2020年締めくくりのWSD
2020年は、テイネン、職業人生の一区切りの年。
どういう区切りにしたいのか、ここ数年あれこれ、考えてきた。
1.地域コミュニティへの参加
とはいえ、何をどうするか。とりあえず、地域で暮らすという前提に立つと、今のところ保護者、消費者という以外で、地域との接点がない。
そんなとき見つけたのが、ご近所イノベータ養成講座https://gokinjo-i.jp/8thentry/。「自分のやりたいことをまちにつなげる」という地域のコミュニティづくりの講座。
区と大学が主催。実践家の方々の講義を聞き、地域で、自分ができること・したいことを考える。そのなかでチームを組み、“地域のお寺を居場所・寄り道の場”とする設定でイベントを開く、という経験をした。
★振り返り:講座の入り方チェックイン時の居心地のよさを実感。サードプレイスと感じられる「場」ができた。
2.WSDへの道筋
この講座の参加者にWSD修了生がいた。
人の学びの経歴に興味のあったので頭の片隅に残ってはいたものの、当時はそれが何なのかも知らなかった、2年前。
その方に紹介してもらって行ったのが、ヒキダシの昼スナックhttps://hikidashi.co.jp/snack-hikidashi/。中高年対象の人生二毛作プラン「自分史の棚卸しワークショップ」 に参加。
スナックという「場」だからこそできる、温かくざっくばらんで、でも的確な言葉の数々。ヒキダシの木下柴乃さんは、キャリアコーチであり、元祖昼スナママ(近著『昼スナックママが教える 45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気』)。「自分が主催者の立場に立つこと」を常に後押しされていた。参加する側にいるだけでは見えないことがたくさんある、と。
長年、人材育成に関わる「教材」を企画して形にすることを仕事にしてきた私は、どちらかといえば黒子役。主催者側に立つのは高~いハードルだった。困ったな、まずは、形から入ろう、というふわっとした気持ちで、WSDへ申し込んだ。
★振り返り:人から人へのつながりを実感。振り返ればWSDへの「足場かけ」。
3.WSDの延期、ようやく受講へ
2019年年末からWSDhttp://wsd.si.aoyama.ac.jp/のeラーニングは視聴可能になったものの、コロナ禍によって受講の延期が決まった。私も、ほぼリモートワーク中心の働き方になってみて、自分の人生の区切りが、社会全体の転換点にあることも実感。
ようやくWSD受講がスタートした9月から、3ヵ月という短期間で、オンライン授業を経て、対面によるリハーサルと実習と、オンラインによるオンラインのリハーサルと実習を経験。チームづくり、企画書作成、さらには、eラーニング受講の課題提出が並行し重複して連続していた。これはもう、なかなかなハードさだったが、乗り越えてきた感覚が心地よい。34期メンバーには同志の感覚を持ってしまう。
特に印象に残ったことは、実習後の「ギャップモニタリング」。「私」を振り返り、第三者からみた「私」とのギャップに気づく。「私」にギフトいただいたワードでいくつかあったのが“俯瞰”。そういわれれば、そういう立ち位置に立っていたかも。思考のクセとか、自分を知るいい機会になった。
★振り返り:ワークショップを協同するなかで、知識を超えて、分かち合う人間関係を感じたことが大きい。
4.主催者として
WSDを修了する11月。ぐずぐずしそうな気持ちを地域コミュニティのメンバーからも後押しを受けて、トライアルに近いミニ・ワークショップを、主催者として開いた。キャリアを考える、人生すごろくというツールを使ってみた。参加してくれた知り合いたちが、楽しんでくれていることがわかったのが、嬉しいできごと。
「ワークショップ」、気楽にどんどんやれている人が多い。それは、なかなかできない自分がいるが、「まぁそれも、自分のたどる道筋らしいし、乗り切り方だよね」と思えるようになった。WSDでの実習を繰り返した経験も、後押しとなっている。小さな試みを繰り返して続けてみようかと思える。
★振り返り:確かに、参加者では見えない世界はあった。
5.人生の一区切りを選択する
世の中は、表面的には働き方も変わり、今や定年の概念も曖昧になりつつある。この先、若い人はもちろん、そういうことを意識する働き方じゃなくなるのかな。ただ、個人の働き方や生き方を考えるとき、どのタイミングであっても、その人がどういう選択するかを、自分の意思で考えるのは大事なことかなと思う。
職業人生の一区切りを、人生の踊り場だと思って、休憩してから前に進もうという選択をした。「還暦」というのは干支(十干十二支)が一巡し誕生年の干支に還ること、だそうなので、これからまた新たな巡り合わせを楽しみたい。
定年を、考えるきっかけとして、ここまでの数年のなか、本当にいろんな人のつながりができた。これからもゆるくつながっていけたら嬉しい。
(note初投稿記念日)
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