行ったことのある、初めての場所
お題の「#私の不思議体験」を見て、書く事をいくつか見つけられたので、
今日はその一つを。
ロンドンに住んでいた頃、家族のように親しくしてくれていたイギリス人のおばあちゃん、Bが居ました。
Bは私のイギリス生活において、絶対に居なくてはならない存在で。
今でも連絡を取り合い、付き合いは続いています。
そんなBに夏のある日、少し遠出をしようと誘われました。
行先はロンドン郊外、電車を二回乗り継いで行き。
駅からも少し歩く、そんなに大きくない教会でした。
Bはこの教会には馴染みがあるようで、中に入り私を奥の部屋に連れて行きます。
教会の奥の小さな古い部屋、その部屋に足を踏み入れた瞬間、私は涙が溢れ、大号泣。
自分でも何で泣いて居るのか分からないくらいの泣きっぷり。
他の人や、神父さんはその間は入室せず、外で待っていてくれたようでした。
私が落ち着いた頃に、皆さんが入ってきて、神父さんのお話を聞いて。
その後は、Bに連れられ、神父さんの居るお部屋へ。
そこで紅茶とビスケットといただきながら、教会の奥の部屋に入った時からずっと頭にある事を神父さんに聞いてみました。
「ここの教会は、19XX年に建てられましたか?あの部屋を私は知っていました」(実際には正確な数字が入ります)
そうしたら神父さんは少し驚いた顔をしてからニッコリ微笑んで、
「その通りです。あなたは別の人生を生きた時に、この教会に携わっていたのですね。おかえりなさい」
と。
一緒にいたBも、納得の表情で私たちを見ていました。
誰もが知る場所ではないし、
大きく開かれた場所でもないその教会。
Bに連れて行ってもらって、自分が何故こんなにもイギリスに懐かしさを覚えるのか、少し垣間見た気がします。
☆
ちなみにその日の電車移動中、Bは一生懸命、その一ヶ月後に産まれてくる予定の私の姪に靴下を編んでいて。
すっごく急いで編んでいたから、「でもまだ一ヶ月先だから、時間はあるよ?」と言ってみたところ
「いやいや、赤ちゃんもう産まれてくる準備できてるから急がなきゃ!」と。
そしたらその2日後くらいに姪が産まれました。
予定日より一ヶ月近く早く。母子ともに健康に。
そしてBが編んでくれた靴下は、赤ちゃんの誕生に合わせて完成。
不思議体験でした。
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