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セーラームーンも来たかもしれない。港区立麻布図書館(2)┃りんとうずらの図書館さんぽ

前回のお話↓
https://note.com/uzura_no_egg/n/nfddfe18240c7


まず、5階の視聴覚室から拝見。
エレベーターを降りると、大きな窓が3つ。いずれも白いスクリーンがかかっており、階段と同じく優しい光が差し込んでいた。

その他は多目的トイレと、視聴覚室の扉があるだけ。視聴覚室は入らなかったが、壁にかかっている間取り図を見ると、小さな映画館くらいの大きさがあるようだった。

下の階に降りようと、吹き抜けの階段に向き直った時の光景が素敵だった。

天井が高く、3方向の窓からは白い光が差し込み、階段の柵にはめ込まれたアクリル板がピンク色に輝いて見えた。

4階はアート本をはじめとする専門書がずらり。
ザ・図書館って感じのラインナップ。エレベーターを背にして、左が日本語の本、右が英語の本。分類が書かれた棚が青緑色で目をひいた。
壁際には閲覧席があり、勉強をしている人が多かった。

熱心にメモを取るりんちゃんを尻目に、フロアを探索する。

うずらには図書館を歩くときのちょっとしたルールがある。まず、小説や小難しい本は読めないのでスルー。旬の本やおすすめ本のコーナーがあればくまなくチェックし、一番最初は絵やイラストが多い料理本や手芸コーナーに行くのが定番。美味しい物を眺めて目と口が満足したら、その流れでアートや芸術の棚を見る。最後にお仕事関連の本の棚にたどり着く。本屋さんを歩く時も大体同じ。

ここのフロアもなかなか充実してる。

だけど、何か足りない気がする。それが何かと考えた時思いついたのは、開放感だった。

このフロアはひらけた5階より天井が低い。

ど田舎の大きな図書館に通って育ったうずらは、都市型の図書館ビルが苦手だったりする。

コンクリートのビルに背の高い棚を並べるのだから圧迫感があっても仕方がないのだろうが、心がざわつく時はなるべく他人と距離を置きたいと思ってしまうのだ。

棚と棚の間隔は広ければ広いほど良いし、席と席の間は程よく開いていると嬉しい。

少し肩身の狭い気持ちで奥まで進むと、DVDコーナーがあった。目についたのは「廃墟の休日」というタイトル。良質なドキュメンタリーの香り。サブスクの動画視聴アプリで話題のアニメをひと通り見おわってしまったときに手を出すような、名作達がところせましと並んでいた。



次の記事に続く

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