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和の心コズミックスピリット㉚

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■正座と呼ばれるようになったのは明治時代から


小さな子を観察するとちょこんと正座で座って何かをしてはまた違う姿勢で遊び、またちょこんと座るということを繰り返します。子供は修行のように正座で座り続けることはしません。

膝が痛くてもそれに耐えて長時間正座をし続けなければならないというような苦行的な正座観は、本来日本にはありませんでした。

例えばヒンズー教には古くから苦行という観点があり、仏教その他の多くの宗教に影響を与えてきましたが、そこでは長い間、座り続けることがしばしば修行として課せられました。

後世の日本人の正座観はこうした外来の思想の影響を受けたものと言えます。

古代から日本には正座の座り方があったことは確かですが、長時間正座で座り続けるような習慣はなく、正座が正しい座り方だという認識もなく、日常生活では様々な座り方がありました。

この座法が正座と呼ばれるようになったのは、明治の時代にこの名称が広められたからです。昔は、例えば性器を表す言葉が全国まちまちであったように、明治以前までは、この座り方は各地方で独自の呼称で呼ばれていました。

各地の正座を意味する愛称を調べると、「おかっこ」「おつんべこ」「おちゃんこ」などのように、この座り方はむしろ子供のかわいらしい座り方を連想させるものとして愛されていたことが感じられます。

またこうした歴史があるため、正座は比較的近年に生まれた座り方でしかないという誤解も一方では生じています。


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■日本の祖先の心は慎ましく清らかな女性的なあり方だった


わの国と呼ばれていた時代から、つつましく座り、尊い存在に向かおうとする文化が日本には存在しましたが、このあり方は苦行によって特別な存在を達成しようとするような大陸的宗教観などとある意味で対照的なものだったのです。

男性は遠くの物に目が向きやすく、女性は近くの物に目が向きやすいと言われます。今日の宗教の中には、悟りの第何段階に到達したなどというように、何か一般人の目から遠い、特別な存在を目指したがるような傾向も見られるように思われますが、みんなでひとつのものを大切に包む祖先の心は、ただただその場でつつましく清らかにあろうとする女性的なあり方であったように思われます。

『つつましい』という、この日本独特の言葉は、実に意味深い言葉です。日本人の伝統的性質をひと言で表してくださいと言ったら、『つつましい』という言葉を連想する人が多いのではないでしょうか。

『つつましい』という言葉は、『悩む』が『悩ましい』となって悩める状態を表すように、『つつむ』が『つつましい』となって包んでいる状態を表すことからきています。

遠いところに目が向くのではなく、内側に大切に向かう、この心のあり方こそが中心なるものをみんなで包むことで尊ぶ縄文以来の型文化に育まれた私たち日本人の日本人らしい心の根源である気がします。


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■日本人には行動以前に醸し出される『何か』を共通に見分ける目がある


「日本人の礼節」がよく海外の人から賞賛されますが、礼節という言葉は漢語ですので、歴史的には外来の言葉です。礼節文化の国と言われながらも、それに相当する言葉が存在しないのは、私たちの祖先にとって、それが現実の礼節とは異なる観点のものであったことを暗示しています。

日本にはこの独特の礼節文化につながる古い時代から大切にされてきた言葉があります。それは日本人の心の形成に重要な役割を果たしてきた『ふるまい(振る舞い)』という言葉です。

『ふるまい』は行動を示す言葉ですが、単なる行動とは違います。「立つ」というのは行動ですが、どんなふうに立ち、それによってどんな空気がもたらされたかを問題にするのが『ふるまい』という言葉です。

世界の国々の大半では、どんな言動をとったかで人が判断されるのが常識です。そうでなければ、客観的に人を評価することはできないと考えるからです。

これに対し、日本人は行動以前に醸し出される『何か』を共通に見分ける目をもつことで、行動そのものよりも微妙な次元が問題にされてきたように思われます。

なぜそのような傾向が生まれたのでしょうか。

実はその謎を解く鍵も、この『ふるまい』という言葉に秘められているのです。

(続く)


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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(*^-^*)


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