見出し画像

TOUR 2022【15】~Trento対Milano

17:00ピッタリに会場入り口に到着。プリントアウトしたチケットを手に列に並びます。手荷物検査の際に、イタリア語でペットボトルを持っていないか?と聞かれ(おそらく…ですが、大体聞かれることは決まっているのでそう解釈)、持っていないことを首を振って表現。すぐに中へ通してくれました。

座席に荷物を置いて観戦準備を整えます。えーっと、まずはお手洗いに行って…あとはグッズ売り場も覗いて来よう。せっかく高額なVIP席のチケットを購入したので、VIPルームの軽食も気になるところですが、できるだけ選手の姿を見ておきたいので、今回は我慢することに。久しぶりのトレント選手たちをできるだけ長く見ておきたい…。ということで、グッズ売り場もちらっと様子だけ見て、店員さんにクレジットカードが使えるかどうかを確認するだけで、すぐに座席に戻ってきました。

何度も来ている体育館だけど、久しぶりでなんだか落ち着きません。じーっと練習を見たいけどベンチ裏の席が選手に近過ぎて緊張してしまって、視線が泳いでしまいます。写真や動画も撮れるのに、なぜか手が動かない…。こんなにも緊張していることに自分で驚きでした。Skraのときは観戦前にいろんなトラブルがあったおかげで、それどころじゃなかったからな…(笑)。

試合開始18時が近づくと、周囲の空席も埋まり始めちょっと緊張もほぐれてきました。いよいよ試合が始まります…

練習同様、仲の良さが全面に出ているトレントチーム。

今日の試合もミラノ相手に、チームワークで勝利を掴めると思っていました。終了した試合数は違えど一応今のところ、ランキング的にはトレントが上だし大丈夫だろうと。ただ、今季はやられるときにはあっさりやられることもあるだけに、ほんのわずかの不安はありました。でもまさかそれが的中してしまうとは…。

やられた相手ミラノには、今やセリエでも定評高いOH、石川選手の姿。

トレントがらしくないのもありますが、ミラノが全然決めさせてくれません。ミラノってこんなに守備がいいの…!? その中でリシナツは高いスパイク決定率に、エースにブロックにと活躍を見せてくれますが、それ以外の選手たちが苦戦。いつもなら決めきれるミケレットもラビアもカジースキも、そしてポドラスチャニンも…もどかしさいっぱいで苦しい展開となりました。

ミラノのチーム状況はよく分かっていませんが、ミラノと言えばミドルのピアノ…なのにどうやら離脱している模様。代わりにミドルにエバディプール!?えええ??? このイレギュラーな事態はチャンスなのでは…?
しかしながら、芸達者なエバディプール、様々な攻撃を上手く使い分け、トレントを苦しめてきます。
石川選手は打数は多くなくても、サーブでブレイクポイントを重ねたりと、ポイントポイントで決めてきます。しかし第4セットに関してはもう、ただただ脅威の存在になっていました。

見た目で判断してはいけないけれど、童顔で体つきもまだ成人という感じではないセッターのポッロくん(表現が上手くできず…ごめんなさい…)。彼のサーブには意表を突かれました。かつてのジャネッリを思い出す感じ…。

対するトレントは、2セット目こそ取れたものの、最後までなかなか流れを掴むことができず、終始テンションも皆沈み気味…。あのチームワークはどこへやら…。

ここを打破するべく、必死に声援を送りますが、今回はそれをコートに届けることはできませんでした。
結果…1-3でトレントは負けてしまいました。

2年9か月ぶりのトレント観戦。昨季からネット観戦で最も見ていたチームで、一番応援しているチーム。バレー旅復活の暁に勝利を見届けたかったのですが、そう計画通りにはいかないものです。リシナツの活躍は良かったけれど、ポドラスチャニンが…。それがそれだけが心残りでした。

試合後にコート傍で見ていると、石川選手は大勢のファンに対応をしていました。一人一人丁寧に対応する姿に人柄を感じ、選手としてだけではなく人としての器の大きさを実感しました。実力もあって人気もあるけど、決して偉ぶることなく周囲に目を配り対応できる選手。トレントを苦しめた憎き相手ですが、一選手として見ると本当に素晴らしい選手で、終わってしまえば同じ日本人として、心から活躍を讃えたい気分でした。

セルビア好き、リシナツ・ポドラスチャニンファン、トレントファンとしては、思い描いたストーリーにはなりませんでした。
しかし、また違った意味で印象的な試合となりました。今回は負けてしまったけれど、まだここであと2試合見られるので盛り返していけばいい!

まだまだ復帰4試合目…これからに期待するのでした。

【16】へつづく…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?