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故郷

この前母が亡くなった
届け出、葬儀、喪主、役所まわり、金融機関まわり、法要・・・
父の時も大変だった、祖母の時の事はもう記憶の彼方だ
ひとひとり亡くなると大変なのは覚悟のうえだったが
今度は実家の最後の一人だから家の処分も必要だ
悲しんでいる暇はない
でも、今は忙しい方がいいかもと思う
普段は無宗教的な日常を過ごしているが
このような時は宗教を感じる
修証義を読み返したりする

自分はだいたい実家の近くに暮らしていたので
帰省の話で知人とかが
「もう故郷に実家も無いし親戚もいないから帰らないなぁ〜」
その感覚は自分は数年前まではだいたい実家の近くに暮らしていたので
ピントこなかった
今回、実家を処分する
そしてその近くの顔見知りも減りつつある
なんだかその感覚がわかるようになるんだろう。

”故郷”
実際の故郷がなくなっても
今暮らしているここがだんだん故郷になっていくんだろうとおもう
父の遺産のおかげで旅をでき、またいろんな縁で
第二第三の”心の故郷”は沢山ある
ありがたいとおもう

津波で何もかもが瓦礫の山になってしまった東北を訪れた時
故郷が粉々になった時の心の痛みを感じた
母がいなくなったあとも実家のあの辺りに災害が起こらない事を祈りたい
地震が怖くて今、暮らしている所に引っ越して来た自分ではあるが・・・

「震災、戦災、にあってきたよもう怖いもんなんかもう無いよ」
と言っていた祖母の言葉をおもいだした。

天災を減災に、人災の戦争はおこさない様に
LOVE & PEACE

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