失くせない音

2023年12月30,31日、福岡マリンメッセでのUVERworldのライブが終わった。

それは同時に2023年が終わったことを意味する。

2023年は自分の中でもかなり忙しない1年な気がした。
1年前とは違って
精神の疾患を患い仕事を休んだり、
走ることが少しだけ好きになったりとそれなりに変化があった。

年末を福岡で過ごすのは２回目で、2022年のことを思い出して緊張と期待が入り混じった気持ちで会場に向かった。

東京より気温も人も暖かく絶好のライブ日和な30日、
冷たい海風に吹かれて皆で開場を待った31日、
どちらもかけがえのない2日間だった。

日産スタジアムでのライブが終わってから、
どこかやり切った感じがして、
なんとなくUVERworldを聴くのを遠ざけていた約半年間、
精神の疾患と診断されてから、無理している感じが嫌で音楽から遠ざかる日も少なくなかった。

それでも10月、12月のライブに行って、
自分の中で何かが変わった気がした。

“悩みが尽きることなんてない
でも10年前の今日何に悩んでたか覚えてる奴なんていない”

彼が心の底から叫ぶこの言葉を聴いて、
少しだけ気持ちが軽くなった。

久しぶりに会う友達の元気そうな顔を見ることが出来てとても嬉しかったし、
また次の年末も此処に来たいと心の底から思えた。

そう思わせてくれたUVERworld、友達には感謝してもしきれない大きな感情で溢れている。
本当にありがとう。

「自分の中の満たされている度合のコップが満たされていないのに、周りに何かを与えようとすると、無理矢理コップから汲み上げる事になるから自分自身がすり減っていってしまう。
だから自分が満たされて、それ以上溢れるようになった分を周りに分け与えてあげて下さい。」

以前精神科の先生に言われたことが、
自分の心の安定剤になっている気がする。

“1人の方がマシだなんて心に嘘つき
そんな事ばっかり言って愛され方忘れないでね”

自分の短所をあまり人に見られたくない、
人の短所を見たくないがあまり、
1歩踏み出す事を恐れている事が多い自分にとって、
2023年のマリンメッセで聴けた0 choirは本当に救いになってくれた。
ライブが終わってから皆で集まっていた時に、
もっとこの人達と仲良くして、この人達との時間を大切にしていこうと心の底から思った。

今ある時間をもっと大切にして、
毎年やり切り年末は福岡で幸せで泣けるように。

今年も出来る範囲で精一杯生きようと思う。

“何十回転んで良い 何百回転んで良い
転んだ回数プラス1が起き上がった回数なら良い”