見出し画像

夢小説で鍛えた文章力でWEBライター検定3級受けた

UIUXの仕事をしていると日本語との戦いになることがしばしばあり、ライティングに関する勉強が必要だな〜となんとなく思っていたある日。
同僚のくぼっちさんがWEBライター検定3級を合格されたということで、この資格の存在を知りました。

クラウドワークスさんでやっているスキル検定です。

3級と聞くといまだに学生時代に受けさせられた英検3級を連想してしまう私は「おっ簡単そうやんけ」とナメていたのですが、合格率5%とのことで割と合格率低めの試験でした(※無対策受験が多いだけという説もある)

無料で受験できるうえ、2週間経てば再挑戦できます。まずは実力チェック的に受けてみて、詰まったところを重点的に勉強するのがよさそうです。
私もその作戦でまずはお試し受験をしてみました。こういう奴がいるから合格率が下がるんでしょうね

いけたわ

■難易度について

私が合格したせいでチョロい検定だと思われたらまずいので、試験の難易度について書いていきます。

国語に自信のある人

無対策でもそれなりに解けると思う。初見で合格できるかはギリギリです。
私は「なんとかなれーっ!」で回答したところが結構ありました。同難易度の別問題で受けたら次は落ちちゃうかも。
こんなこと勧めたらよくないかもですが、腕試し的に無対策で受験してみても楽しいと思います。もしダメでも公式サイトの講義動画を1周して内容を理解すれば多分大丈夫です。

国語が特別得意ではない人

初見は多分キツいです。軽く検索したところ、ライター経験のある方でもしばしば不合格になっているようでした。
これ間違ってたんだ…って後から気づくと恥ずかしい思いをする系の国語基礎が問われるので、ライター志望でなくともお客さまとコミュニケーションする仕事の方はこの機会にじっくり講義動画を視聴して勉強しておくのがおすすめです。

■対策しとくとよさそうなこと

内容バレにならない程度に、初見殺し順に書いていきます。(※私基準)

①執筆ガイドラインについて

ライターの仕事をしたことがあるわけではない私は全然知らんかった。

②間違えやすい日本語シリーズ

難しかった。知っているものも「誤用が広まって辞書に載っちゃったパターンじゃないか?」と疑いながら解くことになって心臓に悪かった。

③文法シリーズ

たまに迷った。まあいける。

④正しい敬語シリーズ

謙譲語、尊敬語、丁寧語を正しく理解する系のやつ。まあいける。


■おすすめの勉強法

皆さんは夢小説を知っていますか。

小説のヒロイン名に自分の入力した名前を置換して、推しと自分の恋愛小説を楽しめるという、女性オタクたちを中心に発展してきた文化です。
(※厳密には恋愛ものだけじゃなかったり、ヒロイン=自分自身じゃなかったり、色んな流派がある)

思春期の8割を魔法のiらんどで過ごした私ですが、次第に小説を読むだけでは満足できなくなってきました。
というのも、私が恋した男性たちの魅力を理解できる者は世間に多くはなかったらしく、読める作品の母数自体が足りなすぎたのです。さらに同担拒否のきらいがあった当時の私は、この小説を私以外の人間も読んでいるのか…と思うと苦しい気持ちになってきました。
「自分のための小説を自分で書くしかない」と決意するのに、そう時間はかかりませんでした。

クローズドな作品とはいえ、大切な推しの発言を模倣するわけですから、文章はしっかり書かなくてはいけません。私は以下の対策を行いました。

①口調をガイドライン化する

一人称、二人称は何か。他のキャラクターを何と呼ぶか。
基本的な口調はどのようなものか。
どういった状況や相手に対しては敬語になるのか。逆に口調が荒くなるのはどんなときで、どういう崩れかたをするのか。
…といった内容を、推しの口調を研究しまくってガイドライン化しました。
気をつけないといけないのは、推し本人だけでなく、それを取り巻く周囲の人たち。周りの人たちの口調がおざなりになると、たとえ最推しが魅力的に書けたところで、その世界そのものの説得力がなくなってしまいます。

②基本的な文法の理解

中学校・高校で現代国語の教科書と一緒に使っていた文法を学ぶ用の副教材を、ページがベロベロになるまで読み倒しました。
今思い返してもキショい執念だったと思います。

③自分の使おうとしている日本語の意味をググり倒す

未だにそうなのですが、普通に自分から出た言葉でも「あれ、この言葉ってこういう使い方であってるっけ?」と不安になることがあります。恥ずかしいことに、実際しょっちゅう間違っています。
なので不安になったら調べます。それだけです。
しかし、推しがドヤ顔で日本語を間違う姿など見たくないという強い思いがその行動力にブーストをかけます。自分の書いた文章のうち、自信を持って意味を説明できない言葉はすべてググるくらいの勢いでした。
どうやらこのググり癖は習慣化するようです。これを書いている今も「間違う」という言葉が正しいのか不安になり「間違う 間違える 違い」でググったところ、有益な情報を得ました。へー。


…というわけで、もうお気づきだと思うんですが、夢小説を書くためにやっていたことが全部WEBライター検定に出ました。

唯一、正しい敬語だけは夢小説では学ぶことができなかったのですが、自分の日本語をすぐに疑って調べる癖がついていた私は社会人になりたてのころに「ビジネス メール 敬語」でググりまくっていたため、事なきを得ました。

というわけで、

みんな夢小説を書こう!!!!!!!!!!!


■おわりに

検定受かりました✌イエーイ✌とか言っておきながらこの記事の中に日本語間違いが大量に潜んでるんじゃないかと気が気じゃないです。
見つけてもいじめないでほしいです。

でも、真面目な話。基礎を勉強するのも大事だけど、言葉って結局、言いたい事がある人ほど身に付けやすいんじゃないかと思ったりしました。
文章だけの話じゃなくて、すべてに言えることかも。
「その技術を身に付けて何をしたいか」のビジョンがあれば、そのための活動は自然と、なんとなく勉強っぽい何かになっていくんだと思います。

逆に、それがないときの勉強ってしんどいんだよねえ。
私の所属している会社は「勉強し放題制度」という制度が魅力の1つですが、私は勉強そのものが楽しくて勉強したいと思ったことはあんまりないです。

根っから勉強好きな人のことが羨ましくなったりすることもあるけれど。
昔わけもわからず情熱のままにやっていたことが今回資格取得に繋がって、ちょっと嬉しかったな〜〜…というお話でした。

とはいえまだ3級なので、今度2級にもチャレンジしてみたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?