私が分かったこと
やっと思い出話が終わった。
現在に追いついた。
次男が非行に走ってから巣立つまでの7年間を一気に振り返った。
次男の非行というのは分かりやすい出来事であって結局は私自身のことを知るために起きたことなのかもしれない。
自分が何を怖がり何を守ろうとしているのか。
本当の自分の本音に気づけるまでに長く時間がかかった。普段感じる感情以外の本当の本音があることにも気づいていなかった。
自分の本音に気づいた後はそんな自分の一部が嫌だった。
自分の中にある嫌な自分をずっと嫌悪して仲間はずれにしていた。
私の中の嫌な奴。
嫌な奴なのにいつも私の中にいる。
誰にも知られたくない私。
自分の中にある一部を恥ずかしいと思ってた。
いつもいい子でいたかったんだね。
優しくてお利口で好かれる人でいたかったんだよね。
そうじゃないダークな私が存在していることが恥ずかしかったんだよね。
出勤途中のある朝、なぜか分からないけれど、
仲間外れにしてた嫌な自分に
「こっちにおいで」って仲間に入れた。
嫌だったあの子を仲間に入れたら、嘘みたいな本当のことだけど私の中で何かがぶゎーっと膨れて
まわりの世界がキラキラに見えた。
そばで歩いている人や木や空やビルが全部輝いて全部みんな愛しい存在のような不思議な気持ちになって自信が溢れていくような感覚だった。
「あぁ…わかった。」と何かを猛烈に理解した。
意味わからないよなぁ、伝わらないよなぁ。
でも、私には分かった。
ごめんね私。無視してごめんね。
全部私だったんだよね。
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