお寿司を提供してくれる和食屋さんなどもあります。見つけられませんでしたが映画館もある模様。

うっかりウィンドウショッピングで長居しそうになりますが、このあとどうしても行っておきたい場所が2ヶ所あったので、そちらへ移動することに…。

まずはひとつ目の目的地、ナビリオグランデ運河へやってきました。

なぜここへ来たかったかというと…。バレーから離れていた間、韓流ドラマにハマり、その流れで韓国のバラエティ番組も観るようになりました。その中の番組の一つ、俳優さん4人がフィレンツェマラソンに挑戦するというリアルバラエティがあったのです。その名も「RUN」。その番組内でミラノの街を走るシーンがあり、そこで訪れていたこの橋の風景がとても印象的でした。早朝の運河周辺の静けさと、夜の運河の華やかさ…これを見ておきたくて来たのですが…。しかし、訪れたのは夕暮れ間近の16:00。なんとも中途半端な時刻で、思い描いたものとはちょっと違った風景でした。
でも、この場所をあの俳優のチソンが走っていたのかと思うと興奮(笑)。ここだけはバレーを離れ、韓流マニアとしての血が騒いでしまいました。

続いて向かった2つ目の目的地は…Hobby and Volleyというスポーツ店。

ご存知の方も多いでしょうが、ミラノのバレーチームのグッズを管轄しているお店です。行ってみると扉は閉まっており、呼び鈴を鳴らすようになっていました。店内も明るいし、人がいる気配ムンムンなので迷わず呼び鈴を押すと、一人の男性が登場。快く中へ入れてくれました。
ぐるっと見渡し、思いのほかミラノのグッズが見当たらないので聞いてみると、今日はモンツァに持って行ってるとのこと。なるほど…ここの在庫がそのまま体育館へと行くようです。納得してすぐさま退散。ホテルへと戻り、観戦準備を整えることにしました。

17:00、予定していた出発時間を迎え、部屋を出た時に一通のメールが届きました。送り主はトレントの試合後に出会った韓国人の男性。「今日の試合行きますよね?Allianzで会いましょう…」と。ん!?Allianz!?もしや彼は今日の試合会場が変更になったことを知らないのか!?
慌てて彼にその旨を返信。すると速攻返事がきました。
やはり変更になったことを知らなかったとのこと。教えてくれてありがとう。よかったら一緒に自分の車でモンツァの体育館へ行きましょう…と書かれていました。すでに駅へと向かっていたところでしたが、躊躇います。このまま列車で行ってもいいのだけれど、ドライブするのも何か楽しそうな予感。いろいろ話してみたいこともあったのでここはお誘いを受けることにしました。
1時間後にホテルへ迎えに来てくれるということで、それに合わせてホテル前で待機。そして上手くホテル前で拾ってもらえ、モンツァの体育館を目指しました。

私が会場の変更を知ったのも、バレーファンの方からの情報だったし、それで自分も他のバレーファンを救ってあげられた。ファンのつながりというのはいやはや、危機を救うこともあるんだな…。ファン同士のトラブルもいっぱいあるけれど、こんなにいいこともいっぱいある。時代と共に人間関係は希薄になっていると思っていましたが、そうでもないよう。でもそれはきっとバレー旅の最中だからなのかもしれません。コロナうつなのか、日常生活で人と関わることが面倒になっている私でしたが、バレー旅をしているときは全く別人になれます。沢山の人と関わっていきたいという気持ちがまだ自分の中にあることを確信して嬉しくなるのでした。

【28】へつづく…

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