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ガンになりたくなければコンビニ食をやめろ!/近代西洋医学の大半がフェイク②

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■八綱弁証という「個体医療」の診療方法


19世紀まで世界中で行われていた医療は総じて「個体医療」だった。患者個人の生年月日や生誕場所、両親がどのような体質でそれをどのようにして引き継いだかなどを調べて上で、医師が患者個人の体質や人格、疾患傾向などを判別して治療を行っていた。

中国医学には八綱弁証という診療方法があり、眼前の患者がどのような個体であるかを「実・虚、熱・寒、表・裏、陰・陽」の8つ(4組)に分類した後に治療の手段を決定する、西洋医学で言う診断を行う。

四診(望診、聞診、問診、切診)によって得られた情報基づいて病位の深浅、病邪の性質や盛衰、人体の強弱などのデータを分析する。そのデータ分析を「証を立てる」と呼称する。


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表・裏

人体の表面部を「表」、内臓など深い場所に位置する部位を「裏」と呼称する。風邪などに感染した際、病邪(現在でいうウイルスや細菌などの意味)が表に存在する状態を「表証」、病邪が深部に到達する状態を「裏証」と表現する。

表証の状態では「解表(げひょう)」といい、発汗による治療が行われるが、病邪がさらに進行して「半表半裏証」「裏証」と呼ばれる状態になった際は、回復に時間を要するため、病状に適した治療が施される。


陰・陽

表・熱・実を総合したものを「陽」、裏・寒・虚を総合したものが「陰」であり、両者は八綱弁証の根幹となる思想だ。臨床の場においては、実・虚、熱・寒、表・裏、陰・陽は、複雑に交差しており、明確に二分するのは不可能である。

日本の勾玉が陰陽を示しているのと同様だ。「陽を極めれば陰となし、陰極めれば陽となす」という諺があるが、これを八綱弁証では「陰陽転化」と表現する。


■最も適切な治療法とは何か!?

例えば良質な睡眠をとるためには、体内に陰が満ち足りていることと、自然界の陰気が一番濃い時間帯に眠ることが必要だ。中国医学では体内の陽が陰の中に入り込むと、初めて深く眠れると考えられている。

それゆえに陰の少ない体質(陽証)の人は、眠りが浅い・夢をよく見る・途中覚醒の傾向が多く確認される。フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトがショートスリーパーであったことは有名な話だが、彼は陽証であったのかもしれない。

子の刻(午後11時〜深夜1時)は最も陰気が極まり、陰から陽に入れ替わる時間帯なるが、人間は陽の時間帯(深夜1時以降)は寝付きが悪くなる性質を持つ。

人体の陰陽が入れ替わる時間の前、可能ならば午後11時にはすでに熟睡している状態が健康的にはベストだが、西洋医学では「眠れなければ睡眠導入剤を処方」という処置が行われる。これが東洋医学的には完全に誤った対応なのだ。

健康を維持するためにはロックフェラー財団によって造られた近代西洋医学(ギリシア医学やイスラム医学も地理的には西洋医学の範疇であり、『ロックフェラー医学』と呼ぶのが適切かもしれない)
ではなく、古典医学による個体の診断を行った際、その個体にとって最も適切な治療法を選択するのがベストな方法だろう。

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