見出し画像

私は非行少年の親

私は九州で生まれ、両親、祖母、兄、妹、猫という平凡だけど愛された記憶しかないような幸せな家庭で育った。

同級生の夫と結婚し24年。

息子が2人いる。

夫の転勤で関西に来るまでずっと九州から出たことがなかった。

子どもが中学生になる頃に関西へ来た。

しばらく経つと、元々わんぱくだった次男が少しずつ問題を起こすようになった。

最初は些細なことだったと思う。

次男は小さな頃から、明るく元気で甘えん坊で、怪我の絶えない、よく怒られる子だった。

友達とのケンカや、昔ならわんぱくで済んでいたようなことでも、今の時代だと少しちがう。

田舎と都会の違いも多少はあったのかもしれない。

近所の人に次男の言動を注意されたり、学校から電話がかかったり、謝罪に行くようなことが増えていた。

慣れない土地で少しずつ私の不安な日々が始まった。

学校や先生から言われること、次男の問題行動にまじめに向き合うほど、現実は上手く行かなかった。

そしてその後、まさか次男が少年院へ二度も行くことになるとは思いもしなかった。

当時の日々は、悲しくて、辛くて、苦しくて、罪悪感で、答え探しに一生懸命で、頭がいっぱいだった。

家の中も暗く重くいつもピリピリしていた。

原因を探し、理由を探し、誰かを責め、自分を責め、いつも人目を気にしていた。

でもあの時とは違う日が来るからね。と、当時の自分に伝えたいような気持ちで書いている。

ついでに、もしもどこかの誰かの役に立てるならと思って正直な気持ちを書こうと思う。

#非行 #非行少年 #反抗期 #息子 #少年院

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?