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VOLLEY TOUR 2019/20【28】~ベルリンへ

1月4日 9:00am
プラハ・バスターミナルから
5時間ちょっとのバス旅の始まり~。

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これが一連の陸移動の最後の行程。
年末のボローニャ(イタリア)から始まったバス移動は
→ルブリャナ(スロヴェニア)
→ベオグラード(セルビア)
→ザグレブ(クロアチア)
→プラハ(チェコ)
と4ヶ国を巡ってついにベルリンまで到達。
交通費節約が一番の目的ですが
いろんな国を巡るのも今回の目的の一つなので、
移動時間は相当なものでしたが
いろんな景色が楽しめて、
濃い思い出ができました。

ベルリン到着は14:00
今回も雨に打たれ困難な移動になりました。
到着したバスターミナルから
ベルリン市内を巡る環状線で
体育館近くのアパートへ…

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傘をさしても雨が吹き込んでくるので
途中から諦めモードに切り替え、
もう、どうなってもい!とずぶぬれ状態。
でも、雨は私の中で
この先に幸せが待っている兆候。
4ヶ月前パリでのセルビア、ユーロ優勝の時も
行きの経由地台湾で大雨、パリに着いてからも雨。
今回の旅も雨が多いので
そのジンクスにどうしても
期待をしてしまうのでした。

到着したらアパートの管理人さんを呼び
入室完了。
すぐさま体育館へ様子を伺いに行ってみます。

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えっと、リサイクリングバレークラブの
ホーム体育館で間違いないはずなんだけど…
4年前のリオ五輪の予選の時と同じ場所
間違うはずはありません。
が、どこにもそれらしい表示がない…
まさか場所が違うとかないよね!?
頻繁に会場間違いを起こす私、
念には念をと何か証明できる
確実なものを探すのでした。

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ようやく見つけたのがチケットブース。
これで間違いはありません。
それにしてもなんだか質素だな…
大きな大会のはずなのに
取ってつけたようなボードだけなんて…
ここに懸ける私の思いとは
とても釣り合わず
明日から開催とは思えない静かな雰囲気でした。

何はともあれ、会場が確かめられたら
あとはフリータイム。
近くのショッピングセンターでお買い物です。

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これからの連泊アパート生活に備え
食品と雑貨を少々…

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これで、しばらくは安泰の
ベルリン生活が送れます。

ここ数日は連泊がなかったので
ここで久しぶりにスーツケースの中身を
完全に荷解き。
いやー、この瞬間が私は大好き!
この上なく解放感を覚えるんです。
例えて言うなら大きな湯船に
どっぷりと浸かった気分。

今まで詰め込んできたモノたちを
自由にさせてあげると
自分自身も自由になれる感覚。
洋服をハンガーにかけたり、
タンスにしまったり、
化粧品を定位置に置いたり
パソコン作業がしやすいように
セッティングしたり…。
それぞれ使い勝手の良いようにスタンバイをして
明日からの戦いに備えます。
部屋の中から、心の中から
整えていくのです。

ついに明日から欧州五輪予選。
いよいよ…と楽しみに思う一方で
恐怖心がどうしても拭いきれずにいます…
コバチェビッチの怪我、
アタナシエビッチの膝の具合、
何年ぶり?に戻ってきた
第2セッターのミティッチ、
そして、それぞれのコンビ…
どのチームも合わせる時間がなかったのは
同じ条件ですが、でも、
スロースターターのセルビアには
とても不利な予感…

やっぱり、8チーム中、
1チームだけ出場権獲得というのは
厳し過ぎます!!
なんで南米が2チーム出ちゃうかな(怒)。
なんて…この期に及んでそんな愚痴も。

しかし、噂ではフランスチームが
揉めに揉めてボワイエ離脱とのこと…。
ティリが奥さんの出産で合流が遅くなったり、
あちらもいろいろ問題があるようで…。
セルビアだけが決して不利ではない、
みんなどこも同じ状況なんだ…
そう言い聞かせ、信じるしかありませんでした。

思い返す4年前の2016年リオ五輪予選…

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あれは、とてもとても悲しい大会でした。
あの時はリシナツが腰を痛めてほぼ出場できず、
ドラジェンも初選出で
コートに立つ機会がなかった…
あれから4年、それぞれの選手が逞しく育ち、
優勝という自信もしっかり手にしました。
4年経って今ようやく、
ヨーロッパの各チームと
対等に闘えるフィールドに
立つことができたと思います。

だから、可能性は十分にある!
ユーロ優勝が何よりの証拠!!
ここはもういいイメージを持って
気持ちから入るべく
コントロールすることにします。

8年前、東京体育館でロンドン五輪の出場権を
獲得したセルビアチーム。

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(写真FIVB)

あのとき会場で観たセルビアチームのことは、
今でもはっきりとくっきりと
思い出すことができます。

あの喜び合うセルビアチームを見て
このチームを追いかけることを決意したのです。
世界を回ろうと誓ったんです。
それだけ忘れられない強い思い出…

きっともう一度ここで
あの喜びを味わえる…

1月5日(日)
ついにそのときがやってきました。

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【29】へつづく…

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