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#065服好きのマイノリティ、マジョリティ

テレビやYouTubeで服好きって人が出てくるたびに服好きとはなんだろうと頭に浮かびます。
そして服好きの中にもグラデーション、つまりマジョリティとマイノリティがあるのではと考えます。

「服好きすぎてたくさん持ってます」
これはよく聞くしマジョリティでしょう。
服に限らずとも好きになったアーティストやアニメのグッズを収集する人もこれである。
ではこれはどうだろう。

「服好きすぎて自分で作っちゃいました」
これはマイノリティじゃないかな。
これも服に限らずアニメ好きすぎてアニメ作っちゃいましたとか聞いたことないわけではないがかなり少ない。

では筆者はどうかというと、どちらでもないんですね。
正確には今は違うって感じです。
昔はそれこそクローゼットに収まらないぐらいいっぱい持っていましたが今は15着程度ですし、チームで大手セレクトショップに案をプレゼンしたこともありますが今は売ってるモノで事足ります。

こう見るとそんなに持ってないし、作ろうともしない自分は服好きではないのでは?とも思えますががおそらく社会人になってから収入の一番多くの割合を服に使ってきてます。
去年、2022年も年間で100万円以上服に使っていました。

大小関わらず数字は正直で、並べて客観的に見ていくことでわかることがあります。
それは筆者の価値観が量より質であるということです。
そして質を重視するからこそ自分で作るモノが自分の求める上質さを越えないことも自覚しているので作りたいという気持ちも沸かないということです。

量のこと

現在筆者のクローゼットには
・saint laurentシルク半袖シャツ
・saint laurentベロアウエスタンシャツ
・CELINEピーターパンカラーシャツ
・CELINEドットレーヨンシャツ
・CELINEブラッシュドウールセーター
・CELINEスモーキングジャケット
・RAINMAKERホースレザージャケット
・RAINMAKERパデッドコート
・rick owens VELAパンツ
・CELINEタキシードスラックス
・CELINEホワイトフレアジーンズ
・CELINEフレアレザーパンツ
の12着と半袖Tシャツが3枚の15着が収まっています。

服好きだけど15着ですってさすがにパンチ弱いですよね。
テレビやYouTubeといったメディアに出てくる服好きっていったらジーンズだけで50本とか収納に入りきりませんみたいな絵が浮かびます。

ですが安心してください。
そんな服好きが憧れを抱く世界のトップデザイナー達は案外量を持っていなかったりもします。

質のこと

先程トップデザイナーがそんなに量を持ってないとは言いましたがトップデザイナーが粗悪なものちょっとだけとはなりません。
そこには上質という担保があります。
そして質というのは人によって置き所が違うとも思います。

筆者のクローゼットの中身を筆者にとっての質で置き換えると
・稲葉浩志着用
・稲葉浩志、キムタク着用
・キムタク着用
・キムタク着用
・出会った中で最高のセーター
・ブランドのシグネチャー
・人と被らないドッキングデザイン
・ひたすら暖かいコート
・最高の冬のワンマイルウェア
・ブランドのシグネチャー
・唯一の春夏パンツ
・オシャレな暖パン
となります。
そしてそれは
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
・こだわり
ともなります。

筆者の周りにいるマイノリティな好き過ぎて自分で作るまで行く人は市場にある物では満足できない人がほとんどです。
ですが上記の筆者にとっての上質は既に市場にあるのでお金を払えばこだわりを満たせます。

自分の作ったものが稲葉さんやキムタク着用になる未来もなさそうだし、むしろ着て欲しいとも思いません。
デザインにしたって自分の所有しているモノに不満がないし、所有しているブランドのデザイナーを越えるデザインが生み出せるとも思いません。
だからむしろ自分の中途半端な世界観などを反映させたモノより今市場にあるモノで充分というかそれが良いのです。

それにこの価値観に従ってトップデザイナー並みに少ない服で満足しながらもそんなトップデザイナーみたいに何かを生み出したいとも思わない服好きってことがマイノリティで独特なポジショニングのような気もするので自分ではいいと思っています。

純粋な興味として服好きと言われる人達に筆者のクローゼットを見せたらどう思うのか知りたいってのはあります。
なのでぜひこの記事を服好きの方に見てもらいたいとは思っています。
あなたはどのタイプの服好きでしょうか?

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