INSTANT KARMA/因果応報
ジャッキーのオフレンダからしばらくして、彼の二丁拳銃を拝借しにきたときだった。ある人物から連絡があった。
連絡してきたのはカーク・ソーヤーという男。
誰?と思うだろう。自分もそう思ったが、会話をするうちにどういう人物か思い出した。
このときの債権者の名前がカーク・ソーヤーである。お前そんな名前だったのか。まさかの伏線回収。
正直こいつに良い印象がない。いや、あのときの無茶ぶりのおかげでジャッキーには出会えたわけだが。
簡単だからwと言いつつガッツリ警察に犯行現場押さえられたのも事実であり、でかい口を叩く割にどうにも詰めが甘すぎるところがあって信用できないのだ。
Vがジョニーの記憶を見たように、ジョニーもVの記憶を見たらしく、彼もカークに抱く印象はあまり良くないようだ。とりあえず話だけ聞いてやろうとカークの元へ向かう途中にお小言を言われたのがその証拠である。
話の内容は、前と同じように「簡単な」回収作業のお願いだった。絶対嘘じゃんと思いつつ、しかし報酬はなんぼあっても困らないので渋々引き受けることに。
回収対象があるサントドミンゴ地区アロヨまで向かうと、先回りしていたらしいカークと相方のビッグ・ジョーが待っていた。
警備の有無を確認し、いないという回答を得ていざ出陣。
警備おる!!!!!
カークと話してから5歩歩いただけで見えた。チンピラが数人、回収対象の周りをうろついている。な~~~にが警備はいないだ!お前の目は節穴か!節穴だな!?リパードクのとこ行って取り替えてこい!!
怒りのままチンピラを全員シバき倒して、回収対象が入っている車の中を調べる。
出てきたのはひとつの「SEMURAI」と書かれたジャケット。サムライではなくセムライ。ジョニーがいたバンド「SAMURAI」のパチモンジャケットである。
話と違う。回収物は「ミリテクのテック(=ガジェットのこと。高級品)」と聞いていたのに、出てきたのはパチモンジャケット。
おいこらカーク!!!!と文句を言いに外で見張りをしているカークのところへ行こうとすると、不穏な銃声が聞こえてきた。
カーク殺されとる!!!!!
知らないチンピラ3人が、カークとビッグ・ジョーを撃ち殺していた。どういうこと??
不思議に思って近付くと、チンピラトリオが勝手に事情を説明してくれた。
どうやらこのチンピラトリオ、カークと何度か仕事をしたことがあるらしいが、その度にこいつもしや俺たちを騙そうとしているんじゃ?と思ったようだ。なので逆にカークを騙してみて本性を確認しようと「高級品を運ぶ車があるんだけど」と吹き込んでみたところ、ものの見事に引っかかったと。
完全に巻き込まれ事故だ。何してくれとんねんカーク。
こっちは頼まれた仕事をしようとしただけで、カークとチンピラトリオの確執など知ったこっちゃない。俺は帰らせてもらう!
と思ったが、チンピラトリオがこちらをめちゃくちゃ馬鹿にしてきたので予定変更。ただでさえ報酬を払う予定だった相手が死に、パチモンジャケットだけ握らされて虫の居所が悪いのに煽る相手が悪い。全員しっかりシバき倒した。
パチモンジャケットを入手した近くで、例のボクシング王者がいたのでついでに寄り道。
なんかめちゃくちゃ強そうなスナイパーライフルが置いてある。対戦相手よりそっちが気になった。どうやらこの人の持ち物らしい。すごく欲しい。ということで賭け金と共にスナイパーライフルも賭けさせ、いざ勝負。
完全勝利。
ほならこのスナイパーライフル頂いていきますわ……と思っていたら、まさかのリベンジマッチ(不意打ち)開始。余程スナイパーライフルを手放したくないのか負けたのが悔しかったのか知らないが、今度はそこにいたお仲間たちも襲いかかってくる始末。
約束を破る相手に情けは不要である。全員ショットガンで頭を吹っ飛ばし……もといシバき倒し、有難くスナイパーライフルを頂戴した。
ちょっとしたらビリーから勝利おめでとうメッセージがきた。今回の相手は元々あんまり評判が良くなかったらしい。でしょうね!シバいておきましたよ!!
後々に使ってわかったがこのスナイパーライフル、めちゃくちゃ強い。単純な攻撃力もだが、なんか撃ったら爆発炎上する。派手。好き。
入手時のトラブルのおかげでいわく付きかもしれないが、今では愛用品である。
12月5日。
アップデートがあった。なんか色々追加されたらしい。メトロとか、バイクとか、恋人とのおうちデートとか。
そのうちのひとつに、ポルシェ911カブリオレなるものが追加された。カブリオレとはオープンカーのことである。
1周目のとき、中盤〜後半辺りでポルシェ911を入手する機会がある。このときのポルシェはオープンカーではないが、ベースは同じだ。小回りが効くしエンジン音が良いし顔が可愛い。ということで後半はずっとこれを乗り回していた。
ストーリーを進めないと入手出来なかった車を、多少見た目は違うもののストーリー進行に関係なく買える機会が出来た。これは買うしかあるめえ!
早速近くのオートフィクサー(車が買えるサイト)でポルシェ911カブリオレを購入。ギャングやサイバーサイコをシバき回したおかげでお金に余裕もあり、すぐ購入できた。
本来、購入すればすぐに手元に呼び出せるようになるのだが。
売り手も車も姿を消した。
オートフィクサーを担当するフィクサーのキャピタンはこのトラブルに対して手が取れないらしく、買い手に事態収束を頼んできた。しっかりしてくれよキャピタン!信用問題だぞ!
駄々をこねても仕方ないので、早速車が最後に確認された場所へ向かう。
座標は町外れの荒野の入口辺りを示していた。
現場では男がひとり倒れている。既に息絶えていたが、なんか既視感のある見た目。
おいジョニー!!お前のファンだってよ!!
左腕は特注だろうか。その労力をぜひ髪にもかけてほしかった。
近くにチャットログが落ちていたので見てみる。
おいジョニー!!推し変だってよ!!!
半世紀前のバンドから現代のガールズトリオにハマったらしい。それでジョニーとお揃いだった車を売るようだ。推し変したからといって車を(しかも半世紀以上前のクラシックカー)を売る勢いの良さはなかなか真似できない。
現場に残されていたタイヤの跡(だったと思う)を追ってみる。さらに街から離れていき、ゴミ山に辿り着いた。
ポルシェが見つかった。同時にギャングも見つかった。なるほどね。いつもの強盗って訳ですか。人が大金出して買ったものを横取りするその所業、許せん!
ギャングを1人残らず駆逐し、車のキーを取り返す。ついでにチャットログを見つけたので読んでみた。
ちょっと欲しいものあるんだよね〜というよくある友人間のメッセージだが、初手で盗みたい車があると言い出すあたり流石である。せめてVの知らないところで盗めばよかったものを……。
車を取り返したので早速走らせよう。
う〜んこの小回りのきく走りやすさ。これだよこれ。小柄な車体でおしりも可愛く、オープンカーなので運転するVの様子がしっかり見えて面白い。
一悶着ありはしたが、良い買い物をした。大満足で街に戻るのだった。
今回の日記で得た教訓がある。
約束は守れ。人のものを盗るな。
ナイトシティでこういうことをすると、クソでかいしっぺ返しが来るということを覚えておこう。
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