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日記4

僕は、性依存症である。この事実はまったく認めたくなかったことの1つだが、2年前くらいから「もう言い逃れができないな」という具合になった。認めてしまえば、それはそれで楽ちんだ。

ほかにも色々なものに依存している。代表格はギャンブル依存、ニコチン依存あたり。炭酸水や外泊にも依存している。ぼやっとするお薬も、たまに飲みたくなる。

「性依存」と「その他の依存」の決定的な差は、「他人に迷惑をかけるか否か」という点だ。性依存の場合、これは一人ではどうしようもない。しかしほかの依存は一人で十分に楽しめるものばかりである。相手が必要である、ということは、相手に迷惑をかけるリスクを同時に負うこととなる。必然。

これまで肉体関係を持った女性の数をカウントアップしていった。非常に気持ちが悪い行為だ。確実に思い出せる人で50人確認できた。そのうちの46人とは、会うことはおろか、もう二度とメッセージを交わすこともないだろう。気が向いたときに、もう関係の切れた46人に、何より自分自身に追悼の意を込めて、一人一人丁寧に思い出していきたい。最近まで関係のあった人や、これを見ている可能性がある人については生々しいので取り上げない(ご安心下さい)なるべく古い記憶を、丁寧に取り出して、ほこりを取り払って、また引き出しの中にしまっていく。そういうのをやる。(かも)

そんなことをやってどうなるんだ、という向きもあるだろう。そんな方はティムオブライアンの『待ち伏せ』という作品をお読みいただきたい。過去の大小様々な体験を書き出すことで、考えが整理できるという側面があることが、お分かりいただけると思う。

夜になると次々に浮かんでくる言葉がある。そういえば、芥川龍之介の高浜虚子に宛てた手紙で(うろ覚え )、「この手紙は夜に書いてゐる」で締められているものがあった。

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