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和の心コズミックスピリット⑬

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■人の営みを記憶伝えに教えていく伝統というもの


時代が進み、より大きな家を建てるために、家の内部に柱を建てる必要がでてきた時、私たちの祖先は力学的な構造を考え、中心に柱を建てることを選びましたが、同時にそれは、木から石へ、そしてまた石から木へとバトンタッチされた、はるかなる『ひもろぎ』の記憶の復活でもあったのではないでしょうか。

立石は後の世にそのまま残りますが、木は腐ることが多く、なかなか残りません。ましてや人間の営みそのものは形としては残りません。お日さまに手を合わせていたとしても、そうした営みは形には残りません。

しかし私たちの心の世界には、そうした祖先の日々の営みによって形成された世界が生きています。そうした記憶が子孫を動かし、たとえいったんは姿を消したとしても、何度もその本質を甦らせてきました。それが伝統というものではないでしょうか。


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■木は『ひ』を宿すものと認識されている


この『木』が『ひ』を宿す存在という認識は、縄文人自身の人間観とも重なり合っていたと考えられます。

縄文住居の生活スペースは大地の中にあります。その大地の中に彼らは火を灯し続けました。これが何を意味するかを縄文の目線で考えてみましょう。

人工のものがほとんどなかった古代において、火を灯すのに用いることのできる自然界の存在は、木か、木から生まれる葉以外にはほとんどありません。現代では紙や石油などもありますが、それさえも紙は木から生まれ、石油は大昔の植物や動物が変化した姿です。

火は命あるもののみが表すことのできる姿なのです。とは言っても、紙や石油は縄文にはありませんから、縄文の人々にとって火は明らかに木のみが表すことのできる姿でした。

木のみが火という光に変ることからも、木は『ひ』を宿すものと認識されたであろうことは容易に想像がつきます。広大なこの世界の命の大本が日であるとすると、それを宿した分魂の『ひ』が火であると言えましょう。


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■語の存在は古代日本人のもっていたアニミズム的人間観の実在を示す


古代には日と火は微妙に異なる音声的使い分けをしていたとも言われますが、一音で類似する様々な概念を表す古代日本語の性質を考えると、大本のルーツと音は同じであった可能性が高いと私は思っています。

『彦』『姫』『人』のように、古代から日本語で人を表す言葉には、『ひ』が語頭にくるものが多々見られることはよく知られています。これらの言葉には共通点があり、『ひ』を外してもそれぞれの基本となる意味は失われません。

『ひこ』は『こ(子=男)』に、『ひめ』は「め(女)」に、『ひと』は『と』(もともとはト一音で人を意味する音であったという有力説があります)に『ひ』という言葉が付加されています。

これらはもともとは『ひ』を付加した敬称であった言葉が古代に一般化されたものと思われます。これらの語の存在は、古代日本人のもっていた、アニミズム的人間観の実在を示すものと思われます。

(続く)



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続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(^-^)

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