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アウトプットでインプット

2021年7月8日 福井ゼミ・大山ゼミ合同講演会

 都市がテーマの福井ゼミと、農業がテーマの大山ゼミ。この二つの合同講演会にぴったりのゲストスピーカ 株式会社サラダボウル代表取締役 田中進さんにお話いただいた。

 田中さんは、銀行から外資系保険会社を経て農業の道に入られ、農業によって、人を幸せにし、社会・地域の価値を創るという目標を持つ。ご自身では、「きれいごと」と表現されつつも、それにこだわり、貫くことで実現されてきた。

 こだわりの一例が、最先端の技術を自ら学び、導入し、驚異の収量をあげながら、「しゃがむ」「重い」といった重労働を廃した圃場。利益を上げながら労働を軽くするという、一見するとトレードオフな「きれいごと」を追求し実現された。急にスケールが小さくなるが、私の「ビジネスとはトレードオフ解消」との持論に合う事例で嬉しく感じた。
 さて、話を田中さんスケールに戻すと、この話にはその先の世界がある。
 結果として、圃場には80歳を超える方も働いているそうである。その働く姿を見た時に、「我ながら良い事をしていると感じた」とのお話が印象深く、冒頭の「人を幸せにし、社会・地域の価値を創る」という、田中さんの目指す世界を体現するエピソードであった。
 営業職の私には、「営業が一生懸命PRしないと売れない物は良い商品ではない」「マーケットインではなく、マーケットクリエーションを目指す」という考えにも「気付き」があり、刺激的で貴重なお話であった。

 農業は地域の基盤産業として、命につながる「食」を作り、それを作る「人」を育て、流通や小売、飲食を潤しながら料理となり、人を幸せにし、地域を豊かにすると話された。サラダボウルの行う農業は、SDGsの10を超えるカテゴリにプロットされる。
 これほどサスティナブルな仕事は他にない。
 既にAI画像診断により、明日収穫する最適なトマトが決められるなど、DXの進む農業であるが、当社には熱の有効利用や、エネルギー面からサスティナブルの輪を更に広げることができると信じており、農業へ参画する意義は高い。今はまだ種であり、土を踏まれている状態であるが😅

 最後に、田中さんの好きな言葉(もはや、体現してきた言葉)として、スケート金メダリスト清水宏保選手の「非常識も結果を出せば常識に変わる」を紹介された。
 これは、田中さんから私へ向けたエールにしか聞こえない。
 農業への参画は絶対に実現させる所存である。

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