「メサイアコンプレックス」に関する独白
メサイアコンプレックスを知っているだろうか。
原義的にはわかりにくいが、要は「可哀想と感じる他人に干渉するのが大好きな癖」である。
「ほっとけない人」を好きになることなんかがこれに当てはまるのかな?こう考えるとカジュアルだ。
その反面、深掘りしていくと、極めて屈折した心の有り様だとも考えている。
「自信」と「劣等感」は反比例するものと考えるのが自然だろう。しかしメサイアコンプレックスに囚われた人間は、両方を同量で強く持っている。そのため、自己のチカラを再確認するために他人に干渉する。そのターゲットは、精神的、社会的立場の不安定な人に向けられるのだ。
本人はそれが善なる行為だと思っている。
かく言う私もそうだった。私の干渉によりキャリアを前向きな方向に変えた人も居れば、逆により不安定にさせてしまった人も居る。
仕事上必要なスキルとして追求してきたUX、行動心理学のノウハウを、悪い方向に転用した自覚がある。そして、メサイアコンプレックス的に他人への介入をする度に、スキルも上がっていった実感があるのだ。
他人の人生を侵して自分を成長させる。良いことなはずが無いが、今後一切それをしないと自信を持って約束出来るだろうか?
自分が得体の知れない吸血生物である気がしてきて、嫌悪感に襲われる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?