【書評】西村 創一朗さんの『複業の教科書』は副業を始めようか迷っている人の必読書

西村 創一朗さんの『複業の教科書』を読みました!

副業をこれから始めようと思っている人にはとても参考になる本( ´ v ` )ノ

副業を行う上で何に注意するべきか、どのように進めていくかを西村さん自身の体験・複業をしている方のインタビュー事例をもとに具体的に説明されていました。


読んで印象に残った点

参考になった点をまとめておきます!!


そもそも複業と副業の違いは?

西村さんは意図的に「副業」ではなく「複業」という言葉を使われているのですが、その理由が最初に説明されていました。

「副業」と表現してしまうと、どうしても本業のサブの趣味としてやるもののように捉えられてしまう。

一方で「複業」の定義としては、「本業だけでは成し遂げられないことを本業以外で取り組んで本業とも相乗効果のあるもの、そして本気で取り組むもの。」とされていました。

複業は現代において必須だと。

会社に所属して定年まで働いていればよかった時代とは違い、企業にずっと勤めるという雇用形態も成り立ちづらくなって個人のやりたいことも多様化している現代において、本業以外に個人のやりたいことをスモールに検証することが大事というのはまちがいないですよね。



複業に取り組む上での注意とは?

西村さんが複業に取り組む中で学んだことや、ハマったこと経験をもとに複業に取り組む上での注意点がまとめられていました。

これから副業に取り組む方にとって、これは必見だなと思いました。


著書の中で指摘されていた注意するべきことの中で、個人的に大事だなと思ったことは以下。

①「すぐに稼げる!」とかは無視して、本業の知識や経験が活かせる分野・方法で始める
②無理のないように続ける
③短期的な成果よりも長期的な信頼



①「すぐに稼げる!」とかは無視して、本業の知識や経験が活かせる分野・方法で始める

副業を始める人で一番失敗するのが、「誰でもすぐに稼げます!」的なものに手を出すこと。

「誰でもすぐに稼げる!」というのは、資本主義の基本(需要と供給のギャップに利益が生まれる)を無視しているので事業としてありえないはずですが、簡単に稼ぐことを目標にしてしまうと手を出して破滅してしまう。


本業で得た知見や経験を生かして同じような困りごとを持っている人の問題を解決するにはどうすればいいか考えてブログやnoteやTwitterで発信する、自分の知見をまとめてYoutubeなどで発信するなど、自分の本業での経験を活かせるものにした方が他の人にはできない価値を提供できて結果的に利益も得られる。


本業で得た知見を複業で生かし、複業で得た経験を本業に還元するという相乗効果を生み続けることが大事。

「パラレルキャリアではなく、スパイラルキャリア」

という指摘をされていて面白いなと。

この辺の話は、元リクルートで年収1000万複業収入2000万円のmotoさんもおっしゃってましたね。

(元リクルートの方は同じような考え方になるのかな...??)



②無理のないように続ける

これは体育会系の人にありがちな失敗。睡眠時間を削ってまで複業に熱をいれてしまい、本業に支障が出てしまう。

本業でミスをしてミスを取り返すために、複業の時間が削られてさらに睡眠時間を削る。睡眠時間が短くなってさらに体調も崩して本業にも複業にも支障が出る...のような悪循環に陥ってしまう可能性がある。


このような悪循環に陥ってしまわないようにも、睡眠時間を削るなど本業に支障の出るくらい無理な負荷をかけてしまわないことに注意が必要。

僕も学生のころに4時間睡眠でバイトを詰め込みすぎてぶっ倒れて1週間働けなくなった経験があるので、この指摘は身にしみました。


③短期的な成果よりも長期的な信頼

これは①とも関連するものですが、すぐに利益を得ることではなく、まずは自分の商品や行動に価値を感じてくれる人に対して価値を提供して信頼を得るべきだと。

「この人は自分に長期的な利益をもたらしてくれる」という信頼を感じてもらえていないと、たとえ短期的に利益を得ることができてもすぐに関係性が破綻して長期的に見るとお互いのためにならない。


本業の給与収入で最低限の経済的基盤はあるはずなので、短期的に利益を出す必要はないのがサラリーマンで複業に取り組むメリットですよね。2~3年以上の長期で見て価値のあることに取り組むと良さそう。



半径5メートルのニーズ

「とはいえ複業って取り組む時間がないし、そんなにアイデア思いつかないし...。という方に向けて、「半径5メートルのニーズに応える」という指摘がされていました。

これはとても重要な考え方ですよね。


自分の身の回りの人が困っていることを知るのは、「何か困っていることはないかな?」と考えやすいし、分からなければすぐに聞ける。

そこで困っている問題を知ることができれば、その問題を自分が解決できる方法はないかな?と考えて実践してみることも複業といえます。


インターネット上の数億人を見渡せば、自分の身の回りの誰かが困っていることと同じような困りごとを抱えている人はいる。

その問題解決をするためのノウハウなどのコンテンツをnoteやTwitterで配信し続けるだけでも複業として成り立つと。


まとめ

以上、西村さんの『複業の教科書』の書評でした!

複業に取り組むことの大事さ、これから複業を始める上で気をつけるべきことが具体的に説明されている良書なので、これから複業を始める方はぜひよんでみてください〜( ´ v ` )ノ



では!

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