とある受験生の日記 2021/7/28

こんばんは、大越です。本日の日記を書いていきます。

いつも通り課外でした。我が福島県のお近くに台風がいらっしゃるようでしたが、外はそんな気配が全くない晴天でした。

化学、物理、日本史と課外授業を受けていきますが、やはりきついです。授業時間が長いこともあって、メンタルがやられます。「ヤバいヤバい(予習が)」と焦っている間に、一日が過ぎていきます。こんな具合で、このまま夏も終わってしまうのでしょうか。人生思い通りにいかないことだらけでございますね。

こんな出来事がありました。帰りの電車での話です。

満員電車でした。時間は昼の一時半。めちゃくちゃ暑い時間帯。僕が乗ったのは発車時刻の数分前ぐらいで、当然座れるはずがありません。「おいおい勘弁してくれよ。電車なんか乗ってないでみんなたまには歩こうぜ」などと馬鹿げたことを考えながら、僕は身体をよじらせて車両の奥に進みました。

そのとき、僕と同年代くらいの男性が、急に席を立ちました。「おっ! 空いた。座ってやろうか!」と思った矢先、その空いた席に年配の女性が座りました。男性へ向かってお辞儀をしています。

彼は席を譲ったのでした。

僕は自分が恥ずかしくなって、免罪符を出すかのようにスマホで単語帳のアプリを開きました。「俺だって受験生だから! 俺だって頑張ってるから! 人として立派だから!」という貧相な言い訳の表れです。

電車が動き出し、しばらくたった後。席を譲ってもらった女性が動き出します。

なんと、席を譲った男性に、紙パックのおーいお茶を渡そうとしているではありませんか! 慌てて遠慮する男性。ですが結局は、彼のカバンのポケットには緑色の紙パックが入れられました。

良いですよね。こういうやりとり。見ていてほっこりするというか、安心するというか。

僕はただの傍観者だったなー。僕はとっさに席を譲る優しさは持っていない気がしますし、見知らぬ人に「ありがとう」を伝えるために飲み物を渡す発想もありません。

「また見てるだけかよ。ダメな奴だなお前は」

彼らにそう言われているような気がして、なんかモヤモヤします。「ほっこりエピソードですね」だけで終わっときゃよかったなー。あーもうどうでもいいや。