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TOUR 2022【26】~Verona対Siena

本日の会場、PALA AGSMへ。

会場前の飲食スペースやノリノリの音楽に意表を突かれましたが、中には入ってみて更にび驚き。パフォーマーさんたちが芸を披露しながらお出迎えしてくれています。こういう演出は国際試合で見たことありますが、リーグではなかなかお目にかかれるものではありません。ヴェローナの会場運営は、なかなか思考を凝らしていることが伺えました。

席へと着く前に通路をぶらりとしていると、物販スペースを発見。

商品の種類も意外と多く、きれいに並べられていました。物色しているお客さんはいませんでしたが、綺麗なお姉さん2人が横並びで待機していて、対応準備バッチリ。ここでもヴェローナの運営の質の高さを感じました。

席へとたどり着くと、マスコットキャラクターのライオンくんがごあいさつに。

なかなかのサイズ感で近づくとちょっと、威圧感があります。きっと小さな子供は泣いちゃうんじゃないかな…などと余計な心配をしまったり…。でもキャラクター好きとしてはこういう演出も絶対あった方がいい!会場前の飲食スペースにしても、パフォーマーのお出迎えにしてもそうですが、ボールの投げ込みがあるのもイタリアでは珍しいこと。それを狙って小さな子供が最前列に入り込んだりして、そのまま居座るのかと心配でしたが、ボールの投げ込みが終わったら子供は即退散していきました。

もうひとつ驚いたこと…それは、コート傍の座席…日本でいうスーパーシート的なところには、随時、ウエイターさんが行き来していて、飲み物や食べ物を注文できるシステムになっていること。いやぁ、これはありそうでなかったサービスです。

会場の一角がレストランやフードコートになっていて、そこからガラス張りの窓を通してコートが見えるというのは、いくつかの体育館で見ましたが、がっつり会場の座席にオーダーが運ばれてくるのは初めてでした。
FreeWiFiも飛んでいるし、ヴェローナの会場はいろんなサービスが行き届いていて、セリエには珍しく集客に意欲を感じました。

そんな目新しいものに一つ一つ感銘を受ける新鮮な観戦でしたが、肝心な試合内容はというと…これがとても苦しい展開でした。

Verona対Siena。セルビア好きの私が応援するのはもちろんSiena。前回の屈辱を晴らすべく、完全アウェーの最前列でSienaを応援しますが…前回以上に悲しい結末でした。

Veronaといえば、数週間前Trentoがフルセットで負けた悔しい記憶が拭いきれず、今回も覚悟して応援に挑みました。ですが、予想に反し単純なミスを連発。あれ?こんなにひどいチームだったっけ!?思いがけずSienaが得点を重ね、気が付けば易々と第一セットを先取しました。
これはもしや、Sienaの勝利も夢じゃない!?
そんな欲が出てきて、気分高らかに応援していきますが、ここからVeronaの反撃が始まります。

見るからに有利な体格をしているロシアのサポスコフ。身長220㎝、22歳の若きエースが本気で叩きつけるスパイクは、そりゃもう、止められるはずはありません。マリ共和国のケイタのサーブも恐ろし過ぎる…。第一セットあんなにミスが多かったチームが、2セット目以降は全く別のチームになっていました。

それに対応していこうとするSienaですが、上手く修正することができずに苦しみます。Taranto戦同様なんとか打破しようとしますが、見事にシャットアウトされてしまいます。確かに身長はヴェローナが勝っているけれど、身長で全てが決まるスポーツではないはず。しかし、この流れ、誰が打っても見事にシャットアウト。希望が全く見えなくなってしまいました。

それでも後悔はしたくない、自分ができる限りのことをしよう。ペトリッチはこの状況で希望を捨てず、周囲を鼓舞し続けています。それを見ていたら、何もせずにはいられません。せっかくここへ来たのだから、一人だけど、周りはみんなVeronaの応援だけど、必死にサーブの流れを起こそうと拍手でリズムを作ります。コート上の選手たちに少しでも、パワーを送れればと努めるのでした。

しかしながら…私の力は届かず…
結果、3-1でSienaは敗北を喫しました。

Taranto戦の悔しさをここでリベンジ…と思ってきたのですが、第三セットは11点しか取ることができず、逆にもっと悲しい結末になってしまいました。1セット取れたのがまるで奇跡のように、その後のセットは手も足も出ない空回りのSienaを見ることになってしまいました。
どうしたらSienaはここから抜け出せるのだろうか…素人の私が考えても無駄かもしれませんが、このまま1シーズンを過ごし、苦しむ姿を見るのは辛すぎる…。何か…何かできることはあるのだろうか…
悶々と考えながら、試合後に体育館裏のアウェーバス乗り場まで行ってみましたが、何かできる自信はなく、そのまま素通りして宿泊先へと戻りました。

【27】へつづく…

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