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インスタントファミリー ~本当の家族見つけました~ 【鑑賞記録#01】

記録するのは本だけのつもりだったけど、たまたま見た映画が良かったので、鑑賞記録もつけてみる。ネタバレしないように、とかは考えずに記録していくので
ご容赦くださいm(_ _)m

見たのはこちら。
Xかどこかで見かけたのがきっかけ。里親とか養子縁組のテーマには関心があるのでぜひ見てみたいなと思って、prime videoでサクッと借りました。99円でした。

あらすじ

映画のテーマは、「里親」。子どもを持つことを考えていなかった夫婦が、里親制度のことを知り、15歳の女の子(リジー)を含む3兄弟を里子として受け入れていく間の葛藤や衝突、そして、等身大に「家族」を作り上げていく過程が描かれたストーリー。御涙頂戴のドキュメンタリーテイストではなく、終始ユーモアがあってクスリと笑える楽しさもあった(それでも泣けた)。

良かったところ

映画では、「里親になる」が美談で済まされずに、とにかくその大変さが描かれている。もともと子どもを育てていなかった夫婦が初めて子育てをする、しかも一気に3人。その3人は実親が訳アリ、かつ、これまで複数の里親家庭を転々としてきて心に傷を負っている。これで大変でない訳が無いない。

そして、その困難に立ち向かう夫婦であるピートとエリーも、決して聖人のような夫婦ではない。親のいない子どもたちのことを知って「なんてかわいそう」と、慈悲の心で里親説明会に申し込んだものの、途中でその大変さから里親であることを辞めてしまう人もいる現実を知り、エリーは一度、本当に自分にできるのかと尻込みしたりもする。

その後、覚悟を決めて参加をした里子候補の子どもたちとの交流会では、10歳以上の子どもたちが、どの里親候補からも話しかけられずにテーンエイジャーの子どもたちだけで固まっているのを見てショックを受ける(現実でも里子として引き取られる子どもは圧倒的に乳幼児が多いようだ)。そんな子どもたちに手を伸ばしたいという慈悲の心と、ティーンエイジャーよりも幼児を受け入れる理想を描いていた自分の本心とに心がかき乱される様子は、本当に難しい問題だなと思った。
自分のエゴなのか、保身なのか、慈善なのか。

まとめ

こういった人間らしく生々しい問題に夫婦がぶち当たりながらも、パワフルに、そして、ユーモアに、家族がだんだん家族らしくなっていく姿には本当に力をもらった。
見終わった後に知ったが、この映画の監督は、里親当事者で3人の兄弟を里子として受け入れているそうだ。この監督だからこそ、綺麗事だけじゃない人間の生々しいところも描けたんだろうな、と。

今年初映画、いい作品に出会いました!

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