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小さな会社経営 /二年目の覚悟

あっという間にもう年末ですね。
というか、今日の挨拶はメリークリスマス!ですね。
 
2ヶ月前に「小さな会社経営/一年経って思うこと」という記事を書きましたが、今日はその続きのお話しをしようと思います。

2年目、COEDASの生き方


わたしが仲間と経営する株式会社COEDAS(https://coedas.com/)は、2期目を約2ヶ月過ぎたところにきましたが、だいぶ前から「2期目」という時期をわたしはとても緊張感を持って意識していました。

というのも、「二年目からが本番」と何人かの知人の社長さん達から言われていたからです。飲食店もオープンしてしばらくは物珍しさでお客さんは来ますが、それも物珍しさだけではある時期から客足は途絶えてしまう。
厳しいところに立たされる。それが二年目ということです。

COEDASは幸いなことに1期目は大きな案件を何本かいただけ順調に走り出しました。とにかく精一杯お仕事をさせていただきながら、同時に沢山の学びを得た一年でした。
土台を作る大事な時期を得られたお陰で、わたし達は創業前に比べとても賢くなれたしチーム力も格段に上がったと思います。

そしてそんなこともじっくりと振り返れる余裕を持ち、わたし達は今ここにいます。
 
オープニングラッシュはもう終わったようです。
数ヶ月前、一瞬見通せたような気になった未来は、マジックのように雲散霧消してしまいました。再びわたしの目の前には、茫漠とした砂の大地が広がっている。そんな気分です。
馴染みのある場所ですが長くは留まってはいられない場所です。

ロールプレイングゲームだったら、振り出しに戻されて、「最悪!」と文句を言いリセットするところですが、実はわたしは密かに「これでいいのだ」と思っています。

必死にならざる得ない時期を早い段階で与えてもらえるということは、最悪どころか幸運です。
それにわたし達は新しいことをやろうとしているのですから、すんなりうまくいくはずもないことは承知の上で、それなりに難しくないと楽しくもありません。
 
本気で頭を使って、やれることは全部やって、あの手この手を試して、足掻いてもがいて必死に前に進む。

2年目のCOEDASはそういう生き方をします。
勝手に宣言しましたが、他の3人に言っても「そりゃあそうだよね」という反応だろうと思います。

必死な姿や迷走する姿をさらす場面も多いと思いますが、それもベンチャーのリアルな在り方だろうと思います。

また1年もった、と言えるために


「自分の選択を正解にしたいから」。

先日、仲間の一人と話をしている時「美鈴さんはなんでCOEDASをやっているんですか?」と聞かれ、何も考えずにすぐに口から出た言葉がこれでした。

COEDASは、事業自体は2021年からスタートしていましたが、2022年の夏に法人化を決め発起人4人で起業しました。

会社にした途端に、夢と希望と一緒に「ゲームオーバー」と書かれたドアもどこからともなく現れ、それ以来そのドアはずっと視界の端っこに目障りにも居座り続けています。

ゲームオーバーのドア、それはつまり事業の失敗。
「お疲れさまでした、こちらから速やかにご退出ください」です。

COEDASがゲームオーバーになる原因は様々予想ができます。販売不振、戦略・PMFの失敗、資金繰りの失敗、経営判断の甘さ、経営の下手、経営者の情熱不足、仲間割れ。

事業の成功はこれらを全部潰していった先にしかありません。
そうでなくてうまくいっていたとしたら、それはラッキーであって実力ではないので、実のないものはすぐ消えます。

COEDASは崇高な志があって立ち上げた会社ですが、事業で失敗したらそれごと意味もないものになってしまいます。

「負ければ正義は散り申す」by 島津義弘 @関ヶ原の戦い、です。
勝たなければ話になりません。

勝つということは、言い換えればこの市場に存在し続ける、事業を「継続する」ということです。

「また一年もった」と言うために一年頑張る。
やることはこの繰り返しなのですが、その中に充足感と達成感、幸せ、満足感がぎっしりと詰まっているので、自分のリソースとエネルギーを注ぎ込んで真剣にやる価値があるのです。

COEDASをやろうと決めたのは自分です。
ですので、「自分のした選択は正解だった」と言えるように精一杯頑張るのです。


本番はこれからだ!


何日か前、COEDASのslackで話題になったテーマがありました。

「人生の目的はどうやったら見つかるのか」。

この時期のこの問いは秀逸ですが、それに対するコメントもどれも奥深く、考えさせられました。
自画自賛ですけど、さすがプロコーチの集団。
普通の会社ではあり得ない深遠な知恵のやり取りが日常で行われているのがCOEDASの特徴で、わたしが最も自慢に思うところです。

この問いに対し、わたしが思ったことは、人生も会社経営も全部同じだなあ、と。

「決める」ことから全ては始まるのだと思います。

ビジョンや目標を決めて達成に向けて頑張る、というのが会社経営ですが、人生も同じく、決めたらそうなるように生きる。
これを我が人生と思い定めて手放なさずに生き切れたら、どうあっても自分の通った道が自分の人生になるのではないか、とわたしは思うのです。

ちなみにわたしの人生の目的は「そこにあるだけでご利益があるありがたいお札のような人になる」です。

ひと目見ただけでビビッと相手を悟りに至らしめるほどの強い存在感、という意味ですが、お察しの通り今のわたしは程遠いところにいます。
壮大すぎるので今生では達成できないけど、もしかしたら、3回くらい生まれ替わればなんとなくそれっぽくなるかもしれないな、と希望を持っています。

相当な高望みですが、わたしは本当にそういう人になりたいし、逆に他にピンとくるものがないのです。

できようができまいが、そうなるように生きようと思い定めて生きる。

人にできることはこれだけではないだろうか。

一所懸命生きていると、空の上から神様か宇宙かサムシンググレートか何か偉い存在が「頑張ってるな」と、ちょっとだけ手を貸してくれるんだと思います。


わたしにとって人生の目的は「在り方」の宣言文です。

自分はこう生きると宣言し、決めたことを正解にするように生きる。
会社経営も同じく。
COEDASやってよかった、わたしの選択は正しかった、といつか自分が思えるように頑張る。
必要なものは覚悟だけかと。


さて、本番はこれからです。
今年一番晴々とした気分で今ここにいます。

メリークリスマス!

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