BREAKTIME/ひとやすみ
前回の日記はちょっと殺伐としていたので、今回はナイトシティの娯楽を満喫した日記を書こうと思う。
最新アプデで追加された要素はいくつかあり、そのひとつが「バーで実際に酒を飲むモーション追加」、もうひとつが「メトロ」である。
私は元々バーを巡るのが好きだった。店の雰囲気が地域によって大きく違うし、バーテンダーも店によって愛想が良かったり悪かったり様々である。
ただ、今までは飲み物を購入しか出来ず、折角バーに来ているのに少し物足りなさも感じていた。なので今回バーのモーションが増えたのは非常に嬉しいアプデだった。
ということで、早速バーを巡ってみる。
1軒目。トーテンタンツ。
ワトソン地区ノースサイドの廃れたビルにあるエレベーターを上がると、何やら怖いお兄さんと怖いグラフィックアートが出迎えてくれる。さらに奥に進むと、ダンスミュージックが流れる広いクラブに出た。
階段を降りれば、Vも音楽に合わせて踊ることが出来る。最高。無心でひたすら踊り狂える。一人称なのでふらふらする手が見えるくらいだが、なんか振り付けが盆踊り感ある。ひとりだけBON DANCEってるが楽しいならそれでいい。
クラブの隅っこの方にバーカウンターがある。
ここはギャングが所有するバーでもあるので(入口で出迎えてくれた怖いお兄さんもそう)、バーテンダーもなかなか迫力があるお姉さんだ。
お酒を頼めば出してくれるが、少し世間話でも……と話を振っても「なんだてめえ?」みたいな感じであしらうどころか一触即発くらい険悪に返されてしまう。つれないね。でもそんなところも癖になる。あとつれない割にここはきちんとグラスを出してくれたりする。丁寧。
そう。この追加されたバーのモーション、店によって出されるものが違うのだ。ここはグラスを出してくれるが、場所によっては瓶を丸ごと渡してくるところもある。こまけえ〜!この違いを楽しむのもまた面白い。
ちなみに料金は場所によらず統一して1杯5ユーロドル。
のんびり酒を飲んで程よくダンスし、満足したところで次のバーに向かう。
2軒目。ホームタウン・デリ。
ギャングが占めるダークサイドなバーから一転し、ここはシティ・センターど真ん中にあるオシャレなバーだ。
シティ・センターは日本で言うところの銀座みたいな感じかもしれない。ちょっと格式高く、慣れない人からすると寄るにはちょっとハードルが高い。
しかし、そこにバーがあるのなら何処だろうと関係ない。例え銀座だろうが果ての荒野だろうが、飲むためなら何処にでも向かう。はしご酒は1日にして成らず。
店内も非常にオシャレである。客層は皆フォーマルな格好をしており、清潔感が半端ない。先程ギャングに混じって踊り狂ってきたばかりの男には少し場違いかもしれないが、構わずバーテンダーに酒を頼む。
ここもグラスに入れてくれるスタイルだった。まあそりゃそうか。むしろさっきのバーがグラスで出てきたのが結構予想外だった。
このバーテンダーのお姉さんはまだ会話をしてくれる方だった。こちらが話しかけてもあまり嫌な顔をせず、当たり障りないことを答えてくれる。対話が出来るだけ嬉しい。ありがとう。
3軒目。レッド・ダート。
サントドミンゴ地区アロヨ(前回日記でパチモンジャケットを握らされ、ボクシングで爆発系スナイパーライフルをゲットしたところ)にあるバーだ。駐車場有。飲酒運転なんてナイトシティでは合法なので問題ない。いや、今これは適当を言っているので本当は違法かもしれない。法を守る人間がいるかどうか怪しいが。
比較的住宅街の中にポツンとあるので、近所の住民の憩いの場となっていそうである。
店内はこんな感じ。今までで1番「あ〜アメリカのバーっってこんなイメージだわ」という印象を抱いた。ちなみに写真には写っていないが、ここにはライブができるよう小さなステージも存在する。
ここのバーテンダーはさっき会ったふたりよりもずいぶん気さくな人物だった。
Vが(どこから得たのか)ジョニーが率いていたバンド「Samurai」の初ライブはここだろうと尋ねると、彼は喜んで答えてくれる。なんならついでにSamuraiファン向けのメニューとして「骨付きシルヴァーハンド」なるものがあることも教えてくれた。骨付きシルヴァーハンドってなんだよ。ビジュアルがものすごく気になる。頼めないのが残念だ。
ちなみにここは酒を頼むと瓶で渡してきた。テンション上がる。
4軒目。ヤガミ・マーケット。
ここもまたシティ・センターにあるオシャレな店で、ショップとバーが隣接されている。
早速入店。
客層はホームタウン・デリより広いかもしれない。服装も比較的ラフに思える。ふむ。思っていたより親近感。少し浮かれ気味にバーテンダーに話しかける。
辛辣。
ワトソンから来た野蛮人であることを一瞬で見抜かれた。なんだお前。オシャレな帽子被りやがって、似合ってんだよ畜生。野蛮人相手にそんなこと言っていいと思っているのか。今この場で駄々をこねて本物の野蛮人って奴を見せつけてやったっていいんだぞ。
ある意味1番効く対応に歯を食いしばりつつ、出されたグラスの中身を思いっきり煽った。
5軒目。エル・ピンチェ・ホヨ。
ヘイウッド地区にあるこれまたギャングが所有するバーだ。
実はここは1度、パドレおじさんの依頼で来たことがある。そのときはデータを盗むよう依頼され、裏口からこっそり忍び込むつもりがうっかり相手に見つかってしまい、結局敵対するギャングを全滅させてしまった苦い思い出がある。
あのときから数日経ったのでもう時効だろう。実際、店に入っても特にお咎めはなかった。
店内は広く、カウンター席とは別にテーブル席が2階にもある。大勢で飲むには最適だ。
バーテンダーと会話はできるものの、悲しいかな会話内容は前回の依頼のときのままなので目新しいことは聞けない。1度店内のギャングを全員シバき倒してしまったこともあって勝手にこっちが気まずくなっている始末。
さっさと瓶ビールを飲み干し(多分ビール…だよな…?)次のバーに向かった。
6軒目。サンセット・モーテル。
バッドランズの端っこの方にあるモーテルだ。ここはメインがモーテルであり、おまけでバーが併設されているタイプ。アメリカと言えばモーテル!と勝手に思い込んでいるので、個人的にここはとても好きだ。
なんとなく親しみやすさを感じる店内。その性質上、色んな人間が立ち寄るのだろう。バーテンダーもかなり気さくな人だった。好き。ちなみにここも瓶を渡すスタイルである。
7軒目。リジーズ・バー。
以前エヴリンに呼び出されて以来の訪問である。ここはBD(ブレインダンス)がメインのクラブだが、バーのマークがついているので酒が飲めるだろう。そう思いウキウキでバーテンダーに話しかけた。
が、しかし!ここはどうやらバーのモーションがないらしい。なんでだ。
もう少しメインストーリーを進めたら変わるのかもしれないが、現時点では不可能らしいので泣く泣く酒だけ買って店を出た。
さて。
飲酒をしたら運転は控えるべきだとジャパニーズスピリットが囁いているので、メトロに乗る。
駅に行くと、こうやってどの路線に乗るのか選ぶことが出来る。ここでは始発駅と終着駅しか出てこないので、途中どの駅で降りるかは事前にマップで調べておかなければならない。はじめて東京に来たとき、数多の路線を前にどれに乗ればいいのか迷ったあの頃を思い出した。いや、別に今も慣れているわけではないが……。
ナイトシティの果ての方にパシフィカという地域があるので、ひとまずそこを目的地としメトロに乗り込んだ。
静かな走行音と流れる景色。いつも車で走り回る土地を上から眺められるのはなかなか楽しい。時折流れる車内アナウンスの中には「車内での戦闘用インプラントの使用はお控えください」的な内容もあり、ナイトシティ味を感じられる。ほならインプラント使わなきゃいいんでっしゃろ?と思ったそこの君はナイトシティ市民の才能がある。
パシフィカ地区に近付くと、「パシフィカで降りた奴の責任はメトロ側じゃ一切負わねえぞ」という不穏なアナウンスが流れる。責任を問われるような事案が発生する前提である。
パシフィカ地区は、ただでさえ治安の悪いナイトシティの中でもさらに治安が悪いことで有名な地域だ。元々はリゾート開発がされていたらしくそこかしこにその名残が見られるが、今は複数のギャングが縄張り争いよろしく跋扈する極悪地帯になっている。
メトロから降りてすぐ銃撃音が出迎えてくれたのが何よりの証拠だ。駅出た瞬間銃撃音ってか。治安の悪い強風オールバック。
こんな極悪地帯でも過去に観光地として計画されていたこともあってか、2本もメトロ路線が通っているので無駄に交通の便がいい。
メトロから出てちょっと歩くと、大きな施設とでっかい観覧車が見えてくる。リゾート計画の名残だろう。大きな施設はショッピングセンターになる予定だったんだろうか。
今はギャングたちの巣靴となっているが、V的には広義の意味で考えれば今もショッピングセンターかもしれない。ギャングをしばけばお金とアイテムが手に入るし。
ちなみに観覧車はハッキングで動かすことが出来る。流石に乗り込むことはできないようだが。残念。ジョニーと観覧車デートしたかった。
だがしかし、諦めることなかれ。デートコースなら他にもある。
観覧車の横の方にクソ長いレールがある。そう。ジェットコースターデートだ。行くぞジョニー!!
近くに行くと予想通りジェットコースターと、何やら困っている様子の若者たちの姿が。
聞くとどうやらジェットコースターを動かしたいらしい。ふむ。ここは一丁このVお兄さんに任せなさい。
周辺を調べるとジェットコースターの動力源が見つかる。そこをオンにすれば、すぐにジェットコースターは発進準備完了だ。
これで動かせるで〜と報告するが、若者たち、なんか渋る。動かせるのはいいが、しばらく放置されていたから壊れるかもしれないとビビっているらしい。マジ?そこまで考えられるなんて将来有望すぎる。
前言撤回。修理した人間を使って試運転させようとするとは、流石ナイトシティ民といったところか。
まあいい。一番風呂ならぬ一番コースターだ。そう思って振り返ると。
いつでも行けそうなシルヴァーハンドが待機していた。ちゃんと安全バーを下ろして握ってる〜〜〜可愛い〜〜〜。
どう見ても楽しみで仕方ない様子のジョニーと一緒に、いざ発進。
率直に言う。
めっちゃジェットコースターだった。
ちょっとずつ上がるところから一気に落ちる所まで、なんかこう、うおお〜〜〜ジェットコースター!!!て感じがすごい。手を挙げて叫ぶ選択肢も取れるので超楽しい。あと出発するとき、若者たちも何故か知らんが合いの手を入れてくる。盛り上げ上手。
これにはジョニーもにっこり。
ジョニーはたまにこっちを見てくれるので、タイミングいいと目が合う。楽しいな!な!という感じが伝わってきて本当に……愛い……。全力で楽しんでくれているみたいでよかった。
ジェットコースターを満喫し、道中ギャングに売られた喧嘩を倍で買いつつ帰路に着いた。楽しかった!
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