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五六七の仕組③/五六七」とは「ミロク」である

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■「五六七」とは「ミロク」である


「みろくの世」というの一言で言えば「理想社会」でありユートピア社会のことです。宗教的な表現で言えば「地上天国」と言い換えられます。

日月神示が言う「ミロクの世」は明治・大正期の大本の時代からよく使われている表現です。

日月神示では片仮名の「ミロクの世」、大元教ではひらがなを使って「みろくの世」と表記されますが、違いはなく同じ意味です。

神道系に属する大元や日月神示が仏教の言葉である「みろく」を使うのは不思議に感じますが、その理由は「万教同根(ばんきょうどうこん):あらゆる宗教の根本は同じとする思想」をベースにしているからであり、仏教でもキリスト教でもイスラムでも根元的真理は同じと見るからです。

「みろく」という言葉自体には仏教で説かれる「弥勒」から来ています。兜率天(とそつてん)に住み、釈迦の死後、五十六億七千万年後に地上に下生し、衆生を救うとされている弥勒菩薩のことです。

弥勒の兜率天での寿命は四千年であり兜率天の一日は地上世界の四千年に相当するということから、下生までに四千年×四千年×三百六十日=五十七億六千万年かかるという計算になります。

この五十七億六千万年が後になって五十六億七千万年に入れ替わった説がありますが、定かではありません。

仏教では現世で死を迎えた後、弥勒の住む兜率天に定住したいと願う信仰があります。これを上生信仰(じょうしょう)といいます。

一方では弥勒は五十六億七千万年後にこの世に下生して衆生を救うと約束された未来仏であり、その下生の時期がいよいよ差し迫ったからこれに備えなければならないとする信仰があります。これを下生信仰といいます。

下生信仰はこの世の破壊の救済の両方を説く傾向であり、末法思想と結び付きました。

中国では下生信仰にもとづく宗教が尖鋭化し、反体制運動を起こすことがありました。

北魏の「大乗の乱」や南宋から清朝の時代に広がった白蓮教などがその例です。

「弥勒下生」を説く下生信仰はこの世の「立て替え・立て直し」が差し迫ったので、いよいよそのための準備をしなければならないとする大本や日月神示の主張とよく似ています。

「みろくの世」という表現が出て来るのはそのような背景があります。大本開祖・出口なおの“お筆先”である大本神論や日月神示を通じて流れる思想の根幹には、今の世は末法の世であるという認識と、この穢れた世の中をひくり返し(立て替え)、本来のあるべき思想の姿に正そう(立て直し)とする、下生信仰に通じる考え方があるのです。

(続く)


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