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ジェノスとポスター

ジェノスは突然思い立った!
敬愛するサイタマ先生のポスターを作ろうと。
ラミ加工すれば何度でも貼れる。

クセーノ博士の機器を借りてあっという間にポスターを仕上げたジェノスは意気揚々と帰宅した。

そして壁の目立つところに貼る。
無表情で眺めていたが内心コアが音を立てそうなほど嬉しい。

ガチャリ
サイタマが帰宅した。

「ジェノス、ただいまー」
「先生!これをご覧ください」
「うわああ」
これで先生が留守の時も少しは寂しさが紛れる。
サイタマが聞く。
「これ、ずっと貼っとくの?」
「はい!」
「俺がいるだけじゃ不満か?」

思わずポスターを剥がし
「そんなことはありません!先生さえいれば」
「俺も落ち着かねーからポスターはやめてくれると助かる」
「わかりました」
ジェノスはポスターを押入れの中に貼ることにした。
これなら無駄にならないだろう。
「先生これならいいですか?」
「よくないけどいいよ、せっかく作ったんだからな」
胸を撫で下ろすジェノスだった。

終わり

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