とある受験生の日記 2021/1/8

おばんです。無事冬休み明け確認テストを終えた、とある受験生の大越(おおごえ)です。今日は外が寒すぎてキレそうになりました。大雪が降ってもしかしたら学校が休みになるかもしれない、などと幼稚な妄想を膨らませた瞬間もありましたが、実際はただ雪が浅く積もっただけ。

今日の確認テストは「化学、物理、日本史」の三本立て。正直、どの教科も自信がなかった。冬休みの学習で一番時間を割いたのは化学だったのだけれど、それはあくまで授業の内容をノートにまとめただけ。前回の定期考査からこの勉強方法を続けてはいるものの、これでは如何せん問題演習の時間が取れない。バランスが大切なのだと痛感した。

テスト直前になり、急いで化学の問題集を開く。今回は実力テストなのだから、出題されるのは二次試験を意識した応用レベルの問題ばかり。当然、テスト勉強の段階ではそういったレベルの問題に慣れておかなければいけないのだけれど、私はそれが出来なかった。「酸・塩基」「化学反応式」「中和滴定」などの分野はみっちり演習ができたが、それ以外の範囲はさっぱりである。そのため、テスト直前に問題集を開いてみたとて、目の前の図や文章が一体何を意味しているのか全く理解が出来ない。こうなったら負のスパイラルである。

「理解できない→焦る→後悔する→このままではいけない!もう一度問題に挑む→理解できない」

の無間地獄にまんまと足を突っ込んだ私は、どう考えてもハッピーエンドに繋がらない今の己の状態に失望し、脳味噌がフワフワしたままテスト開始の時刻を迎えてしまった。ほーら、言わんこっちゃない。

肝心のテストであるが、そこまで悲観するような出来ではなかった! まったく勉強をしていない「熱化学方程式」の分野が大問一つ分ドカーンと出たときはいよいよふて寝してやろうかと思ったが、持ち前の倫理観を駆使して何とか持ちこたえた。とりあえず、勉強した分野の問題は解けた。計算ミスがないかどうかがえげつないほど心配であるが、いまさらどうすることも出来ない。

続いては物理。こちらの教科も、問題演習があまり出来ていなかった。がしかし! 奇跡が起こった。私が全くと言っていいほど復習を怠っていた、「万有引力」の単元が出題されなかったのである。ラッキー!生きててよかった!ラブアンドピース!

最後が日本史。ストーブが点けっぱなしの教室の二酸化炭素濃度は限界を突破し、私はすでに頭が痛くなっていた。息を吸っても、酸素が取り込まれている気がしない。その上マスクをしているから、事態は悪化するばかり。私の頭はゆでだこ状態となり、集中力を欠いた。受験会場がこんな感じだったらどうしよう。

日本史のテストは、まさかの全問マーク式。私は共通テストでしか日本史を受験しないので、この形式はとてもありがたかった。私は漢字を覚えるのが人一倍苦手であり、専門の「専」の字が特に嫌いだ。

形式はマークシート式ではあったが、だからと言って私の頭脳がばち上がりしたわけではない。分からない問題は分からない。単純な話であった。しかし、今回日本史のテストに向けて準備をしているなかで、一つ気づいたことがある。それは、「教科書は案外読める」ということ。ぱっと見では全く分からなさそうな日本史Bの教科書(特に保元の乱、平治の乱あたり)も、ある程度時間を掛ければササっと読み込めてしまうのだ。もっと早く気づけばよかった。休み中に復習しなければ。

こんな感じで、テストは終わった。案外あっという間であった。この日記は、「明後日のテストが怖いいいいいい!」というパニック状態を鎮めるために一月五日に書き始めたものであるが、こうやってテストを終えてみると、

「いや、心配しすぎ!」

とかつての自分にツッコみたくなる。こういうテスト前後の感情の変動を記録できただけでも、この日記をつけた価値があるというものだ。次は後期期末考査が控えている。メンタル面でも、ちゃんと対策をしよう。