双愛 兎姫🐇💛

IRIAMで活動中🎤 ここでは、フリー台本を置いていきます! 配信での使用OK! 台…

双愛 兎姫🐇💛

IRIAMで活動中🎤 ここでは、フリー台本を置いていきます! 配信での使用OK! 台本を録音し販売する際は別途、TwitterDMにご連絡ください。

最近の記事

断捨離

何となく思い立って袋を準備する。大きな音を立てて思いっきり開く。どこから手をつけようか。何からやっつけていこうか。何となく目に付いたところから手に取っていく。 片付けが下手だった幼少期から、何も変わらずここまで大きくなってしまった。何もかもを大事に持ちすぎて、何もかもに目移りし、何もかもが宝物に見えて抱き抱えながら生きてきた。 何度も悔やみ何度も嘆き、何度も涙することになると分かっている思い出すらも、大事に手のひらに収めて、握りしめてきた。 宝物だと思った時から、それは、

    • 【朗読】各駅停車未来行き電車

      『現在、未来行き電車は、踏切内安全確認のため、3日遅れで電車が参ります。』 知らない駅のホームにいた。誰も居ない。 駅員もホームで待つ人も、誰も居ないここに、僕はただ気づいたら立っていた。 空は青のパレットの上に白く色がついている。雨はどうやら降らないらしい。反対ホームにも誰もいない。寂しく椅子が並べられているだけだった。駅の周りは自分の知っている場所に似て、自分の生まれ育った街を連想させる。 『間もなく、友達行き電車が通過いたします。黄色い線の内側でお待ちください。』

      • 【シチュボ】らしくない私

        んー!っしょ!!持ち上がれえぇぇ! あっがんない!もうちょっとなんだけど!! なんで女の子一人に!文化祭の片付けさせるのよ!重たいのにいいい!! うわああ!驚いたあああ。 急に話しかけないでよ! って、あああ!力抜けちゃったから、また1から持ち上げなきゃじゃん! ほんと?!え?!手伝ってくれるの?! まじで!!助かるぅうう!! いくよ!!せーの! はあああ。 ありがとう!このまま家庭科室へ!レッツゴー! なんで一人でやってたのって、誰もやろうとしないし、声かけたけど

        • 【声劇】私だけの友達

          (登場人物:私、見知らぬ誰か→男と表記) (語り:大人の私) 私「昔、私が小さい頃。ずっと不思議な友達がいた。その子と出会ったから、もしかしたら、今の私が居るのかもしれない。なんて、この頃はおもったりしてる。 そんな、誰にも話していない〈秘密の物語〉」 「出会いは幼少期、いつものように夜を迎えて寝ようとしていた。のに、寝れなくて、窓の外を眺めていた時だった。」 (幼少期) 男「やあ、こんばんわ。こんな夜中に外を見て、寝れなかったのかな?」 私「誰?」 男「怖がらな

          【朗読】双子の天使

          「ああ、今日も人間達は可愛そうに。 見えない赤い糸なんて信じちゃって、運命の人なんてその時によって形を変えるのに。 馬鹿だな。」 なんて背中に生えた白い翼をばたつかせて、窓から人口の星空を見下ろす。あの星の一つ一つは人間達が未来へ歩いてく命の焔。 思い思いの夢を見て、焔を燃やし、灰になる。 「馬鹿とか言わないの。」 急に俺の後ろから聞き慣れた女の声がする。 俺より大きい白い羽を、少し畳んで、床に垂らしながら此方へ向かってくる。 手には3冊の本を抱いて。 「何その本。」

          【朗読】双子の天使