小さな会社経営/一年経って思うこと

早いもので、COEDAS設立から一年が経とうとしています。
初めての決算月なのでわたしは慣れない作業に追われつつ、一方では仲間達が今月26日に行う予定の盛大な周年パーティの準備を進めています。
賑やかなslackのやりとりを横目に、一人で少し早めのフリカエリをしています。

COEDASという会社

こんばんは。はじめまして。
株式会社COEDASのみすずです。
COEDASをご存知ない方は、だいたいの方はご存知ないでしょうが、こんな会社です。
https://coedas.com/

今日はじめて自分のnoteにCOEDASのことを書きます。

去年の11月に仲間と発起人4名でこの小さな会社を設立し、わたしは初めて自分の会社を経営することになりました。
これまで人の会社のお手伝いばかりしてきたわたしです。自分の会社の経営こそこの人生で挑戦したいことでした。
とはいえ、他に取締役が3名いますし、当時もわたしより前に事業に参画していたコーチがすでに20名ほどいたので、自分の会社とは全く思えない心持ちでのスタートでした。
それでもいつかCOEDASをわたしの会社と思えるようになり、自分の言葉で何か語れるものを見つけられたらその時はnoteで発信してみよう、と密かに思っていて、そしてそれが今です。

20%のコミット・CAO

今日、ここで一年前を振り返って思うことは、見える景色のなんという違い!
あまりにも遠くまで来すぎて少し怖気付くような気持ちもします。

COEDAS合宿でのワンショット マジックアワー

当初より登録コーチは倍以上に増え、今はほとんどのコーチが稼働しコミュニティ活動に参画してくれて、更には多くのコーチが事業運営にも加わってくれています。
セールス、PR、サービス開発、イベント、セミナー、プロジェクト進行など、会社に必要なファンクションに、コーチ達がプロフェッショナルな知見やスキルを持ち寄り、コーチ自身が役割を担いながら一つの会社として成り立っています。
COEDASという会社の最大のユニークさはその成り立ちにあると言ってもいいくらい。

全員が本業+コーチ業を持ちつつ更にもう1つの役割を担うので、100%のコミットではなく30%、いや20%のコミットになりますが、しかし気持ちは熱くモチベーションは高い。メンバーは全員自発的に集まり自分達で考え動きチームで連携し合う、そんなパワフルな自律型組織が出来上がっています。
自律分散型組織(DAO)から「自律集合型組織(CAO:Centralized Autonomous Organization)」と、最近自分達ではそう呼んでいたりします。

COEDASのCAOは狙って作ったわけではなく、実はほとんど意識もしたことはなく、みんなの想いが集まって一緒に走っているうちにこうなっていた、とそんな気がしています。想いがあるところに「場」を持ち込むとそれだけでシステムは活き活きと動き出すのです。活気ある市場のように。
「コーチ達のGuild (ギルド)」は、わたし達のもう一つのvisionですが、それが今実現しつつあります。

COEDASは土壌改善のプロ

自分達もチームコーチングを受けている

そして一年前には、わたし達は今の自分たちがしていることを、おそらく半分も想像できていなかったと思います。

CAOもそうですが、わたし達の提供するサービスも同じくです。
COEDASはコーアクティブコーチングを提供するコーチング会社としてスタートしましたが、一年の事業成績をみると仕事の7割が組織改善のオリジナルプログラムの提供となっています。

コーチング自体としてはほとんど売っていません。

それは当然と言えば当然で、なぜならわたし達がやりたいことは、COEDASだからできる価値をもって日本中に沢山の「最高のチーム」を作ることだからです。
わたし達は、「人のマインドの力」と「チームの関係性の力」のポテンシャルを信じているからこそそれを証明したいのです。各々個別のWILLは持ちながらも、究極にはだたそれがしたくてCOEDASをやっているのだ、とわたしは思っています。

わたし達が売っているのはコーチングではありません。
では、COEDASの提供しているものは何か、と言うと、パフォーマンスを発揮できる組織の状態を作ることがCOEDASの仕事であり最大の提供価値なのです。
わたしは組織を農業で喩えてこんな風に説明したりします。

良いタネを撒いても良い肥料をあげても良い土壌がないと良い作物は育ちません。COEDASは、大収穫となるように組織の状態を肥沃な土壌にする土壌改良のプロです。

 by COEDAS

喩えの巧さは置いておいても、一年迷いながらやってきて、ようやく今そう断言できる自分になりました。

組織のこともサービスのこともそんな自分も、一年前には明確に想像できていませんでした。
絶え間なく変化変容を続けながら、沢山のエッジを超えてわたし達は今この場所にいます。間違いなく、COEDAS記録最高のBest Placeです。

新米経営者が思う、自分の仕事

わたしが会社経営というものをしてみて学んだことは沢山ありますが、中でももっとも大事なことは、「実態を見続けること」だろうと思います。
実態をみれなくなると経営は悪くなるしかありません。
わたし達は迷いながらも実態、つまり自分達のリアルな価値を目を逸らさず見てきたので、今ここにいれるのです。

いろんな指標が自分達の身の丈を知らしめてくれます。売上、成約率、商談先の反応、業界知名度、クライアントからのフィードバック、顧客の失注、コーチからのフィードバック、セミナーや講演の集客率、アンケート。更に会社をやっていると業界外の色んな人が個人的評価判断を好き勝手に言ってくれます。それも含め全てが実態です。
実態を見るのはどれもすごく怖いことですが、「no market need」と書かれた行き止まりの標識ほどわたし達を絶望させるものはありません。
なので、受け止めて一つずつ改善して前へ進むのです。

これまで力のない魅力のないダメな自分達を何度も見ては途方に暮れまた立ち上がり模索し続けましたし、今もそれは続いています。
そんな恐れに立ち続けられるのは、コーチングがあったからだと思います。どんな状態になってもコーチがわたし達をタフな自分で居続けさせてくれるということに疑いがなかったからです。
そしてまた、横を見るといつもそこには思いっきり体を預けられる仲間の肩がありました。

あと何日かで新米経営者2年目が始まります。
COEDASは自分の会社、という自覚は正直に言うとやはり今もあまりありません。COEDASは株式会社でありながら、それ自体がどんどん変化変容し生き続ける生命体のようなもので、生命の中にわたしもいるという感覚です。
その中でわたしがやるべきことは、それを生かし続けることに間違いありません。

これは、COEDAS代表のじゅんが作ったyoutube動画、1作目です。
短いながらCOEDASの想いが詰まっておりますので、ぜひ観てください。



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