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2017.02.14 鎌倉市議会 ラビア総裁講演 文字起し文

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FaceBookより内容を移転し、内容を加筆修正したものです。
https://www.facebook.com/notes/350533299719958

●写真は、鎌倉市議会議員(当時) 上畠寛弘(うえはた のりひろ)先生から頂いたものです。(2021年現在は、神戸市議会議員になられています。)

●文字起こし文作成者:ウイグル問題を考える有志

■文字起こし文作成者コメント

こちらの文章は、YouTubeに投稿されている
「世界ウイグル会議 ラビア・カーディル議長による鎌倉市議会 表敬訪問並びにスピーチ」

URL : https://youtu.be/P6janwMiUwc

の、ラビア・カーディル女史による演説部分を文字起こししたものです。
通訳された、トゥール・ムハメット氏の話の内容そのままではなく、私の意訳が入りますが、ご了承下さい。


また、人物名や地名など、一部、きちんと聞き取れない所がありましたので、誤りなどありましたら、補足、訂正のご意見をお願いします。


--- (文字起し開始) ---

「皆さん、こんにちは。」(日本語)
私は、今回で鎌倉市への訪問は、二回目になります。

私は、ここで二千万のウイグル人を代表し、鎌倉市、鎌倉市議会、そして、鎌倉市民の皆様へ、心から、ご支援と、講演に対して感謝いたします。

私達、ウイグル人は、今、中国の弾圧の下で、大変な運命を辿っています。
漢民族によって、血が流されています。

私達の民族、チベット人、モンゴル人の血が沢山流されています。
こういった事実を、世界に伝えたいのです。

私達は、この様な酷い状況の中、平和都市宣言をされた、鎌倉市議会の皆様の様な方々が、我々を支援していただけるという事で、私達は、とても多くの勇気を頂いております。


中国は、いわゆる「南京大虐殺」を利用して、日本に圧力を掛けています。
中国は、これに対して、応えようとし、日本を攻めています。

それが起きたのは、戦争中の事であり、それが真実か否か、検証する必要があります。
ただ、中国は、それを恐ろしい物語として作り上げているのです。

そして、日本に住む中国の人達は、その様な話を信じて、この自由民主主義国家である日本の都市でデモを行い、日本国民に対し、また別な形で圧力を掛けているのです。

(注:2017年に起きた、中国人達のAPAホテルへの抗議デモについての事)


ここでは、彼等は自分の国ではなく、外国でデモを行っている訳です。
それでも、彼等は逮捕されもしませんし、虐殺もされもしませんし、誰も投獄もされてはいません。
ここでは、彼等は自由なのです。

しかし、私達の国では、中国当局はウイグル人のデモを弾圧し、二万人の人々を虐殺しました。
ただ、その原因は、デモを行っただけなのです。

皆様が、ご存知の通り、文化大革命の時には、百万人単位での虐殺が行われました。
何も起きていない、平和的な東トルキスタンで、彼等は、おびただしい数の軍隊を派遣し、そこで沢山のウイグル人の血を流したのです。

しかし、彼等は、この事に対して、全く責任を取ってはいません。

中国は、この様な虐殺を行っている状況であり、隣国である日本は、もし中国から、その様な話があれば、今、ウイグルで行われている事、数百万ものウイグル人の虐殺されている事について、中国に突き付けるべきです。


皆様、ご存知の通り、2014年7月28日に起きたヤルカンド大虐殺。
これは、数千人のウイグル人が虐殺され、三つの村が完全に消滅させられました。
ウイグルの南部で、彼等は街に軍隊を派遣し、彼等の指導者の写真を掲げ、それに反感を持つウイグル人を虐殺したのです。

日本は中国に対し、貴方達は、どれだけのウイグル人、チベット人を虐殺してきたのか、今、彼等に対して、どの様な虐殺を行っているのか、この様な事について、問い質すべきなのです。


私は前回、鎌倉市に訪れた時に、私は皆様に、今、四万人ものウイグル人が刑務所に投獄されていると、お伝えしました。
当時、私達は、中国当局が派遣した書記、「王楽泉(ワン・ルーチュエン)」や、「張春賢(チュエン・チュンシエン)」等、その様な人物によって、抹殺されたと訴えてきました。


中国は、今までの虐殺では飽き足らず、新たな殺人鬼をウイグルに送り込んで来ました。
その人物とは、チベットでチベット人の焼身自殺を、全く無視し、チベット史上、未曾有の虐殺を行った、殺人鬼の「陳全国(チュエン・クワンクォ)」という男を、今度はウイグルへと書記として派遣し、その人物の指揮の下に、これから更に、ウイグル人を抹殺しようと目論んでいます。

しかし、馬鹿馬鹿しい事に、西側の一部の政治家達は、この様な人物が派遣された事について、どの様な評価をしているかと言うと、
「陳全国は、チベットで、チベット文化を発展させるために尽力したんだと。今度、彼は、ウイグルで、ウイグル文化を発展させるために、何かやってくれるのではないか。」と、こんな馬鹿げた評価をしているのです。


この殺人鬼は、ウイグルに赴任すると、直ぐにウイグル南部に視察しに行きました。
ウイグル人が集中して住んでいる、ホータン、カシュガル、ヤルカンドなど、各都市を視察し、そこで最も酷い政策を出してきました。


それは、ウイグル人の信仰の元であるモスク(イスラム寺院)を破壊する活動を始めたのです。
彼は一カ月という短期間で、70%ものウイグル人のモスクを破壊してしまったのです。
それと同時に、彼は、南部の信仰心の強いウイグル人を数千名逮捕、投獄し、そこで抵抗したウイグル人を、その場で虐殺したのです。

この殺人鬼は、全く国際社会の目を気にする事無く、また中国国内の目も気にする事もありませんでした。


例えば、ウイグル地域で300mおきに「交番」を作り、それをウイグル人は、「陳全国の交番」と呼び、ウイグル人を弾圧する為の拠点となっています。
皆様は、日本の「交番」を思い浮かべると思いますが、「陳全国の交番」は、三階建ての立派なビルで、そこには、武装警察や警察犬など、弾圧をする為の全ての物があり、そこがウイグル人弾圧の拠点となっています。


その交番には、ならず者の様な人間や、仕事の全く無い失業者など、社会的に全く評価されない人物を警察官として採用し、その様な「ならず者達」に銃を持たせているのです。
彼等は、街に繰り出しているウイグル人を勝手に「交番」に連行し、裸にし、拷問を掛け、そこで数多くの人間を毎日殺しているのです。

もし、その場で、拷問など、非人道的な行為について、少しでも反抗的な態度を見せれば、直ぐに投獄されてしまうでしょう。
そして、連行される際に、その警察官達に少しでも抵抗すれば、その場で射殺されてしまうのです。
これが、陳全国の一番最初の政策なのです。


もう一つ、彼が今行っている政策に、中国人とウイグル人を親戚にさせる政策です。
つまり、一つの「ウイグル人の家族」に、必ず、一つの「中国人の家族」を送り込むという政策です。
その中国人達は、そこのウイグル人の家族の家に丸ごと引っ越しして、全て共に生活するのです。

これにより、ウイグル人の家々に、強制的に中国人が引っ越しさせられ、そこでウイグル人と中国人が共に生活する様な政策を実行しているのです。

引っ越しする中国人が、引っ越しする前に、強制的に電話させられ、「お宅の所に、引っ越しするから」と告げさせられ、そして彼等がやってくるのです。

私の訴えは、もし訴えようとすれば、何時間も出来ますが、それでは終わりませんので、
そこで皆様に、心からお願いしたいのは、ウイグル人の悲劇というのは、人類の悲劇です。
ぜひ、皆様、この問題に関心を寄せて、この鎌倉市議会から世界に向かって、我々の声を伝えて下さい。
お願いします。


この悲惨な物語というのは、語り尽くす事は出来ず、長くなってしまいます。
しかし、時間ですので、ここで話を終らせなければなりません。


また、この機会を頂いた、議長、副議長、そして、私の話を静聴してくださいました議員の皆様、本当に、私は心から感謝いたします。

私は、アッラーの神にお祈りいたします。
「この日本を、もっともっと強くして下さい」と。

Thank you.

--- (文字起し終わり) ---

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