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【一人の男として】ピリオド・ポヴァティ



先日、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』を読み終わりましたので、
その感想を書きます。

しかし、今回も前作の『1』と同様に考えたいことがたくさんあってですね。
やっぱり感想を分けて書くことにしました。
今回はその③となります。


▼前回のその②はこちら。

*この先、ネタバレ注意です!




ということで、今回は

ピリオド・ポヴァティ

についてです。

皆さん聞いたことありますか?

恥ずかしながら私はこの本を読むまで知りませんでした。


ピリオド・ポヴァティは、"生理貧困"と直訳されます。

女性が金銭的な事情などで生理用品を買うことが出来ず、それが理由で日常生活にあらゆる行動に制限がかかってしまう状態を指し、英国などでは社会問題となっています。

本作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』では、
英国の中学校で女子生徒が生理用品を買うことが出来ないために学校を欠席することが増えたり、服を汚してしまったことがいじめに繋がる というケースが問題として挙げられています。


私は男なので、正直こういった"女性にしかわからない"とされる部分については共感することは出来ません。しかし申し訳ないですがこれは男性なら当たり前です。

ですが共感は出来なくても、
日常的にあらゆる面で"配慮する"ことや"相手の気持ちを考える"ことは出来ます。


そうして生まれたピリオド・ポヴァティへの対策が、女性トイレへの生理用品の無料設置です。


英国では、大規模なスポーツスタジアムや、学校に設置されている所も増えてきているようです。


生理用品、私もスーパーなどで見かけたことはありますが、正直最初に思ったのは、

「意外と安い」ということでした。

いや、すみません。
そのときは何も知りませんでした。

値段が高いか安いかなんて人に拠りますし、
実際個々の値段は高くなくても、それを月に一度以上の頻度で、しかも複数の種類を買うとなると、経済的圧迫が小さくないことは今は知っていますし、なんといっても経済的な面だけではなく、身体的に辛いものだと思います。

これらは私の友人から聞いたことですが、私は教えてもらうまでそんな実態があることを知りませんでした。


これです。
男性が"知らない"のが問題だと思うんです。


こんなデリケートなことを男性側から積極的に聞くのは、女性からしてもあまり良く思われないと思います。

しかし、"知らない"と何も出来ません。
実状を知らなければ、必ずどこかで齟齬が生じますよね。

せめて"理解しよう"とする男性が"知ろうとする"ことは理解していただきたいものです。


「大変だね」なんて言葉は浅すぎます。

パートナーがいる男性は、もっと具体的に自分に何が出来るか考えましょう。

実際、サポート出来ている男性も少なからずいますよね。

私も一人の男として、"理解しようとする"ことは忘れずに生きていきたいと思います。


そして、ピリオド・ポヴァティで悩む多くの女性を支援出来る体制が、これから日本でも広がっていくことを願います。




今回もお読みいただきありがとうございました。

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