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いつも新しいビジネスと向き合い続けています

こんにちは!UUUM noteです。UUUMの決算期は5月。期末といえばただでさえ忙しい時期ですが、さらに今年は6月1日に子会社の3社同時設立もあり…そんな激動の期末を乗り越えた経理財務グループより、かべさん(グループリーダー)、みみみさん(経理 チームリーダー)、もりのかみさん(財務 チームリーダー)による座談会をお届けします。

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経理とか財務ってどんな仕事

─経理・財務という仕事について、まずは、note読者さんに向けて、簡単にご説明できたらいいなと思うんですが

(かべ)
ひとことで言ってしまうと会社のお金まわり全般をやる仕事です。とはいえそれでは伝わらないでしょうし、みみみさん、詳しくお願いします(笑)

(みみみ)
UUUMは上場※しているので、財務諸表を提出し開示しないといけません。日々のお金周りを四半期・年次でまとめて財務諸表を作って開示する、というのがざっくりと経理財務グループの仕事です。
(※上場=企業が発行する株式を証券取引所で誰でも売買可能な状態にすること)

私が担当する経理チームは、すべてのお金に名前をつけて振り分けていくという仕事をしています。会計上の言い方ですが「勘定科目」というのがお金の名前を意味しています。

(もりのかみ)
私は個人的に、この勘定科目に振り分けることを「お金に色をつける」と呼んでいるんです。
「このお金は”売り上げ”だね」「”借り入れ”だね」「”費用”だね」とお金の出入りを色分けするように区分して財務諸表を作っていくという仕事なので。

(みみみ)
「色をつける」って…(笑)「今回の報酬、色つけときましたんで」みたいによくわからないお金のイメージの響きあるから、私はやめてほしいんですけどね(笑)

─ですよね(笑)私も思いました。お金にカラーインデックスとか付箋をつけていくような感じと言い換えられるかなと。さて、「勘定科目」にはどんな科目があるんですか?

(みみみ)
「現金」「売上」「広告宣伝費」「給料」「借入金」「地代家賃」とかですね。

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─なるほど。ではもりのかみさんが担当する「財務チーム」のお仕事のご説明もお願いします。

(もりのかみ)
財務の仕事は一般的には資金繰りなんですよ。いつお金が出ていくからいつまでに借り入れないと、とか。
ただ、UUUMの財務では、もう少し踏み込んだ領域もやりますね。税金周りの処理とか、本体と子会社を連結した財務処理をして決算書を作るとか、新しい取引が出てきたときにどういう会計処理をするのかを検討したり。

─会計処理の検討というのはどういうことなのでしょう?

(もりのかみ)
例えば100の収入と90の支払いがある取引を、「100の売上、90の経費」と計上するのか、差し引きで「10の売上」と計上するのか、さらに、いつ計上するかという時期のことも全部ひっくるめて会計処理と言っています。

もちろん基本的なルールは決まっているので、ルールの中に当てはめて「これはどの処理と判断するか」ということです。

こうして経理財務グループで作成した開示資料はUUUMのコーポレートサイトでも公開されています。


全くやったことがないビジネスが毎年やってくる

─UUUMの業務は幅広いので会計処理の種類も多いと思いますが、UUUMならではの苦労はありますか?

(みみみ)
前職は広告代理店で経理を担当していましたが、いくつか種類はあるものの似たような処理だったんです。
UUUMの場合、広告事業もありグッズもありイベントもありと、ふつうはそれぞれの会社が専業でやるようなことを一社でやっているので、取引の種類が多くて複雑になります。

(もりのかみ)
たとえば、総合商社なら「物品を買って売る」という処理が基本で、その中で種類がいろいろあるというだけですけど、UUUMでは、音楽事業なら著作権があって印税収入を配分して、イベント事業ならチケット収入とコストがあって、と、お金の流れがまるっきり違うんです。そこが大変なポイントではありますね。

私は前職、監査法人でかなりの種類の会社を見てきましたが、その中でもUUUMは珍しいなと感じます。
手がけるビジネスが常に新しいんです。他の会社がまだやっていないようなことをやると、税法とかも全然追いついていないんですね。
常に既存の法律に照らして、どう解釈するかを考える必要があります。

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─クリエイティブな考え方が必要なんですね。たとえば、タイアップでの処理は広告代理店に近いでしょうか?

(もりのかみ)
そうとも言い切れないですね。UUUMは、クライアントから依頼されたタイアップコンテンツを、クリエイターさんと一緒に作っていくので、広告代理店と制作会社の両方の機能を兼ね備えているんです。企画・制作・編集と全部手掛けますから。

タイアップコンテンツができるまでを UUUM note でお伝えしたこともありましたね 


─複雑だとは思いますが、常に新しいことに相対するのは飽きないんじゃないですか?

(もりのかみ)
UUUMでは鎌田さん(CEO)を中心に、毎年いくつもの新規事業が立ち上がります。まったく新しいものが取り入れられるので、やったことがないビジネスを会計上はどう処理するべきかを毎回毎回考えています。

(みみみ)
そして経理財務にその話が届いてから、事業が始まるまでのスピードが毎回すごい…(笑)

子会社 3社を同時に設立


─今年6月1日の子会社3社の設立にあたってもかなりのスピード感で進んだと聞いています

子会社設立の経緯は CEO COO対談でどうぞ(鎌田さんも「コーポレートユニットのみんな、ほんと頑張ってくれた」と言ってます)


(かべ)

3月中旬に呼ばれて「こういうことやるから」「もう決まったから」と言われました(笑)。そこからさらに具体的なことが決まったのは4月くらいでしたね。

以前にも、UUUM PAY株式会社(2017年設立)、UUUMウェルス株式会社(2019年設立)など、クリエイターサポートのための子会社設立を経験していたので、その経験は活かせましたが、さすがに、3社同時に設立というのは初めてでした。

(もりのかみ)
しかも、設立方法がこれまでと違ったんです。通常の会社設立では設立時に持っているのは資本金だけです。
今回は「新設分割」といって、新たな会社を設立したうえで、UUUMの事業の一部を切り出して、継承する方法です。だから、スタート時点で商品も契約関係も全部持っているんです。
そこが、空っぽの会社を設立することにくらべてかなり大変でした。

(みみみ)
これまでに、M&Aによる「子会社化」「事業譲渡」「吸収合併」等の経験はありましたが、私としては、今回の新設分割が一番大変でした。


─日常業務でもUUUMならではのスピード感に苦労することはありますか?

(みみみ)
たとえば…事業の収益状況を新しい軸で集計・分析する資料を出すことになったとき、その準備期間はゼロでしたね(笑)。

あと、去年は本決算のタイミングで、最初の緊急事態宣言が発出されて、イベントが中止になるなど、変更事項が多く大変でした。

(もりのかみ)
その緊急事態宣言のタイミングで、請求書も全部電子に変えたんですよね。

(かべ)
出社ができないからといって、数字の報告を遅らせるわけにはいかないので、そこで請求書を紙から電子に切り替えたという流れでした。

(みみみ)
多くの企業では、リモートワークについて社員にアンケートすると、バックオフィスの部署で「困っている」という回答が多く出るらしいんですが、UUUMの経理財務の場合は、オフィスに出社しなくても業務がきちんとまわっていて、それは電子化が進んでいるおかげだと思います。

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「バックヤード」とは?


─グループ内にはさらに「バックヤード」を担当するチームもありますよね。「バックヤード」について簡単に教えてください

(かべ)
クリエイターさんの活動規模が大きくなっていくと法人化する方も多いんですが、法人には、納税や給与支払い、契約書管理など、会社としての厳密な対応が求められます。
日々のハードな制作活動をしながら、しかも、会社経営に関する知識や経験が少ない中で、そのような業務を行うのはとても負担が大きいので、クリエイターさんが制作活動に集中できるように、会社事務の部分をサポートするのが「バックヤード」です。

「バックヤード」は、クリエイターさんと直接打合せながら仕事を進めることが多く、より一体感をもったサポートができるというのも特徴かもしれません。
でも、誤解がないように言うと、直接接する機会がない経理や財務の担当のみんなも、クリエイターさんをサポートする意識は同じように持っています。

社員のサポートを通じて クリエイターさんに貢献したい

(みみみ)
たしかに私は経理として、クリエイターさんに直接お会いしたりお話しすることはほとんどありませんね。
いつも考えるのは、バディなどのクリエイターさんに接する仕事の社員たちが、細かい事務で時間を取られることはなるべく減らしてあげたいということです。
社内の社員たちのサポートを通じて、社員がクリエイターサポートにあてる時間を増やせる、と考えているんです。

お金は誰にとっても重要でセンシティブなもの。だから、お金のことはいつでも説明ができるように、社内の人間と誠実なコミュニケーションをとるようにしています。


─聞いてたら、経理財務は会社の未来を作る仕事ともいえるなと思いました

(もりのかみ)
先ほど、事業収益の分析資料作成の話がありましたが、細かく色々な軸で分析をし、その資料をもとに経営層が経営判断をするためのものです。
そういう部分で会社全体をサポートしているというところはありますね。

(みみみ)
会社が何をするにも、お金が動かないことってほぼないと思うんですよね。経理財務が会社の意思決定をするわけではないけれど、意思決定する人に情報をどう提供できるかというのが重要だと思っています。

(もりのかみ)
だから、見えやすくするために「お金に色をつける」んですよ。

(みみみ)
だから「色をつける」はイメージが悪いからやめてくださいって(笑)

─みなさんありがとうございました!

今回はここまでです。経理財務グループはあまり表には出てこない部署ではありますが、会社の基礎をしっかり支えて、クリエイターさんをサポートすることに誇りと熱意を持って業務に取り組んでいるということがビシバシ伝わってきました!

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