物を捨てる息子を物を買う母親
年末に大掃除をした。
熱心に窓拭きをする6歳の息子。
ドアのガラス部分も
「ママ!見て!○○君が拭いたよ!」
と言う。
母親の私は入院中だったけれど外泊していたのだが、体調不良で大掃除らしいことはあまり出来ずにいた。
息子のおもちゃを捨てることになり
息子に「もう使わないおもちゃはゴミ袋にいれて」と言った。
息子はどんどん捨てる。
私は「えっ?!それも捨てるの?!」
と内心思った。
あんなに遊んでたおもちゃ。
あ、それはあのとき息子が欲しいって言って駄々をこねたおもちゃ。
それは、出産祝いでもらったおもちゃ、、、あぁ、物に思い出があって捨てられない私の感情とは裏腹に潔く?物を捨てていく息子。
「これも捨てる!」
「これもいらない!」
どうせそんなに捨てないだろうと思っていたけれど
「ママ!次のゴミ袋持ってきて!」
と息子は言うのでゴミ袋を持ってくる私。
そのゴミ袋の数は20Lで3袋になった。
物をあまり捨てられない母親から本当に産まれて来たのかい?と思うほど
息子の物を捨てる勢いは凄まじかった。
私はただ、ぼーっと立ち捨てた物で遊んでいた当時の息子を思い出していた。
あんなに好きだったアンパンマンは
「赤ちゃんが見るものだよ」
と言い放ち
プラレールやトミカに至ってはもう興味が無いけれど友達が来た時に遊ぶからと友人に対する思いやりをもち少し残していた。
物を捨てる1件で改めて気づいたのだけれど
息子と私は親子であっても
別の人間で別の人格があり考え方も違うと心底思った。
保育園からのお便りで
「大掃除を一緒にやる事で子供たちの新しい発見や成長が見つかると思います」
みたいな事が書いてあり
本当にその通りだと思った。
年末は息子の新しい一面を見ることが出来たなぁと思った。
年が明けて2023年になり
私は初売りで何か買おうかなぁと思ったり
ドン・キホーテに行った時にこれも欲しいなぁと誘惑されていた。
そんな時に潔く物を捨てた息子の姿を思い出し
「買うのはやめておこう」と私を思いとどまらせた。
ヲタク気質な私は収集癖があるけれど
何か欲しいと思ったときにまた息子の姿を思い出すだろう。
そして本当に欲しい物しかきっと買わない人間になるんじゃないかと
息子の成長に私も見習おうと思った年末年始だった。
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