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和の心コズミックスピリット㊸

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■日本の伝統民家は何世代をも貫く生命力を持つことを前提に造られた


伝統民家の障子や戸や屋根は新しいものに替えられていきますが、柱だけは最初から変わらずに家を支え続けます。

私たちの祖先が神とした柱は、変わることのない中心なるものの象徴です。何世代もの祖先を見守った大黒柱は、祖先と私たちを繋げてくれる懸け橋です。

大黒柱は後で家を取り壊す時でも、昔の人たちはそれをう臼(うす)にしたり、様々な形あるものに加工して家宝としたものです。大黒柱は祖先との絆であるからです。

日本の伝統民家は何世代をも貫く生命力を持つことを前提に造られました。家が人間の命よりも長い生命力を持つ時、ただ単に長もちするという物理的利点以上のものが生じます。

私は子供の頃、家の前でむしろに座って日向ぼっこをする江戸時代生まれのおじいさんに写真を見て、この出会ったことのないおじいさんもこの家のこの同じ空間に暮らし、この同じ柱を見て育ったのかという感慨のようなものが生じたのを覚えています。

同じ家に育ったという共有体験がある時、祖先はぐっと身近に感じられるものです。

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■世代を貫く柱たちは人間の尊さ、存在の尊さを伝えてくれる響きをもっていた


多くの祖先を知っている柱であるほど、そこには祖先のより多くの思いが刻まれています。

ですが人間より寿命が短い住宅からは、少し前の祖先でさえ実感として感じ取ることができなくなります。面識がない祖先を実感として感じ取る体験があると、祖先全体への感じ方も違ってきます。

身近な祖先が知識でしかなくなってしまうと、民族としての祖先も知識的に感じることしかできなくなるものではないでしょうか。そうすると、民族愛も、人類愛も薄らぐ気がしてなりません。

昔の日本の子供たちが教えられてなくても子供の頃から神仏に手を合わせたのは、見えざる祖先と共に暮らすことのできる伝統民家に育まれたところが大きい気がしてなりません。

世代を貫く柱たちは人間の尊さ、存在の尊さを伝えてくれる響きをもっていたように思います。

日本人にとってはるかな歴史をたずさえた柱たちに支えられる伝統民家は祖先の大きな目に見守られる家でした。

人間には苦しいことも悲しいことも起こるものです。ですがそうした苦しみ、悲しみを深いところで見守り安心させてくれる不変性が伝統民家にはあったように思うのです。


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■人間は本来、人といることが幸せに感じられるようにできている


こんなふうにして祖先の人々と実感で結ばれると、祖先が大切に思われてくるだけでなく、自身も祖先の一人として、子孫を尊く思い、大切にしようという気持ちにもなります。

何世代も前の人々につながる心があると、何世代先の子孫のことまで想定した生き方をしようとするものです。

そうして大切な過去と未来の人々に結ばれた心であってこそ、現世の仲間をも大切にする心が無理なくわき起こるものではないでしょうか。

こうした人と人とが底辺で結ばれている実感のないままに人の中に押し込まれると、人間は人というものが逆にストレスになります。

小さな子は誰かが家に訪れると、それが誰であってもはしゃぎます。人間は本来、人といることが幸せに感じられるようにできています。

人につながる心の第一歩は家族から始まります。親は子にとって、一番目の祖先です。子供の親への信頼も、親自身が祖先にどれほど心が通じているかでその深みは決まるような気がします。

過去と未来をつなぐ心がなければ、人間は今を豊かに生きることはできません。日本の伝統民家はそうしたあり方に私たちを導く存在という前提の上に建てられてきた家であると言えます。

(続く)



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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(^-^)


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■関連書籍と記事の紹介


五六七の仕組み/中矢伸一

つい最近出たばっかりの新刊です。週に2~3回ペースで更新していくのでお楽しみに(*^-^*)

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ガイアの法則

これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。


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日月神示解釈本:中矢伸一

千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。

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