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TOUR 2022【8】~ベウハトゥフへ

11月21日(月)

ワルシャワで迎えた朝。朝ごはんは大好きなパンケーキのお店「マネキン」が近くにあったので、そこでいただくことに。

目玉焼きで覆われていますが、下にはふわふわのアメリカ風のパンケーキ。隣の濃いオレンジ色の飲み物はニンジンジュースです。味はニンジンそのままでそれにガムシロップ系の甘みを加えてある感じ…。もしこれが日本で出てきたら「おいしい!!」とは言えないと思いますが、でも決してマズイ…というわけでもありません。身体が欲しているからか、それとも旅の好奇心のせいか…これが美味しく感じられるのが旅のマジックです。

朝ごはんを終えてSIMカードを購入したら、念願のワルシャワショッピング。昨日日曜日はショッピングセンター含めいろんなお店が閉まっていたので、ここぞとばかりに歩いて回りました。あっという間に夕方…

今回はここワルシャワから直でベウハトゥフに行きます。

ワルシャワ西駅

初めてのワルシャワからのダイレクトバス。というのも、実はこんな都合のいいバスがあることを今更ながら知ったのです。一日3便だけど、ウッチに出るよりは効率がいい!! バスもきれいだし、運転手のおじさんも親切。ただ、降りる場所がイマイチはっきりせず、ベウハトゥフはベウハトゥフでも、ホテルから遠い場所だったらどうしよう…?という不安だけ。そんなドキドキも旅を盛り上げる要素だと思い、賭けに出るつもりで乗り込みました。

小さな町をいくつか経由し、見慣れた風景へ…。いつもウッチからくるときに乗るバスのルートと同じ道を通ります。そして以前ターミナルがあった場所で停車。よし、ここなら分かる!歩ける!! 嬉しさのあまりバスから駆け降りたら、運転手さんそのまま走り出しそうになり、思わず扉を叩いてアピール。大切なスーツケース受け取らなければ、この先の旅がとっても困ります。忘れていた運転手さん、ごめんごめんとお詫びしながら荷物入れから荷物を下ろしてくれました。

少し距離はありますが、見慣れた道だし、SIMも買ったので検索もサクサク。問題なく体育館傍のホテルへチェックインできました。

翌朝…

11月22日(火)
朝食を食べ終えたら、今日もショッピングタイム。

のどかな街の中をのんびり歩きながらショッピングセンターへと向かいます。
と、その前に、コピー屋さんで昨日購入した試合のチケットをプリントアウト。いつもホテルでお願いしていましたが、コピー屋さんでもできるというので試しに利用してみました。A4サイズ3枚ほどで約30円。日本と変わらない料金でした。

ショッピングセンターへ行くと、意外にも感染対策グッズが充実しています。マスクや消毒ジェル、除菌シートなど。薬局には抗原検査キットらしきものも発見。

500円ちょっとで売られていました。日本から医療用の抗原検査キット持ってきたけど、必要なかったかな…。

Skraのチームのホームタウンということで、ショッピングセンタの中にはチームグッズの展示。

ここ、いつきても店員さんがいないから、購入はできないのかな…?と疑問。どちらにしろ、明日、観戦の際、グッズはそこでも購入できるからいいのですが…。

疲れない程度に楽しんだら、いよいよ本日のメインイベントへと向かうことにしました。

のどかな散歩道を歩き、たどり着いた体育館。HALA ENERGIA。

今日は試合日ではないのですが、前回観戦したときにチームの練習が見たいと伝え、練習時間を教えていただきました。3:30~の開始に合わせ5分前に会場へ。扉を開けて中に入り、見学エリアの2階へと昇っていきました。

ここへ来たのはもちろん、お気に入りの選手を見たいから。セルビアファンの私のお目当ては、アタナシエビッチとミティッチ。

さすがにトレントみたいにハードスケジュールではないし、明日に試合を控えた状態で、選手によって参加不参加はないだろうと思っていたのですが、どうもアタナシエビッチの姿が見えません。でも、ランザもいないし、コーイもいない。きっとアタッカー陣は何かセラピーとかビデオとか用事があるから、練習開始ギリギリに出てくるに違いない…。そう思って、練習開始を待ちますが、彼らは出てきません。

3:30、練習開始時刻。

来たー!
と思ったら、それはコーイ。アタナシエビッチではありません。これは、もしかすると、本当に本当に不参加!?
ひょっとして…と思いスマホを見たら、連絡をくれた方からメッセージが。
そこには大ショックな文面。アタナシエビッチは熱で参加できないということが書かれていました。

ガ―――――――ン。

バレー観戦史上、一度もなかったことが、今旅2度目。
いやはや、私の不運は本物のようです。

熱があるということは明日の試合も出られないということか?
今のご時世、熱がある=コロナ陽性の可能性→検査→自宅待機。
こうなることが予想されます。念のため、ポーランドバレーに詳しい友人に確認すると、今現在、コロナで試合が延期というのは聞いてないとのこと。
ということは、明日、熱がなければ試合に出られるかもしれないと思ってよいのだろうか…。いろんなことを想像しながら目の前の練習をぼーっと眺めていました。

熱があっても解熱剤を飲んで試合に出ていた頃とは違うコロナ禍。やはりコロナ感染が過去のものとなったように見えるポーランドでも、熱があると自宅待機になることを知りました。じゃあ単なる風邪でもだめなのか?そう思うと、見れない危機がこれまでよりも高くなってきます。これも今ならではの心配事だな…

想像していなかった悪夢がまた一つ、起こってしまいました。

【9】へつづく…

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