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和の心コズミックスピリット㊶

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■土間が繋げる重要な役割とは?


日本の伝統民家にあって現代住宅にはないものの代表は土間です。

日本人にとって土間は家の中でも最も長い歴史のある場所です。それだけに日本人の心の一番深い層に繋がる場所とも言えます。縄文の時代には家は全面が土間ですから、土間はこのはるかな時代を受け継いだ場所です。

正月の餅つきなどをするときは、大切な場所として土間を綺麗に掃き清め、お清めの塩を撒くようなことが行われてきたのも、遥かな時代を尊ぶ心からでしょう。

大黒柱はこの土間と居間とをはさむ場所に立てられます。そこには祖先からの伝統を引き継ごうとした先人たちの心が読み取れます。

土間は外と同じ地面そのままの場所ですが、土間の存在は人と人、家と家との関係にとって重要な役割を果たしてきたように思われます。

家というものが外の世界と断絶しないという役割です。人が家に訪ねて来る場合、伝統民家では土間まで入って用を済ませて帰るのと、座敷まで上がって帰るのとではだいぶ違います。

土間のある家は土間までは実に気兼ねなしに入れるものです。それに対し、畳の座敷に上がるのは結界の中に入るかのような意識があるものでした。


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■土間は大地という気兼ねの無い共有できる空間をつくっている


このあり方は互いにごく親しく接しながらも相手を尊重する日本人の伝統的人間関係と似ているように思われます。土地に気兼ねなしに入れるのは、大地というものは誰にも共有のものであるという認識があるからでしょう。

地面という自然界そのままの場所によって誰でも家族のように結びつく、そんな役割をも土間は果たしていたことに気付かされます。

今では考えられないことですが、私の子供の頃はお風呂のない家が多かったため、隣近所の家の人たちが私の家のお風呂に入りに来ていましたし、台風の時も他の家族が家に泊まりに来ていました。

旅行に行って留守にした時でも近所の人は自分の家同然に留守の家のお風呂に入っていました。こうした感覚は土間のような気軽に立ち入れる場が家の中になければ生まれない気がします。

縄文の人々が村全体で家族のように生活を営んでいた共同体のあり方に近いものを、土間という存在は維持させてきたように思えます。

家の中にありながら自然界の土台である大地と接する生活は日本人の在り方の土台ともなっていたように思われます。


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■生活と密着していた土間というものの大切さ


縄文の人々は土間にござの様なものを敷いて、様々な作業を行っていたことがわかっています。

子どもの頃、土間にむしろを敷いて家族の農作業などを手伝う時、永遠の営みのようなものを感じたことを思い出しますが、そのような感覚もはるかな民族の歴史がそう感じさせるのかもしれません。

伝統民家では部屋への移動も土間を歩いて移動し、お風呂にもお手洗いにも土間から移動するなど、土間は生活と密着していました。

かつては土間の上の梁には毎年つばめのために開けたままといったあり方が当たり前の光景でした。自然界と人間の世界を結ぶ共有の場が家屋の中にあることで、様々な意味で人間の心を自然界とつながりやすい心にしてくれていました。


(続く)


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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(*^-^*)

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■関連書籍と記事の紹介

ガイアの法則

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