ソフトエンジニアリングをユカイに | ユカイ工学エンジニア 岩井瞬 インタビュー
みなさんこんにちは。デザイナーの はらだ です。
「ユカイ工学のエンジニアってどんなことしているの?」
時たまそんな声をいただきます。
たしかに、なかなかお見せできていなかった部分かもしれません。
そこで今回は、ソフトウェアまわりを幅広く担当しているインフラエンジニアの岩井さんに話を聞きました。
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選んだのは自分が入り込める " ヤバそうな場所 "
----- ユカイ工学に入ったきっかけを教えてください。
岩井
前職ではSIerとしてシステムの受託開発をしていました。
主に新規で立ち上げられたIoTサービスの開発などを行なっていましたが、サービスの企画側とシステム開発側が別会社だったため噛み合わないことが多々あって。
上手くいかずにサービスが倒れてしまうこともあったので、世知辛いなと感じていました。
そんな中で、社内でサービス企画から実装まで行う企業のエンジニアとして働けば、この悔しい状況から抜け出せるかなと思ったんです。
---- ユカイ工学の他にはどのような企業を検討されていましたか?
岩井
「自社サービスのある企業」に焦点を当てて転職活動を行いました。
ユカイ工学と同時に、人材サービス事業を行う企業や、翻訳サービスを提供している企業の面接を受けていました。どの会社も面白そうだなと思ったのですが、詳しい話を聞くと、ある程度自分がいなくても回るんだろうなぁって感触で。
そんな中で、ユカイ工学だけはちょっとヤバそうだったんですよ。もちろん、良い意味で。
自分を一番必要としてくれそうな環境だと感じました。
新しく挑戦するのであれば、ヤバそうな環境を選びたいなと思ってユカイ工学に決めました。
少数精鋭、優秀なエンジニアと働ける環境
----- 実際に入社されてからのユカイ工学の印象はいかがでしょうか?
岩井
僕が入社したのが2019年の5月なので、入社してから1年半程経ちましたが、印象はだいぶ変わりましたね。
入社前は、ぼんやりと「ヤバそう」な気配しか感じられていませんでしたが、実際はまた別の意味で「ヤバいな」と感じています。
業務的にやりがいがある面もありますが、一緒に働くメンバーが面白いんです。ユカイ工学に在籍しているエンジニアも、手伝ってくれているエンジニアも優秀な人が本当に多い。
少数精鋭ってワードがぴったり当てはまる状況で、「なるほど、だからこの規模でやっていけるのか。」と強く感じました。
----- たしかに。私もそれは感じることが多々ありました。良い意味で狂っている人が多いですよね。
岩井
そうですね。
現在クラウドファンディングを行なっているBOCCO emoの開発チームは特に面白いです。
エンジニアで一番若手の石本さんとか、僕からすると天才プログラマーですよ。自分が22歳の時あんなにコード書けませんでしたもん。
そういう人たちと働けるのは、エンジニアとしてめちゃくちゃありがたいなと思いますね。
ユカイ工学の名前の通り、ユカイで面白い環境です。
肩書きに縛られない働き方
岩井
もうひとつユカイ工学の面白いところを挙げるなら、肩書きに縛られていないところでしょうか。
----- どういうことでしょうか?
普通の会社であれば配属先は職能で分けるのが一般的ですよね。
例えば、エンジニアの中でも、ハードウェアエンジニアの業務範囲はここまで、ソフトウェアエンジニアはここまでって仕切ると思うんです。
でもユカイ工学はその仕切りが無い。
「全部自分でやらなきゃいけない!」みたいな部分もありますが、一方で各々興味範囲が広いから、「これもやりたい!」って色んなところに自ら顔を突っ込んでいくんですよ。
僕も肩書きは「システムエンジニア」ですが、実際はもっと幅広い分野の業務を行なっています。
----- ユカイ工学のメンバーに話を伺うと、みなさん必ず同じようなことを仰いますね。私もそれを感じていて、よくnoteでは「越境」と表現しています。
そうそう、エンジニアに限らずみんなが「越境」しているんですよね。
「ここは俺の担当じゃないからお前やれ」みたいな境界線を軽々と飛び越えていく人が多いのはめっちゃ良いなと思います。
ソフトウェアエンジニアリングはロボットが持つ魅力の源泉
----- ロボットのソフトウェアエンジニアリングって、具体的にどんなことをされているのでしょうか?
岩井
う〜ん。たしかに中々イメージつかないですよね。
一口にソフトウェアエンジニアリングと言っても色々あるんですよ。
ロボットは、目に見える外側のハード部分と、それを支えるソフトウェア部分が組み合わさって、より魅力的になるんです。
ユカイ工学製品のQooboはまさにそうで、尻尾を動かす部分のハードウェアの努力はもちろんありますが、尻尾をどう振ってくれるかは完全にソフトウェアの話。一番魅力的な形になるように、ソフトウェアエンジニアがエネルギーを注いでいるんです。
BOCCO emoはもっと顕著で、定期的にアップデートできる仕組みがあるので、ソフトウェアエンジニアリング部分は特に頑張りたいと思っています。
----- ソフトウェアエンジニアリングの魅力はどこにあると思いますか?
岩井
ロボットが持つ魅力の源泉になるところですね。
ロボットの外側は1回作ってしまうと変更がしづらいんです。
例えば、BOCCO emoだったら、今ほっぺが光るけど、出荷した後に目を光らせるようにするとなると結構大変。
でも、ソフトウェア部分が担っているBOCCO emoの振る舞いは、出荷した後でもどんどんアップデートできるんです。
そこがロボットの競争力であり、ロボットが持つ魅力の源泉になるよねってCTOの鷺坂さんとしたことがありましたね。
深夜、入社してから一番の大仕事
----- 印象に残っているお仕事はありますか?
岩井
タイムリーな話題だとBOCCO emoですが…語りたいことが山のようにあるので、それは別でお話しさせてください。笑
個人的なビッグイベントは、昨年行ったBOCCOの基盤移設業務ですね。
簡単に説明すると、BOCCOがつないでいるサーバを別環境に移し替えたんです。
パフォーマンスの改善や、セキュリティ面の整備などが大きな目的でした。
同時に、これから誕生するBOCCO emoのための準備も含まれていました。
具体的な作業内容は、個人のnoteで書けたらいいなと思っていますが、周到に準備をしたので大きな問題もなく移設することができました。
----- 基盤移設はどのあたりが一番大変でしたか?
岩井
データをいかにタイムラグなく新しい環境に移すかが重要だったので、綿密に計画を立てました。
作業自体は自分一人でやりきる必要があったので大変でしたね。
移行するフェーズになってからは動作確認をCPOの多賀谷さんにお願いして、2人で移行作業を行いました。
これ、インフラエンジニアのみなさんには共感してもらえるんじゃないかな…作業はユーザーのみなさんに影響が出ないよう深夜決行。
しん…と静まった中、戦いが始まったような気持ちで作業に入りました。
周辺システムの再デプロイやネットワークの大幅な設定変更など、ハマりどころを大いに含む作業だったので常に緊張と隣り合わせでしたが、周囲のサポートもあって、無事に完了できたときは嬉しかったですね。
----- 当時、社内でメンバー全員へ向けて報告プレゼンをしていただいたのは今でもよく覚えています!本当におつかれさまでした。
岩井
やはりBOCCOに対する熱量があるメンバーと一緒に大仕事ができたのが嬉しかったですね。達成感が違うと感じました。
一緒に働くならスキルよりも熱量を感じたい
----- 社内には熱量の高いメンバーが多いですよね。岩井さんは採用面接もされていますが、どのようなところに注目されることが多いですか?
岩井
一番は「熱量」ですね。
前職でも面接する側になる機会がありましたが、ユカイ工学に入社してからは見る部分が変わりました。
それまでは、お客様に言われたものを作ることがメインだったので、実績やコミュニケーションスキルを重視していましたが、ユカイ工学ではそれよりも「熱量」をよく見ています。
もちろんスキルも必要ですが、言われた通りに淡々とこなすというよりは、一緒に試行錯誤できるマインドが求められる環境です。
「俺がBOCCOをめちゃくちゃ成長させてやる!」みたいな、サービスを成長させる熱意に溢れている人と働けたら嬉しいなって思いますね。
特に今はフロントエンドやバックエンド開発をしたいエンジニアを切実に求めているので、このnoteが転職を考えているエンジニアの目に留まってくれると嬉しいです…!
「熱量」は外から見えづらい部分かもと最近感じる機会が増えてきたので、僕もnoteなどを通して情報を発信していきたいと思っています。
----- BOCCO emoの続報、個人noteも楽しみにしています!ありがとうございました!
編集後記:ロボットの持つ魅力の源泉
ユカイ工学には、所縁のある人を引き寄せる空気が流れていると、メンバーにインタビューするたびに感じます。
在籍メンバーに経歴を聞くと、実は幼い頃からロボットに親しんでいたメンバーは少数派。
ですが、全員どこかのタイミングでロボットの魅力に触れ、時を経てユカイに辿り着いているのです。
岩井さんも「新卒時代の仕事は金型を作るためのCADソフト開発。今思えば、この頃からユカイに縁あったんじゃないかなって思わなくもないんですよ。」と笑いながらお話ししてくれました。
彼はソフトウェアエンジニアリングがロボットの持つ魅力の源泉になると語ってくれました。同時に、それを叶える作り手たちの魅力も。
ロボットの先にいる、彼らの熱量をもっと知りたいのは、きっと私だけではないはず。「この熱量を伝えたい。」私がnoteを書く原動力はここにあります。
ロボティクスを楽しみ、誠実に向き合うエンジニアと一緒に働ける喜びを噛み締めながら、筆を置きたいと思います。
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