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『呪術廻戦』五条悟さんを、星占いで徹底考察! 親友・夏油傑さんが、五条さんに与えた「人生の目標」について考える

 今回は、単行本『呪術廻戦』の情報をもとに、星占いの目線から五条悟さんの性格ついて考察してみました。

 「そういう見方も面白いねぇ」と思ってくださるあなたのため、そして五条悟さんを理解したい気持ちから書いています。

 公式情報ではありませんから、ファンの一興としてお楽しみください。(5000字以上ありますので、お時間があるときにご覧ください)

  それでは、さっそく五条悟さんについて、西洋占星術(星占い)の観点からみていきたいと思います。

 今回の鑑定では、まず彼の持って生まれた基本的な性格をみていきます。そして星同士の配置を見ながら、彼だけの特徴や夏油さんとの関係をみていきます。

 【五条悟さんの基本的な性格】

  五条悟さんのプロフィールは、1989年12月7日生まれです。出生場所、時間は開示されていませんでした。今回の星占いは、これらの情報が関係しない部分からみていきたいと思います。

 五条悟さんのホロスコープ(生まれた時の天体の場所を切り取ったもの)全体からみていきます。特徴的な部分は、星座を各区分で分けたときに、「“風”に分類されるサインが無い」ということです。

さくっとホロスコープ作成(http://nut.sakura.ne.jp/wheel/horo.html)

 “風”というのは、「風通し」という言葉がありますが、ひとつのところに留まることがなく、いろんなものを混じり合わせます。情報を開示したり、自分の思考から離れて、論理的な意見を取り入れる性質のことです。

 五条さんにはこの“風”のサインがありませんから、どちらかというと、他者の意見はあまり取り入れず、自分の意見にこだわるタイプのようです。

【天体と星座の組み合わせ】

 つぎに、彼の持っている天体と星座の組み合わせを詳しくみていきます。まず星占いで、個人的な特徴を表す天体は、太陽、月、水星、金星、火星の5つです。

太陽ー射手座

  五条さんの太陽は、射手座にあります。太陽は、人生で成し遂げたい自己実現や目標を表します。射手座は、哲学的な考え、物事の思考の範囲をとても広く捉えることができます。

 一言で伝えると、「賢い人」です。例えば、一般的な人が、自分の身の回りの環境を良くしよう考えるのに対して、射手座は「世界や環境、全体を良くしよう」と考えることができます。

 視野が広く、遠くまで見通す力があります。五条さんの場合は、この太陽が射手座にありますから、彼の人生の目標はとても大きく、彼だけが見えている世界があります。

 分からないことや未知の世界に惹かれる傾向があります。人生=冒険ですから、いろんな場所に行ったり、分からないことに興味がそそられたり、「面白い」と感じられるタイプです。

 月ー魚座もしくは牡羊座

 個人的な特徴を表す天体として、月があります。五条さんの月は、魚座と牡羊座のちょうど境にあります。月は動きの速い天体ですから、今回のように境に位置している場合は、出生時間が必要になります。

 月がどちらの星座に当てはまるか分かりませんので、割愛します。(直感的なイメージでは、牡羊座のように感じます)

 水星ー射手座

 水星は、射手座にあります。水星は情報やコミュニケーションを司る天体です。この星の配置がある方は、大きなスケールで物事を概念から理解できます。抽象的な考えが得意です。

 世間の流行りや話題になっていることにはあまり興味が無く、日常生活や普通の日々から得られるものは、彼にとって物足りなさを感じさせます。

 この世界でいうと「呪術」とか「術式」、「呪い」の概念について考えることの方が、ずっと楽しいと思えるタイプのようです。

金星ー山羊座

 金星は、山羊座にあります。金星は愛情表現や人生の楽しみを表します。五条さんは、見た目はとても派手な印象を受けますが、恋愛では真面目で一途な方です。あまり派手な恋愛は好まないようです。

 恋愛はとても慎重な方ですから、自分から積極的にアピールしたり、気持ちを素直に打ち明けられないこともありそうです。

 特に相手のことが好きなほど、それに比例して、本当の気持ちを打ち明けることに思い切りが必要です。

 火星ー蠍座

 火星は、蠍座にあります。これはとても情熱的な組み合わせです。蠍座は火星の力を強めます。火星は、行動のスイッチ、やる気のエネルギーを表します。

 五条さんは、常に心の中で情熱を燃やし続けているタイプです。一見そのように見えずさわやかな印象ですが、いつも心に秘めている想いがあります。

 興味があることは、どんな困難な状況でも決して諦めることはないでしょう。また他者に対して影響力を持とうとします。しかし、干渉されることは好みません。

 気になる相手には、とことん関わっていこうとします。

  五条悟さんは、このような星占い上の特徴を持って生まれました。

 これらの特徴に加えて、五条さんの行動の方向性をみていきたいと思います。星占いでは「アスペクト」と呼ばれるもので、天体同士の角度を表したものです。

【天体同士の組み合わせ(アスペクト)】

 星座というのは性格的イメージ付け(副詞)であり、太陽などの天体は表現(動詞)、天体同士の角度アスペクトは、行動の方向性を表しています。

 天体がアスペクトをしていると、その性質が行動によって強調されるイメージです。

 例えば、太陽と火星が良いアスペクトをしていると、人生の目標(太陽)が見つかったとき、突き進む行動力(火星)が引き出されます。粘り強く諦めない行動ができます。太陽と火星が繋がっているので、エネルギーの回路が開かれているからです。

 アスペクトでは、個人が、その場面にあったとき取りやすい行動パターンが分かります。

 ここでは、影響力の強い順番で説明してきます。

太陽ノーアスペクト(どの天体とも角度を取らない)

 五条さんのアスペクトの一番特徴的な部分は、太陽がどの天体とも繋がっていないことです。これは、作中に描かれている彼の表現や言葉を決定的に表したものだと感じます。

さくっとホロスコープ作成(http://nut.sakura.ne.jp/wheel/horo.html)

 太陽は、人生の目標や目指す場所、自分がその場所に向かって歩んでいくところを表します。

 五条さんは、その最終目的地のイメージが自分一人では湧きにくいため、その分他者の影響を受けやすいという特徴があります。

 つまり、だれかの太陽を目指すことがあるということです。関わる人達の思想や考えに影響を受けるため、人生の目標が変わりやすいこともあります。

 また、自分自身がテーマになろうとすることがあります。自分を前面に押し出し、目立とうとします。しかし、これは根底に、自分への強いコンプレックスがある反動で起こります。

 結果として、なにをしていても彼の個性が目立つようになりますが、本人にはその自覚が少ないのです。

  『呪術廻戦』を読んでいて感じたのは、五条さんの掴みどころのなさ(本音が見えにくい)でした。

 作中で彼が話していた夢(「そんなクソ呪術界をリセットする」『呪術廻戦』2巻41P Booklive)は、なぜそこまで彼自身が呪術界を変えようとしたいのか……、なぜ自分が変えようとするのか……、その思いになぜ至ったのか……、その明確な理由が語られていないのです。

 彼は、もともとは呪術界に対して、そういった大志を抱いていなかったのではないかと思います。

夏油傑さんとの深い結びつき

 ただ、そこには、おそらく親友の夏油さんが大きく関わっています。五条さんと夏油さんのホロスコープを重ねてみると、よく分かります。(”シナストリー”という、星占いの相性占いで使う方法)

さくっとホロスコープ作成(http://nut.sakura.ne.jp/wheel/horo.html)

 五条さんの太陽は、単体ではどの天体とも角度を取りません。しかし、夏油さんの太陽(太陽)と通じ合います。そして、角度はドンピシャリで通じます。

 一緒に居ることで、お互いのモチベーションを高め合える、まさに親友の関係です。しかし、夏油さんの太陽は単独で冥王星と通じていますから、自分で人生の目標を見つけ、この世界を変えようとしました。

 このアスペクトを見た時、「なるほど!」と感じました。五条さんは、あの圧倒的な能力を、自ら小さな場所(呪術高専の教師)に収めようとしていますよね。

 太陽ノーアスペクトにより、誰かの太陽(夏油さん)をずっと実現させようとしているのではないかと感じるのです。

 彼らのホロスコープをみてみると、相手を必要する気持ちはお互いに強かったけれど、実は五条さんの方がその気持ちはずっと強かったはず……、そのように思います。

  夏油さんのホロスコープについては、こちらの過去記事で詳しく説明しています。

火星コンジャンクション冥王星 0°(2つの天体が重なる角度)

 冥王星というのは、とても遠くにある天体ですが、その影響力は非常に大きいものになります。冥王星は「死と再生」、火星は「やる気、行動力、着火点」を司ります。

 この二つの天体が重なることは、「圧倒的、徹底的にやり抜く力」を与えられます。冥王星が関わるので、死のイメージが強く出ます。

 実際に死ぬとかそういうことではなく、「死の淵」まで力を尽くす、そしてそこから再生する力があるということです。

 極限まで達した時、大きなものを得て、一旦死を覗きます。そして再生します。その繰り返しは癖となり、何度もその経験を求めていきます。

 そしてこの工程は、他者からみると「怖い人」という印象を与えていきます。

 また限界を超える性質があるので、一度頭にくると制限なく破壊し続ける傾向があります。ポジティブでもネガティブでも、そのエネルギーが圧倒的に強く出る極端なタイプです。

水星コンジャンクション天王星 0°(2つの天体が重なる角度)

 勘がとても鋭く、抜群の記憶力を持ちます。天王星は「革命、革新」を司り、水星は「情報やコミュニケーション」を表します。

 あらゆる情報から、ピンとくるアイデアや発想が浮かびやすいです。

 全ての情報を覚えているというよりも、「腑に落ちない」「変」「他と違う」視野で、物事を細部まで覚えているイメージです。

 革新的なことに興味が惹かれたり、「今までとは違う」ものが好きなタイプです。

独創的な発想力があり、他の人には無い情報処理能力があります。話好きで、自分が思いついたアイデアを人に話したり、突飛な発言も多いです。人を引き付ける話し方ができる人です。

 このような星の配置と組み合わせによって、五条さんの特徴や生まれ持った性質が成り立っています。

まとめ

  ここまで星占い(占星術)で、彼の特徴をひとつひとつ見てきました。

 簡単にまとめてみると、五条さんは「とても賢く勘が鋭い、圧倒的な底力を持ち、キレると本当にまずい人」という印象です。

 最も特徴的な部分は、「太陽のノーアスペクト」です。彼の人生の目標は、周囲の人達からの影響を強く受けます。関わる人間が、「どんな人か」が大切です。

 五条さんの星の配置や組み合わせは、例えてみると「核爆弾のスイッチを持つ少年」のイメージなのです。そのスイッチは彼にしか扱えませんが、使用用途は他者の意見が必要です。

  単行本内に記載されている彼の言動や行動を振り返ってみても、大切な意思決定の場で、他者に意見を委ねているのですね。

 盤星教「時の器の会」では信者の抹殺について、夏油さんに確認します。両面宿儺の指を取り込んだ虎杖さんをどうするかについて、伏黒さんに確認します。

 五条さんが純粋に自分の意志だけで行動したのは、伏黒甚爾さんとの戦いです。一度死の淵を覗き、際限なく圧倒的な力が働いた瞬間でした。

  星占いの観点からみると、五条さんに生きる目標を与えたのは、夏油さんの太陽による影響が大きいです。

 持て余してしまうほどの才能を開花させる前から、その力を「他者のために使うこと」を、五条さんにずっと説いていました。

 夏油さんは彼自身の人生の目標を見つけ、目の前から去っていくのですが……、表向きは非呪術師を猿と呼び、皆殺しにすると言っています。しかし、その最終目的地は「もう呪術師(仲間)が死なない世界」ですね。

 五条さんは、「そんなクソ呪術界をリセットする」と表向きは話していますが、本当の目標は「強く聡い仲間を育てる」ことですね。そして、それは「呪術師(仲間)が死なない世界」に繋がりますよね。

 夏油さんは、側で見守っていなかったとしても、五条さんの太陽をずっと導いている、そんな存在になったのではないでしょうか。

 射手座の太陽というのもまた、追われるよりも追いかけたい性質がありますから、五条さんの人生で、夏油さんはずっと追いかける太陽(人生の目標)になったのだと思います。

 ちなみに、五条さんのホロスコープを見る限り、盤星教「時の器の会」信者抹殺の問い掛けについて、夏油さんの返答次第では本当にあり得たと思います。夏油さんと気持ちのタイミングがすこしだけズレていましたから、悲劇は免れました。

 長くなりましたが、皆様いかがだったでしょうか。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 これからも皆様が素敵なじゅじゅライフを送っていけますよう、心から願っています。

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 ちなみに私の普段の活動は、youtubeで星座別の運勢動画を投稿しています。もしよかったら、毎月のメッセージとしてご覧になってみてくださいね。

うづきやよい

参考文献、URL

・『呪術廻戦』(JUMP COMICS) 芥見下々先生
・『週刊少年ジャンプ』(集英社)
・さくっとホロスコープ作成(さくっとホロスコープ作成 (sakura.ne.jp

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