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和の心コズミックスピリット㉜
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■皆で囲む生活を送っていた私たちの祖先にとって、祖先祀りや葬式は最重要な行為だった
アニミズムは人類が最も初期の段階でもっていたとされる精神性ですが、このアニミズムに個性というものがあったとしたら、それは「三つ子の魂百までも」と言われるように、後々の日本人としての個性に結びつくことになりはしないでしょうか。
古代日本のアニミズムを探っていくと、後の日本人の個性に結び付く性質が多数見つかります。その中でも最も顕著なものが円形集落を作って生活していたことと、所作重視のアニミズムであったことです。
これに関して、一つの興味深い記述が日本について書かれた最古の書に見つかります。私たちの祖先は彼らの祖先をみんなで囲む生活を送っていましたので、当然祖先祀りや葬式は最重要行為であったはずです。
この私たちの祖先にとって中心となっていた宗教的行為の中に、どのように所作とアニミズムが結びついていたかを知る手がかりが見つかります。
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■舞は人類最古の芸術行為
『魏志倭人伝』には倭の国の人々が葬式で舞を舞うことが書かれています。言うまでもなく、人が亡くなった時に踊ったりしたら、現代では不謹慎に思われますが、その時代の他国の人にとっても同じ不謹慎であるからこそ取り立てて書かれているのだと思います。
しかし、太古の日本人にとってそうでなかったのは、舞というものがアニミズムそのものであったからです。
現代には様々な文化がありますが、そのほとんどは太古まで遡ることはできません。ですが舞踊はどんなに遡っても姿を消すことのない人類最古の芸術行為です。
先にふれたように『振る』という行為が霊力を振るい起こすアニミズム行為であった私たちの祖先にとっては、とりわけこの舞というものが『振り』を結集させ、空間に働きかける、アニミズムの中のアニミズムであったことは、他の物証などからも明らかです。
今日でも地方には、人生の様々な節目に舞手を呼んで舞ってもらうような習慣が残っていますが、葬式ではおそらくは亡くなった方の魂に感謝し、平安な世界に導くために舞われたのでしょう。
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■舞は霊的な意味を持っていた
日本で最古の人物画は三内丸山遺跡(青森県)で発見された縄文土器に描かれたものですが、この人物画は舞を舞う人物の絵です。
日本最古の人物画が舞を舞う姿で描かれているこの事実も、舞というものが太古の社会の中で極めて重要な意味をもっていたであろうことを物語っています。
言うまでもなく土器に描かれる絵は他の絵の場合でも宗教的な意味をもっていますので、この人物の舞が宗教的意味をもつことはほぼ間違いないでしょう。
ただこの人物をシャーマンという特別者と捉える人もいます。ですがこれは西洋シャーマニズムの先入観であると私は思っています。シャーマンが社会の権威者として君臨するという原始社会の一般的イメージを、円形集落社会であった私たちの祖先にそのまま当てはめるのは、無理があると私は思っています。
実際に日本の考古学的年代の遺跡からは、他の国で見つかるような権威的シャーマンの実在を決定付ける証拠は見つかっていません。
『魏志倭人伝』でも特別な者が舞うのではなく、皆が舞う様子を記述しています。土器の絵は土器に舞の霊力を注入するためですから、現代人が風景を描く視点とは異なっているはずです。
一人が描かれたものでも、それは一人を意味しているとは限りません。たとえば縄文の人々にとって神であったカエルは沢山いましたが、土器には一つだけ描かれるのが一般的です。これと同じではないでしょうか。
様々な神としての動物が描かれる土器というものに例外的に描き込まれた人間の絵が、踊る人の絵であるというその事実が確実に意味するところは、彼らにとって「舞う」という行為がこの上なく霊的な意味を持っていたということではないでしょうか。
この事実と振る舞い重視の私たちの祖先のあり方は、密接に結び付いていると考えられるのです。
(続く)
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■過去記事
続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(*^-^*)
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■関連書籍と記事の紹介
ガイアの法則
これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。
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千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。
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